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【保育園 vs 幼稚園】科学的にみてどちらが正解?

きなこ子育て研究主婦

早くから保育園に入れて働きだすか、幼稚園に入園する3歳まで一緒にいてあげるべきか、みなさん考えたことはありませんか?

もし仮に親戚のおばちゃんに「どちらでもちゃんと育つわよ!」と言われたとしても、「本当にこれで良いのか…?」と気になりますよね。

私の場合、夫が転勤族で正社員として働くことが難しいので幼稚園入園まで娘と一緒に過ごしていますが、もし夫が転勤族でなければ1歳から保育園に入れていたと思います。(今も保育園に入れた方がたくさん外で遊んでくれそうだし、刺激がたくさんあっていいのでは?と考えることがあります…!)

今回は、その理由をご紹介させていただきます^^

1.保育園に預けても預けなくても発達に差はない

アメリカの国立子ども人間発達研究所では、1000人以上の子どもたちの成長過程を研究しています。

その結果、自宅保育の子どもと、保育園に通っていた子どものパフォーマンスレベルはなにも変わらなかったそうです。

むしろ、保育の質が高ければ高いほど、認知発達や社会性の発達でより良い結果が出ました。

【ドイツの研究】

ドイツで育休期間を1年超取れる改革をした前後で、子どもの発達の変化を調査しました。

その結果でも育休期間が1年以内でも1年を超えても、親と子どもとの愛着形成に差は生まれなかったことがわかったそうです。

『3歳までは母親が子育てするべきだ』と言う人もいますが、愛情を注いで適切に育ててくれる人なら、お父さんや祖父母、保育士でも良いそうですよ^ ^

【フランスの研究】

フランスは1990年初頭には産後3年間の育休が取れる制度がつくられました。

しかし、母親が育休を3年間取得できるようになった直後に生まれた子ども達の言語発達が遅れていることがわかりました。

5、6歳時点で受ける言語能力試験で、平均点以下の点数を取る割合が5%上がってしまったそうです。

この原因は、家庭で子どもを育てたために家族以外の人と接する機会が減ったからだと推測されています。

保育園に通えばたくさんの子どもや保育士さんなど親以外の人と接する機会があるため、言語能力も上がりそうですよね。

2.どんな保育園がおすすめ?

結論から言うと、保育士1人に対する子どもの数は少ない方が良いとのこと!

アメリカ小児学会と米国公衆衛生協会によって推奨されている保育ガイドラインでは、大人と子どもの人数比率について下記のように設定されています。

6ヶ月から1歳半まで : 子ども3人に対して保育者1人
1歳半から2歳まで : 子ども4人に対して保育者1人
2歳から3歳まで : 子ども7人に対して保育者1人

また、グループの大きさに関しても記載されていました。

6ヶ月から1歳半まで : 1グループ6人まで
1歳半から2歳まで : 1グループ8人まで
2歳から3歳まで : 1グループ14人まで

基準を満たす保育園に預けられていた子どもは、基準を満たしていない保育園に預けられていた子どもよりも、言語理解力が優れており、問題行動も少なめだったという結果が出ました。

この結果は、家庭の収入や母親の性格を考慮しても揺るがない確かなものだったそうです!

園見学に行ったときに保育士の子どもへの接し方をくまなくチェックするのは難しいですが、人数把握は質問すればすぐにわかりますよね^^

私も幼稚園を選ぶ時はこの人数比率を重視していて、どの園を見学した時でもクラスの人数・先生の人数を質問していました!

みなさんも是非見学に行った際はチェックしてみてください^^

以上の情報から、

「子どもを小さい頃から保育園に預けることは、悪影響よりも子どもの発達に良い影響をあたえる可能性の方が大きい」

と考えます^^

私は自宅保育組なので、言語発達が遅れないように子どもと会話をすることを意識していきたいと思います!

【参考資料】

保育の質と子どもの発達:アメリカ国立子ども人間発達研究所の長期追跡から

プレジデントBaby 2020

子育て研究主婦

脳科学・研究から考える幼児教育について紹介しています。年200本の論文を読破中。脳の成長期にやりたいこと・気を付けたいことを一緒に学んでいきましょう^^

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