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【札幌市中央区】アカプラで、これからの世界標準コーヒーのひとつ「フラットホワイト」のスタンド発見!

ゆべーる地域クリエイター(札幌市)

昨日のことですが、道庁前のアカプラ(北3条広場)を通った時、数台のキッチンカーが出ていました。

その中で、ふと目をやるとメニューに「フラットホワイト」の文字を発見。morningowlというかわいい名前のコーヒースタンドでした。

フラットホワイトとは?

フラットホワイトは、主にオーストラリアやニュージーランドで飲まれているコーヒーの飲み方です。一見、カフェラテのようですが、ミルクの構成に違いがあります。

厳密な定義は決まっていませんが、日本ではフラットホワイトの紹介として、エスプレッソ、スチームミルク(温めたミルク)、フォームミルク(いわゆる泡のミルク)を重ねたもの、と表記されたりします。

エスプレッソマイクロフォーム(泡を細かくしてヴェルヴェットのように滑らかにしたミルク)を使うという表現も欧米では広く見られます。

おそらくミルクの使い方はバリエーションがあるのでしょうが、スチームとフォームを使っても、普通にフォームとは違い泡を極限まで細かくするテクニックを使っても、どちらでも「ミルクのふわふわ感より、シルキーなコーヒーの質感を追求している」のがフラットホワイトの特徴とも言えるでしょう。

そこがカフェラテとフラットホワイトの最大な違いだと思います。

フォームミルクを多用してフラッフィー(ふわふわ)な魅力を追求するカフェラテと、エスプレッソとシルキーなミルクの対比を味わう味わい深いフラットホワイト

フラットホワイトの価値観?

ここのフラットホワイトを飲んで見ると、なめらかで香り高くびっくり。くどくなく、ユルユルでもなく、コーヒーのフレーバーが滑らかなミルクときっちり結びついて、特殊な軽やかなコクを演出しています。

このコクってどこかで私は覚えている。。。

そうだ、昔のパリのノワゼットというやり方に似ているなと思いました。これはエスプレッソに少量のミルクを足すことによって、エスプレッソの風味がノワゼット(ヘーゼルナッツ)のように深いコクを引き出す方法です。

フラットホワイトとやり方は違いますが、効果は似ています。つまり、ミルク入りコーヒーではなく、ミルクをうまく使ってコーヒーの深いコクを浮き立たせるタイプですね。

個人的には、コーヒーの旨味を水(お湯)を使って引き出す飲み物が「エスプレッソ」「ロングブラック(エスプレッソをマシーンから出るお湯で割ったもの)」であり、コーヒーの旨味をミルクと合わせて引き出すのが「フラットホワイト」かなと思っています。

コーヒーは、これからの世界標準である「浅煎り」を使用

こちらのオーナーバリスタさんにお話を伺いました。ニュージーランドやカナダでの豊富なバリスタ経験をお待ちの方でした。

こちらのお店の本店はカナダのオタワにあるそうです。

豆は厳選された産地の浅煎りを使っているとのこと。

以前にも書きましたが、札幌には深煎りコーヒーの文化があります。気候も関係あるし、それ以上に20世紀に東京で進化したネルドリップスタイルが札幌で発展し多く残ったからと思うのです。それはそれで札幌の個性。

いっぽう、世界的な趨勢としてはコーヒーは浅煎りになって来ました。

ウィスキーやシガーのようなビターな大人の楽しみとしてのコーヒーから、ナチュラルワインや有機野菜のようにヘルシーで素材そのものの本来の風味を楽しむコーヒーになってきています。この辺りはワインの世界の価値観、特にナチュール(ナチュラル)ワインの価値観の影響が大きいようです。

ローストする前は、ほとんどさくらんぼうのように見えるコーヒー豆が本来持っているベリーにも似た心地よい酸味や旨味を味わうために、浅煎りのスペシャルティコーヒーは、おそらく数年先にはヨーロッパや東京に続いて、北海道にもかなり広がっているでしょう。素材重視のスタイルは、これからの北海道にはぴったりだと思います。

