災害時に自分と大切な人の健康を守る「薬」「衛生用品」の備え #専門家のまとめ
気象庁が8月8日に発表した南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)を受けて、防災グッズを見直している人もいるのではないでしょうか。
発災直後にケガをしたときの薬や衛生用品の準備、水道が使えなくなったときの消毒やトイレ対策はしていますか。
慣れない避難生活が長引いたときの持病の治療薬や体調不良への備えはできていますか。
いざというときに自分や大切な人を守るために防災用品を見直しておきましょう。
ココがポイント
▼①チェックリストを使いながら網羅的に必要な防災グッズを確認:家族構成などにあわせて取捨選択しながら準備します。
▼②次に、薬や衛生用品にフォーカスして必要なアイテムをチェック:発災直後、避難生活時などの健康を保つために必要なものを備えます。
・自分のため、家族のため家庭内備蓄をしましょう!(日本チェーンドラッグストア協会)
▼③持病の治療薬がある人が確認すること:最低限、救護所が立ち上がるまでに足りる分の処方薬を備えておきます。お薬手帳も忘れずに。
・健康豆知識 万全ですか?お薬の災害対策(公益社団法人日本薬学会)
▼④被災時に保険証や現金が手元にない場合の医療の受け方を確認:受診をためらうことがないよう事前に知っておくと安心です。
・薬剤師が教える「防災用品」 災害時の病気やケガはどうすればいい?(Yahoo!ニュースエキスパート 高垣育)
エキスパートの補足・見解
自宅に置いておくための備えができたら、次に家、職場、学校などから遠く離れた場所で被災したときのために「持ち歩き用」の備えをします。
外出時には毎日携帯したいものなので、持ち歩くのが苦にならないようコンパクトにまとめましょう。
- 持病の治療薬(3日分程度)
- お薬手帳のコピー(最新のもの)
- 保険証のコピー
- 手指消毒薬
- ウェットティッシュ
- ティッシュ
- マスク
- 簡易トイレ
- 非常食(ようかんなど)
- モバイルバッテリー
- 笛 など
たとえば上記のようなアイテムに、常備薬(市販の風邪薬、鎮痛薬など)、オムツ、生理用品、季節にあわせた暑さ・寒さをしのぐためのグッズなどの必要なものを加えて準備します。
アイテム選びのポイントは、外出先で自分や大切な人が被災した場合に、無事に自宅などの安全な場所にたどり着くために必要なものはなにかを考えながら取捨選択することです。
災害時に安全な場所に避難するまでの健康や命を守るため、持ち歩き用の防災グッズを忘れずに準備し、常に携帯しておきたいですね。