【御殿場市】縁結び?! 安産?! 湧水?! 源頼朝ゆかりの地?! 御利益満載の『新橋浅間神社』
富士山御殿場口登山道の起点となる新橋浅間神社。
石畳の参道の側には富士講の人達の記念碑が祀られています。
7月1日の富士山の山開きには開山式が執り行われ、また夏まつりと併せてわらじ娘たちが、大わらじを乗せた神輿を担いで新橋浅間神社から通りを練り歩く「わらじまつり」が開催されます。
東海道五十三次が整備され、富士山を詣でる富士講ブームも起こり、多くの人が御殿場周辺へと訪れるようになった江戸時代。わらじ作りは御殿場の農家の内職として、貴重な現金収入になったそう。
御殿場で作られたわらじは、東海道や富士山を歩く旅人たちの足を守っていたことから、健脚の御利益があり、またわらじをうまく編む娘は良縁に恵まれると言われていたことから、縁結びのパワースポット『恋人の聖地』に選定されています。
参道を抜けた先には池があり、鯉が泳いでいます。
池に架けられた石橋の左側には「縁結び・ふじさん・わらじ・木之花咲耶姫命」をイメージして地元高校生がデザインしたモニュメントがあります。ハート形に見える窓は、一対のわらじを組み合わせた形でもあるそう。そう言われるとかかとを合わせて脱いだ靴の形はハートに見えます。
奥には縁結びの小径がありました。男道と女道があり、2つの道が繋がるようになっています。
小径の前には源頼朝が足をかけたと言われる沓掛石が残っていました。『新橋浅間神社』は1193年に源頼朝が富士の巻狩りをしたときの創建されたと言われていますので、ゆかりの史跡が残されているのも自然です。
燃え盛る御殿の炎の中で三人の御子を無事出産、その後見事に育て上げた木之花咲耶姫命が御祭神なので安産を祈願する方も多いんだとか。
御朱印を頂こうと思っていたのですが、土日祝は境内ではなく『富士山御殿場・はこね観光案内所』が授与場所になっているそうなので、また次回の楽しみにすることにしました。
また平和への道標と書かれた場所には日清戦争から太平洋戦争で亡くなられた方々の忠霊碑が祀られていました。
社殿向かって右側には富士山の伏流水が湧いています。御祭神木之花咲耶姫命の名にちなみ『木の花名水』と名付けられた湧水を求めて、県外からも多くの水汲みの参拝者が訪れるそうです。水汲みできる時間は7時から19時までとなっています。
私も2ℓペットボトルを持って名水を頂いて帰って来ました。
紅茶には軟水が合うので(富士山の湧水は軟水と言われています)、帰ってから煮沸した『木の花名水』でフルーツティーを淹れてみると、いつもより鮮やかな色、香り高くいつもの紅茶がワンランク上の味わいに!!
神様から頂いた名水で淹れた紅茶を飲み干すと、心の中の濁りが消えていくような清々しい気持ちになっていました。
新橋浅間神社
住所:御殿場市新橋2083
*駐車場がわかりづらいです。
御殿場駅より県道153号を裾野バイパス側に走り、遠藤若宮畳店手前の駐車場に入り、神社側に細い道路があるので、100mほど進んたところに参拝者用駐車場があります。