とても爽やかで苦味のないナチュラルなコーヒーの風味でした。ベリーや柑橘系の風味でした。

ミルクが本当に、うっとりするほど滑らか。

飲んだ後には、不思議なミネラルの旨味を感じました。実は乳脂肪分のテイストが濃い北海道のミルクは、コーヒーには不向きと言われることもありますが、それを上手に武器として滑らかなマイクロフォームに変えているんだなあと思いました。それがコーヒーの美味しさを引き出しています。

次回は7月26日.27日の出店です

コロナ第七波に最大限注意が必要です。そういう点でアウトドアで楽しめるキッチンカーやコーヒースタンドの利用は、当面の間もっとも合理的な飲食方法のひとつであるかもしれません、もちろん密に最大限注意して!

しかし秋には少し落ち着き、少しづつインバウンド観光客が戻ってくることも期待されます。どんなに遅くても来春。

彼らにはフラットホワイトは、もうひとつの世界標準、ハンドドリップの浅煎りシングルオリジンなどとともに喜ばれるでしょう。

北海道にとっては台湾や韓国と共に、オーストラリアやニュージーランドのゲストが激増することが予測されますので、本来彼らのコーヒーの楽しみ方であるフラットホワイトは、北海道の観光振興の視点からも大切だと思っています。

北海道のミルクは工夫次第で最大限の武器となると思うし、私のようなゲストであれば、美味しいコーヒー(とワイン)があれば、それだけで旅行をする大きな動機となりますから。

チャンスがあれば、ぜひアカプラまで週末足を伸ばしてみて下さいね。7月の26日と27日にまた出店するようです。残念ながら私はその時札幌におりませんが、ぜひ本物のフラットホワイトに触れてください!

私もナチュラルワインと共に、新しい世界標準のコーヒーについての情報を発信できるよう、北海道フードマイスターと全国通訳案内士(私の場合は英語のライセンスガイド)として頑張っていきたいと思います。

赤れんが庁舎は工事中。逆に今しか見ることのできない光景でしょう。
赤れんが庁舎は工事中。逆に今しか見ることのできない光景でしょう。

おまけ1

アカプラの場所の下には、実は北海道最初の舗装道路が埋まっています。歴史散歩をしてみてはどうでしょうか。

おまけ2

赤れんが庁舎は工事中ですが、庭の池(こちらはメム(自然湧水)ではありません、かつての人工河川を引っ張って造成した池です)の睡蓮が、最盛期の後半を迎えております。

子ガモもゆったり。
子ガモもゆったり。

■モーニングアウルジャパン morningowl■

住所:虻田郡倶知安町字山田204

   湯元ニセコプリンスホテルひらふ亭駐車場特設スペース

標準的なニセコでの営業時間:7:30 〜 18:00

次回のアカプラの出店は7月26、27日の11:00〜18:00くらいですが、必ずインスタで確認してくださいね。

公式ウェブサイトは、こちら

公式Instagramは、こちら。出店情報などはこちらでチェックしてください!

★アカプラテイクアウト★

今回のキッチンカーの出店などの情報は、こちら

運営会社:札幌駅前通まちづくり株式会社

住所:札幌市中央区北3条西3丁目1番地 札幌駅前藤井ビル 8階

電話:011-211-6406

フラットホワイトや浅煎りスペシャルティコーヒー好きな私(ゆべーる)のコーヒー関係の情報はInstagram にアクセスしてください。あるいは #coffeeguidehubert にてコーヒーめぐり記録を確認もできます。

地域クリエイター(札幌市)

通訳案内士(全国&札幌)、そしてライターや日本遺産炭鉄港、日本遺産候補小樽、サッポロコンシェルジュのガイドとして、いつも札幌市内の出来事やおすすめ情報を探しに歩いてます。最近、少し鉄気味。交通ネタや都市インフラに興味が行きつつあります。サイダー(シードル)大好き。ホルン(フランス式ピストン)とテナーホーン吹き。

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