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韓国、日本との決勝戦は延長10回タイブレークで惜敗 準優勝で大会を終える<アジアプロ野球CS>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表/KBO取材記者
サヨナラ負けした韓国代表(写真:スポーツ朝鮮)

24歳以下を中心とした選手が出場する国際大会「アジアプロ野球チャンピオンシップ(APBC)」。予選2勝1敗で2位の韓国は、3戦全勝で1位の日本と決勝戦で再戦した。1点を争う好ゲームは延長10回裏、韓国が3-4でサヨナラ負けし、日本が大会連覇を果たし、韓国は準優勝に終わった。

試合は韓国が3回表、4番ノ・シファンのレフトへの2点タイムリー二塁打で2-0と先制した。韓国の先発クァク・ピンは150キロ台前半の直球と立ち上がりはスライダー、途中からはカーブを決め球に使い、5回88球を投げて被安打5、三振6つ。5回裏に牧秀悟に喫したソロホームランの1点に抑えた。

1点を追う日本は6回裏に8番佐藤輝明のセンターへの犠牲フライで2-2の同点に。7、8、9回は両チーム得点なく、試合は延長戦に突入した。

延長戦は無死一、二塁からのタイブレーク制で実施。韓国は10回表、送りバントがファールになった後の併殺打でチャンスを逸したかに見えたが、3番ユン・ドンヒのタイムリーヒットで3-2と勝ち越しに成功した。

その裏日本は送りバントと申告敬遠で1死満塁となったところで、5番坂倉将吾のセンター犠牲フライで3-3の同点に。続く万波中正も申告敬遠で2死満塁となって、7番門脇誠がレフト前ヒット。三塁走者が還って日本が4-3でサヨナラ勝ちを収めた。韓国はリードを守ることができなかった。

⇒ アジアプロ野球チャンピオンシップ2023日程と結果 韓国代表一覧

◇11月19日(日)の結果

・アジアプロ野球チャンピオンシップ決勝戦

 日本 4 - 3 韓国(東京ドーム)

 勝:吉村 貢司郎

 敗:チョン ヘヨン

◆「クァク・ピン『レベルアップした1年だった』」

先発のクァク・ピンは今年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)、アジア大会、そしてAPBCと3大会で代表入りした1人。今季自身初の2ケタ勝利(12勝)を挙げ、今年最後の登板となったAPBC決勝戦で好投を見せた。試合後クァク・ピンは「今年はレベルアップした1年、成長した年という表現が一番ぴったり合うと思う」と話した。

◆「久々の再会」

ウォン・テインとノ・シファンは高校3年生だった2018年9月、宮崎で行われた第12回BFA U18アジア選手権に韓国代表で出場。同大会に参加し今回代表入りした日本の藤原恭大、小園海斗と久々に再会し言葉を交わした。予選の日韓戦で小園は3安打。ファーストを守ったノ・シファンは一塁ベース上の小園に「(日本語で)スゴイ!MVP」と声をかけ、小園が笑みをこぼすシーンもあった。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表/KBO取材記者

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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