捨てられないのはあなただけじゃない!片付けのプロが教える【モノが捨てられない理由と解決法3選】
整理収納アドバイザー むらさきすいこです。片付けを進めると「捨てられない」という「壁」にぶつかることはありませんか?私はお客様と一緒に住まいを片づける「ご訪問整理収納サポート」で多数のご家庭に伺っていますが、本当に多くの方が「捨てられない」というお悩みを抱えています。
捨てられないのはあなただけではありません。今回は、「捨てられない理由と解決法を3つ」お伝えします。
1.しがらみがある
「お土産」や「引き出物」などの「頂きもの」がこれにあたります。例えば、漆塗りのお盆や、食器、タオルや寝具類。使わないけど何十年も取り置いている物はありませんか?贈り主の顔が頭に浮かび、捨てられないというお悩みをよく聞きます。
でも、よく考えてみてください。もしもあなたが贈り主だとしたら、なんて言いますか?「何十年も持っていてくれたの?気にせず好きにして。」と言いませんか?私なら、「もう充分、むしろありがとう。」と思います。
「私のお土産、ちゃんと使ってる?」と贈り主に確認されるケースは、そう多くないですよね。あなたの手元に渡った時点で、所有者は「あなた」なのです。
以前、「絶対に使うことはないけど捨てられない」と悩む整理収納サポートお客様に上記の話をしたらご納得されて、すぐにリサイクルショップへ持ち込まれていました。活用してもらえる喜びと、長年の悩みが解消できてスッキリしたそうです。
しがらみがあって捨てられない場合は、「発想の転換」をしてみてください。
2.いつか使うかも
「紙袋」や「エコバッグ」、「空箱」を山ほど持っている方がとても多いです。
紙袋が収納棚の一面を占めていたり、クローゼット収納の上段や押し入れの天袋が空箱に占領されていたりするケースを大変よく見ます。「いつか使うかも」という思いから、捨てられず溜め込んでしまうのです。収納の中には山ほどのエコバックが入っているのに、実際に使っているのは、いつもお決まりの1~2個だったりします。自分が管理できるキャパシティーを超えたモノの量を持ち始めると全体が把握できず、雪だるま式に増えていくものです。
筆者は紙袋はA4ファイルケースに入るだけ、エコバッグの所有量は4個と決めています。箱は基本的には即処分しています。「いつか」が来ることはないと思っているし、来たら来たで、その時に考えればいいのです。
何百枚とある多種多様な紙袋を同時に使う時が「いつか」でしょうか。何十個とあるエコバッグを一斉に使う時が「いつか」でしょうか。
「いつか」を大切にするのではなくて、「今」の暮らしを大切にしませんか?
3.損をすると思う
数回しか着てない服、活用しきれなかった調理家電、不要になった収納家具など、損をするような気がして捨てられないと、よく耳にします。購入した時の価格が高ければ高いほど、その傾向は強くなります。
例えば、整理をしてカラーボックスが空になると、どこか別の場所で使えないかとか、入れるモノは無いかと必死に探したりします。
でも、「不要なモノを多く持つことによる損失」も考えてみてください。例えば、使わないモノを保管するスペースに払う家賃、探し物で失う時間、掃除がしづらいことによる不衛生な環境、精神が安定しないなど、モノを多く持つことでキリがないほど損失事項があるのです。
不必要なモノを手放した方が得だと気づくことが大切です。
「モノを捨てることによる損失」より、「不要なモノを多く持つことによる損失」の方がはるかに多いことを意識をしてみてください。
私たちが生きている限り、モノは家に入り続けてきます。モノのINとOUTを意識して循環させないと、気づいた時にはモノ屋敷になってしまいます。筆者は何でも「少し足りない」くらいがちょうどいいと思っています。多くの方に、より暮らしをラクに楽しんで欲しいと願っています。「捨てられない」と悩んでいる方に届いたら幸いです。
コラムをご一読いただきありがとうございます。
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