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【福山市】10月13日~14日、ローズコムで演劇公演!リンクする2つの物語の見どころは?

山口ちゆきライター(福山市)

「福山では演劇を見る機会がない」と嘆いている方に朗報です!

2024年10月13日(日)〜14日(月・祝)、まなびの館ローズコムの大会議室で、リーディング・ファクトリーがプロデュースする、劇団宇宙キャンパスの『優しいティンカーベルの作り方』と『悲しいシンデレラの殺し方』の2作品が上演されます。

着々と進む稽古のようすや舞台の魅力などを、作・演出の小林ともゆきさんと、プロデューサー・キャストの小林晃子さんにお聞きしました。

生の舞台の熱量を感じに、足を運んでみませんか。

2つの物語がリンクする?

稽古中のワンシーン(画像提供:リーディング・ファクトリー)
稽古中のワンシーン(画像提供:リーディング・ファクトリー)

ーー今回上演されるのは、どのような物語なのでしょうか。

小林ともゆきさん(以下、ともゆき)

1人の男性と1人の女性の恋の物語を、男性サイドと女性サイドの、異なる捉え方で展開する舞台です。恋をしている彼と彼女の脳内が、目まぐるしく移り変わる様子を描きます。

男性の脳内会議を男性キャストだけで演じるのが『優しいティンカーベルの作り方』、女性の物語を女性キャストで演じるのが『悲しいシンデレラの殺し方』。2つの物語は別々のものですが、2人が出会って2つの物語がつながります。

どちらか片方だけでも物語として成立するのですが、両方を見ていただくと物語がリンクして、より一層楽しめるようにしているんです。

画像提供:リーディング・ファクトリー
画像提供:リーディング・ファクトリー

ーーなるほど!1つだけでもいいけれど、2つ見るとさらにおもしろい、という仕掛けなのですね。では、どちらか1つだけ見る場合、おすすめの見方は?

ともゆき

そうですね。『優しいティンカーベルの作り方』では、恋する男のおバカであまり成長しない面を、コメディタッチで描いています。一方、『悲しいシンデレラの殺し方』は、恋する女性の切実でセンチメンタルな面を少しシリアスに仕立てました。ほっこりニコニコしたい人は男性サイドを、ちょっと哲学を考えたい人は女性サイドを、見ていただければと思います。

ーーますます興味がわいてきました。2つの作品は、もともと劇団宇宙キャンパスさんで上演されていたものなのですか。

ともゆき

そうです。東京で僕が作った劇団宇宙キャンパスの本公演のために書いた脚本です。昨年から東京と並行して福山での活動も始めました。ですから、今回は宇宙キャンパスの番外編、extra act.(エクストラアクト)となります。

稽古の様子や演劇の魅力について

画像提供:リーディング・ファクトリー
画像提供:リーディング・ファクトリー

ーー東京と福山の架け橋となってらっしゃるのですね。では、今回のキャストはどちらから?

小林晃子さん(以下、晃子)

福山の方が半分と、福山以外の方が半分です。尾道や岡山のほか、北九州や徳島からも来ます。

ーーそのようにキャストがあちこちにおられる場合、どうやって稽古するのでしょうか。

晃子

昨年 iti SETOUCHI で上演した『母と娘の物語 ハイル・ターイハ』では、朗読が多かったので、各地にいるキャストがそれぞれ稽古をして、本番直前に初めて顔を合わせました。しかし、今回はキャスト同士が入り乱れての舞台なので、福山に集まってもらって稽古をしています。

ーー昨年の舞台とはまた違う雰囲気になるのですね。ところで、お2人が思う演劇の魅力を教えてもらえますか。

ともゆき

ドラマや映画など、多くのエンターテインメントが生まれても舞台演劇がなくならない理由は、やはり「生の空気感」だと思います。息がかかるほどの目の前で役者が言葉を発し動く、舞台ならではの空気がありますよね。

舞台では空間や使えるモノに制限がありますが、だからこそ演じる方は試行錯誤しますし、観客は想像力を駆使しながら見ることになります。目の前の物語に没入できる、登場人物の生き様が伝わってくる、そんな空気を体感していただければと思います。

チケットはどこで?

画像提供:リーディング・ファクトリー
画像提供:リーディング・ファクトリー

ーー公演のチケットはまだ手に入りますか。

晃子

両日ともまだ残席あります。当日券も用意していますが、14日は残席が少なくなっていますので、早めのお申し込みがおすすめです。

ーーどこに申し込めばよいでしょうか。

晃子

こちらのフォームからご予約をお願いします。

ーーありがとうございます。最後に、もし今後の公演が決まっていれば教えてください。

晃子

11月にインプロライブ(即興芝居)を予定しています。観客参加型なので、ぜひ一緒にどうぞ!

昨年から少しずつ福山周辺の演劇界が盛り上がってきているようですので、この勢いをすたれさせることなく、文化として広げていきたいです。

ーー福山の演劇の広がりが楽しみです!

画像提供:リーディング・ファクトリー
画像提供:リーディング・ファクトリー

リーディング・ファクトリープロデュース劇団宇宙キャンパス福山公演

【優しいティンカーベルの作り方/悲しいシンデレラの殺し方】

日時:2024年10月13日(日)〜14日(月・祝) 

13日(日)悲14:00~、優16:30~、優19:00~

14日(月・祝)悲11:00~、優13:30~、悲16:00~

 ※優:優しいティンカーベルの作り方

  悲:悲しいシンデレラの殺し方

会場:まなびの館ローズコム 大会議室(福山市霞町1丁目10番1号)

料金:前売り・当日共 2,500円/高校生以下1,000円(未就学児入場不可)


ライター(福山市)

地域コミュニティWebメディア「備後とことこ」などで活動するフリーランスライターです。男子2人の母。グルメ・観光・福祉など、幅広いジャンルの情報をお届けします。

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