引っ越しシーズン到来!プロが教える買ってはいけない衣装ケースとは?
岐阜県で整理収納アドバイザーとして活動している高桐久恵です。
春は進級進学、卒業や異動など環境の変化が起こりやすい時期ですね。中には引っ越しや一人暮らしなど住まいを変えるために衣装ケースの購入をお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
衣装を入れる収納としては王道の衣装ケースは、今や様々な場所で販売されています。値段もピンからキリまであり、ついつい安くて沢山入るものを選んでしまいがち。あまり買い替える物ではありませんので出来れば長く大事に使える物を選んでいただきたいアイテム。
片付けのプロとして活動している私が実際に失敗した経験も含めて、買ってはいけないケースの特徴をお伝えします。
奥行きに注意!あまりに長いものは使いづらい!
まず考えて欲しいのは、そのケースをどこで使うのか?
クローゼットと押入れでは奥行きが全然違います。深い押入れでは奥行きが90cmくらいありますので、その分を引き出して使うということを想定しなくてはいけません。
入れる物によっては引き出しがとても重くなる場合もあります。奥行きがあると湿気もその分溜まります。
どの場所で使いたいか、そこをしっかり明確にして奥行きを決めていきましょう。
クローゼットなら奥行46cm~55cm、押入れなら56cm以上。リビングなら36cm~45cmを基準にしましょう。
沢山入りそうだからと深いケースを選ぶのはNG!
これはまさに私が経験した失敗談です。
皆さんは衣類をどのように畳んでしまいますか?我が家では立てて収納していますが、平置きに重ねて収納するお宅もありますよね。
見やすい点では立てて収納することをおススメしているのですが、この『立てる』場合も注意が必要です。
子ども服を立てると高さがだいたい15cm、女性の衣類なら18cm、男性の衣類は20cmくらいになります。
あまりにも深さがあるものを選ぶと立てて収納したときに、服の上にむだな空間ができてしまうのです。
空いているからとその上に更に服を置いてしまうと下にある服が隠れてしまい、非常に使いづらい収納になってしまいます。
誰の衣類を収納するのか、どのようにしまうのかで選ぶ深さも変わってくるのです。
ちなみにおススメは子ども服なら18cm、女性の服なら23cm、男性の服なら26cmくらいが使いやすいです。冬物や寝具のシーツなどを入れる場合は30cmのものがおススメです。
意外な落とし穴!連結している多段ケースは使いづらい!
生活は日々変化があるもの。子どもも成長するし、親は少しづつ年を重ねていきます。いつかは子どもも独立して家を出ていくと考えると、いつかは衣装ケースが必要なくなるかもしれません。
その場合に連結していなければ、他の場所に使えたのに!
これが2段だったらここに入ったのに…という事例がこれまで何度もありました。
出来れば1段ごと外すことができるケースがおすすめ。欲を言えばキャスターが別売りで付けたい時に付けられたりカスタマイズできると、様々な場所で活用することが出来ます。
長く使いたいと思うのであれば、多段ケースより1段ずつ使えるケースの方が家のあちこちで使えるのでオススメです。
整理収納アドバイザーがオススメする衣装ケースはこれ!
丈夫で長持ちするケースはコレ!
整理収納アドバイザー視点でおすすめするケースは天馬のフィッツケース。
価格は他のケースより高価なのですが、アルミ補強板が入っているため丈夫。幅広くカスタマイズ可能。色々なお宅を拝見しても壊れたという話が少ないので長持ちすること間違いないです。
見た目もこだわりたい場合は無印良品!
デザインも非常にシンプルで価格設定も割と良心的です。
小物用のサイズもあるので家じゅうで使いやすくどんなインテリアにも馴染みやすいです。
半透明で中身がうっすら見える程度なので雑然とは見えません。
価格とサイズのバランスがいいのはニトリ!
ちょうどよいサイズ展開、店舗がどこにでもあって買いやすい、そして安い!の3拍子揃っているのがニトリ。丈夫さには欠けますが、数がたくさん欲しいなど値段重視でしたらニトリも一度見てみて下さいね。
筆者:高桐久恵(たかぎりひさえ) 整理収納アドバイザー
岐阜県で講座やセミナーのほか、個人宅の片付けサポートを行う。
生前整理アドバイザーの資格も持ち、収納よりも整理に特化したサポートを心がけています。
Instagram(@restart.138)ではお片付けビフォーアフター画像や元バスガイド時代の漫画も描いています。最近YouTubeも開設しました。