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【FIBAバスケットWC】タイリース・ハリバートン「アメリカ代表としての経験は一生忘れない」

青木崇Basketball Writer
ワールドカップの初戦は17分間で10点を記録したハリバートン (C)FIBA

 ニュージーランドとの初戦を99対72のスコアで勝利したアメリカは、翌日の練習前にメディア対応の機会を提供してくれた。非常に限られた時間ながらも、インディアナ・ペイサーズのタイリース・ハリバートンと1対1で話を聞くことができた。ニュージーランド戦では10点、得意の3Pも3本中2本成功させるなど、パオロ・バンケロ、オースティン・リーブスとともに、ベンチスコアリングの一角としてアメリカの勝利に大きく貢献した。

Q あなたの中でNBAとFIBAの試合における違いを感じるところは?

「FIBAの試合はちょっと違う。自分のショットを打てるチャンスがどこで来るかわからないからだ。NBAでは48分間を通して、自分のショットがどこに来るか決まっていると思う。82試合のシーズンを通して、それに慣れていくものだ。今回、僕たちがアメリカ代表として一緒にプレーするのは、(ワールドカップの)最終戦まで合わせても12試合だけだから、自分のショットがどこで来るかを見極めるのは難しいんだ。そういったことがあるけども、僕自身は問題ない」

Q レベルに違いがあるかもしれませんが、あなたは2019年にU19ワールドカップで金メダルを獲得しています。あの時の経験は今回のワールドカップで役立っていると思いますか?

「試合がいかにフィジカルなのかを理解することだと思う。レフェリーがどのように試合をコールするか、USAのジャージーを着ることの意味が大きいことも理解している。U19のファイナルでマリと金メダルを争ったとき、僕たちは試合中ずっとファンからブーイングを浴びていたんだ。だから、アメリカ以外の国の人は、だれもアメリカの勝利を望んでいないことを僕は理解している」

Q あの試合は最終的に93対79で勝利しましたが、前半リードされている時間が長い非常にタフな試合でした。今でもあなたの記憶に残っていますか?

「もちろん。僕のこれまでの人生において最も大きく、最もエキサイティングな瞬間だった。アメリカ代表としての経験は、一生忘れることがないだろう」

Q 今回のワールドカップでアメリカがチャンピオンシップを奪回し、金メダルを獲得するためのカギは何だと思いますか?

「僕たちにとってはディフェンスでボールに食らいつき、相手をストップし続けることだと思う。ディフェンスで相手を十分止めることができれば大丈夫だ。オフェンスに関しては、どんな相手でも僕たちは得点できると思っている。相手がどこであろうと関係ない。とにかく相手を止めるだけだ。そうすれば、僕たちの武器であるトランジションでのプレーがもっとできるし、簡単に得点することへとつながる」

Basketball Writer

群馬県前橋市出身。月刊バスケットボール、HOOPの編集者を務めた後、98年10月からライターとしてアメリカ・ミシガン州を拠点に12年間、NBA、WNBA、NCAA、FIBAワールドカップといった国際大会など様々なバスケットボール・イベントを取材。2011年から地元に戻り、高校生やトップリーグといった国内、NIKE ALL ASIA CAMPといったアジアでの取材機会を増やすなど、幅広く活動している。

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