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さようなら『 Google+ 』2019年4月2日で終了

神田敏晶ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント
Google+終了のおしらせ 出典:Google

KNNポール神田です。

□2019 年 4 月 2 日をもって、一般ユーザー(個人)向け Google+ のサービス(Google のソーシャル ネットワーク サービス)を終了いたします。

□新しいバージョンの Google+ Android アプリが 2019 年 2 月 21 日にリリースされました。Android ユーザーの皆様が今後もアプリをご利用になるには、直ちにこの Google+ Android アプリに更新していただく必要があります。旧バージョンのアプリはサポートを終了する予定です。モバイルウェブ ブラウザでは現在も plus.google.com にアクセスして Google+ をご利用いただけますが、2019 年 4 月 2 日をもって、一般ユーザー(個人)向け Google+ のサービスを終了いたします。

出典:Google+ のサービス終了に関するよくある質問

『Google+』は、2011年6月28日に新プロジェクトとして、サービスを開始したが、本日、2019年4月2日にサービス終了となる。8年間を迎える前に終了となる。

https://plus.google.com/

嗚呼!グーグルプラス ついにGoogle墓場 へ

https://news.yahoo.co.jp/byline/kandatoshiaki/20181009-00099833/

■Google、すべてのSNSから撤退

Google+ (2011年6月28日〜2019年4月2日)

Google Wave(2010年5月〜2012年4月末)

Google Buzz(2010年2月10日〜2011年10月Google+と統合)

■ソーシャルメディアの潮流 2002年のFriendster

1967年、社会学者のスタンレー・ミルグラム博士が「6人の隔たり(SixDigree)」で米国民がすべてつながるというスモールワールド理論を発表した。当時は郵便で立証するというものであったが、ソーシャルネットワーキングは、まさにこの隔たりを立証するツールとして爆発的に普及。

1999年、米俳優のケビン・ベーコンと共演した人とその人と共演した俳優の隔たりを検索できるデータベース「https://oracleofbacon.org/」が発表され、ハリウッドは平均してベーコンを中心にしてほぼ4人の隔たりで網羅できることが映画タイトルで証明された。これが作られたのは、1990年に作られた『imdb.com』の映画データベースのAPI公開があったからだ。

2002年に『Friendster』が登場した時、それに刺激されたプログラマーたちは、こぞってFriedsterクローン版であるサービスを展開する。

『MySpace』 『mixi』 『GREE』 『facebook』などがこぞって開発を始めた。そこから現在のSNSの歴史はスタートした。

■2003年、Google 最初のSNS 『Orkut』をリリース

Googleは、『Orkut』というSNSのベータ版をリリースする。

2003年末、グーグルの開発エンジニアの Orkut Buyukkokten 氏が個人のプロジェクトとして、開始したOrkutは、Googleの新サービスとしてではなく、非常にコアなネットユーザーの間でテスト公開をはじめたことによって話題となった。

それは、ネット業界での著名人たちがハブとなり、それぞれの友達に呼びかけたからだ。『Macromedia』社を創業したMarcCanter氏 『Lotus』社の創業者Mitchell Kapor氏、『ネオテニー』の伊藤譲一氏らの知り合いたちが、Orkut.comに参加し、Googleが新サービスという話題が先行したことと、完全に知人からの招待がないと参加できないというプレミア観が他の誰もが入れるソーシャル・ネットワークと差別化し、話題となった。テスト段階で、アクセスが集中したためにサーバがダウンしたことも、黎明期のネットブランドとしては、「箔」がついたようだ。後日談だが、Orkut.comのサーバは、なんとOrkut Buyukkokten 氏の自宅のADSL回線で接続されたプライベートサーバで稼動していたといことが、エンジニアの間でも話題となったようだ。

Orkut.com の招待状が日本人にも届きだすのに、そう時間はかからなかった。2003年2月の中旬に広がりはじめ、当時、約1万人の日本人在住者が参加している。世界でもまだSNS人口は、13万人という程度だから、大きな事象とは、まだまだいえない。しかし、ネットのコアな人たちの13万人の母集団は、新たなネットの現象を生み出しそうな予感をさせた。

