【多肉植物】夏の葉挿しは要注意!残念な結果を減らす共通の育て方特徴3つ
春に頑張った葉挿し達が、この夏次々に枯れてしまう現象は私だけでしょうか?と悲しい思いをしてる方!絶対あなただけではありません!
この夏に限らず夏と葉挿しの相性は良くないのが今までの傾向です。ですが、葉挿しが一番育つのも夏なんですよね。なんとも皮肉ですよね。
今日は、今まだ生き残ってる葉挿しを何としても秋まで持たせるべく残暑にできる葉挿しの管理法をご紹介していきます。
夏に葉挿しが枯れやすい理由はコレ
なぜ葉挿しが夏に枯れやすいのか?をお話ししていきます。
葉挿しは、赤ちゃんの状態です。親株から外され自分が持つ水分と養分と生命力で生き延びさらに子孫を残す役割も果たせねばなりません。生命維持と子孫繁栄を同時に行うんです。
そのため外部刺激に非常に弱いのが特徴です。
夏は強い日差しによる焦げ乾燥や暑さによる蒸れ、ハダニやカイガラムシなどの害虫、そして細菌と刺激だらけです。人間の赤ちゃんだと仮定したら生存確率が低くなるのはうなずけますよね。
ですので、この刺激から守りつつ発根発芽しやすい環境を作ってあげる事で夏に葉挿しが枯れてしまう現象を最小限に抑える事ができるんです。
葉挿しの生存率をあげる環境作り
ここからは葉挿しの生存確率をあげるためにできる環境作りについてご紹介していきます。
遮光率をあげる
遮光率を上げ強い日差しから守ります。多肉植物は葉の水分量が少ないと焦げやすくなります。人と同じで、潤いのある肌と乾燥した肌どちらが日焼けのダメージが少ないと思いますか?
正解は潤いのある肌です。葉挿しは、葉のみの水分で強い日差しから身を守らなければなりません。そういった意味で、葉挿しは日差しに弱く遮光率を上げる事が葉挿しを枯らさない対策の一つと言えます。
- 遮光率の高いネットを貼る:60%前後
- 遮光ネットを重ねて使う:40%前後のネットを2つ重ねる
- 軒先の日陰で管理する
扇風機を活用する
日本独自の高温多湿な気候は多肉植物にとって居心地の悪い環境です。特に湿度が高く風のない日は注意が必要です。葉内部の水分温度が上がり組織を破壊してしまいます。可能であれば日中の時間帯に室内へ避難する事も対策の一つになりますが、難しいですよね。
そこで、扇風機で風を起こし葉の温度を下げて葉の水分温度が上昇し蒸れてしまうのを防ぎます。
- 高温になる11時~16時に苗に直接風をあてる
- 室外コンセントがない場合は、充電式の扇風機を使用する
- 風が抜ける場所へ置く
適度な湿気を与える
先ほどと話している事が真逆なので混乱する方もいるかもしれませんが、これにはコツが必要です。
葉挿しが枯れる前に発根し成長させる必要があります。一度根を生やし土から水分と養分を吸えた葉挿しは、グングン成長し外的刺激から強くなります。
発根を促すには、適度な湿気が必要です。葉が湿気を感知すると、根を生やしたら水が吸えると思い発根が早くなります。
日が落ちた夕方から夜にかけて、根元に霧吹き程度の水を上げて下さい。この程度の水分であれば夜の間に乾くので、翌日の蒸れの影響は少ないです。
2日に1回のペースで約2週間程で発根します。根を確認したら、根元に1晩で乾く程度の水やりを続ける事で、さらに成長が促されます。
さいごに
このようにして、葉の特性を知る事でこの夏を乗り切り葉挿しを上手に育てる事ができます。今年は残暑も厳しく長いそうです。
これからまだまだ使える方法なのでぜひ実践してみてくださいね♪