■2004年には日本のSNSがブレイク(15年前)

2004年3月09日 ソーシャル・ネットワーキングビジネスセミナー

『ネットエイジ』時代の西川潔社長、『mixi』イーマキュリー時代の笠原社長 『GREE』田中良和さん(まだ楽天のサラリーマン)、『ドリコム』内藤 裕紀社長『データセクション』橋本大也社長らの顔が見られる…。そう、この頃は誰もIPOしていなかったネットベンチャーの時代だ。その後の『ネットエイジマフィア』と呼ばれる黎明期のIT業界が形成される。日本のネットベンチャーの先駆けだった。

ネットエイジマフィア 出典:  調べるお
ネットエイジマフィア 出典: 調べるお

http://takanoridayo.blog.shinobi.jp/Entry/420/

■2007年『Second Life』と『Twitter』のブレイク(12年前)

日本におけるTwitterのアーリーアダプターの大半は、2007年の4月に生まれた。Twitterはその年の3月に開催されたSXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)のウェブアワードを受賞し、実際にその機能がそのイベントでリアルタイムに体感できた。イベント中に行われた好みのバンドによるライブコンサートの状況を、それを見ている誰かをフォローすることによって瞬時に知ることができるツールとして活用されたからだ。しかし、本当のTwitterのヒットは2009年と2年近くの歳月を必要とした。その要因は3つある。

 まず最初の要因は「セカンドライフ」の2007年バブルの陰に隠れていたことだ。2番目であり最大の普及要因は、スマートフォンが台頭する時期だ。初代iPhoneのアメリカ本国での発売は2007年6月29日だが、日本発売は翌年のiPhone3G(2008年7月11日)からだ。さらに2009年6月にはiPhone3GSが販売され、同時に iOSが3.0となり「コピー&ペースト」がはじめてできるようになった。2009年にはUSエアウェイズ1549便のハドソン川不時着水事故のTweet(2009年1月15日)が速報として世界をかけめぐった。3つ目の要因は、スマートフォンにおけるtwitterのクライアントアプリが多数登場するという年でもあったことだ。

■2010年、AppleはiTunes PingでSNS参入(9年前)

iTunes Ping 出典:Apple iTunes
iTunes Ping 出典:Apple iTunes

2010年9月1日〜2012年9月30日(2年間)

AppleもSNSに参入したが、2年で撤退。

スティーブ・ジョブズの野望も叶わなかった。

iTunesを持っても、SNSでは失敗している。

■Google+ (2011年6月28日〜2019年4月2日)8年前

Google+ 出典:Google+筆者ページより
Google+ 出典:Google+筆者ページより

そして、GoogleのSNS、Google + が本日サービス終了となる。

AppleもGoogleも二度とSNSをチャレンジすることはないのだろうか?

SNSの世界は facebook 一強時代へ突入する。

linked inは何をしているのだろうか?Microsoft傘下になるとダメになる呪いなのか…?

筆者のGoogle + ページ

Google+ 筆者のページ 出典:Google+
Google+ 筆者のページ 出典:Google+

https://plus.google.com/114079577836287818942

ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント

1961年神戸市生まれ。ワインのマーケティング業を経て、コンピュータ雑誌の出版とDTP普及に携わる。1995年よりビデオストリーミングによる個人放送「KandaNewsNetwork」を運営開始。世界全体を取材対象に駆け回る。ITに関わるSNS、経済、ファイナンスなども取材対象。早稲田大学大学院、関西大学総合情報学部、サイバー大学で非常勤講師を歴任。著書に『Web2.0でビジネスが変わる』『YouTube革命』『Twiter革命』『Web3.0型社会』等。2020年よりクアラルンプールから沖縄県やんばるへ移住。メディア出演、コンサル、取材、執筆、書評の依頼 などは0980-59-5058まで

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