ハーデンベルギアを植えたら、いち早く『春を感じられる庭』になります。出回るのは冬、毎年咲いて育て易い
寒い冬、玄関先のガーデンシクラメンやビオラの花を楽しんでいます。冬の庭を見ると、スイセンが芽を出していたり、クリスマスローズの蕾が膨らんできたり、季節が変わっていくのを感じることができます。その中でみつけた、こちらの蕾はハーデンベルギアです。
立春をすぎれば少しずつ花開き、もうすぐ春よね、と思えますが、まだまだ緑も花も少ない時期に密集して咲き、いち早く春の訪れを感じさせてくれます。常緑で毎年咲く、育てるのも難しくないのでとても魅力的ですが、園芸店に並ぶのは真冬の1月から、春には店頭からほぼ消えている植物です。寒い時期、お店でゆっくり植物選びをする人も少ないと思いますので、ハーデンベルギアを紹介します。
ハーデンベルギアはオージープランツ
ハーデンベルギアはコマチフジと言う和名がありますが、オーストラリア原産の植物です。オーストラリアやニュージーランド原産の植物はオージープランツという総称でよばれています。よく知られているオージープランツにはミモザやユーカリがあります。花や葉の形がユニークで、日本の暖地であれば育てるのは難しくはないので、最近は多くの品種を手に入れることができます。中でもハーデンベルギアは1月頃からたくさん流通しており、ポット苗が数百円程度で販売されています。
マメ科の植物で、小さな蕾をみるとそれらしい感じがしますね。花は小さな蘭に似た感じです。気温も低い時期に咲くからか、花の持ちもいいですよ。11月頃から花芽が見えてきて、現在はたくさんの蕾が見えています。葉の付け根から花穂が出て、開花するとトップ画像のように密集して華やかです。
ハーデンベルギアは常緑のツル性植物
昨年購入したポット苗をトレリスの下に植えておきました。夏が過ぎて、秋からグングンとツルを伸ばし2メートル以上になっています。あと一か月ほどで、支柱に沿ってたくさんの花を咲かせてくれると思います。常緑なので、フェンスに仕立てて目隠しに使うこともできます。茂り過ぎる場合は、花後に剪定しておきます。
オベリスクや円形の支柱にからませて、あんどん仕立てにしてもよいと思います。寒さが気になる地域にお住いの場合は、鉢植えにして円形の支柱を立てておくと、寒い時期は軒下などで防寒できますね。
ハーデンベルギアの管理 育て方
【耐寒性】暖地であれば地植えも可能です。ただし、購入してきたポット苗は霜が降りない時期になってから地植えしましょう。ある程度の寒さは耐えますが、積雪など、お天気次第で防寒対策をすることをおすすめします。
【耐暑性】夏の暑さも耐えますが、日差しが強すぎると葉焼けします。鉢植えの場合は水切れさせないようにすることと、夏の日差しで鉢が熱くならないように気を付けましょう。
【お水】一般的にオージープランツは過湿を嫌います。鉢植えでしたら、長雨の際は軒下などで過湿にならないようにしましょう。
【肥料】一般的にオージープランツは肥料は必要ないと言われます。私もハーデンベルギアには肥料を施していません。
【防虫】カイガラムシが付くことがありますので、防虫剤を適宜ご利用ください。
以上、あまり神経質に育てることはありませんが、鉢植えのハーデンベルギアが夏の直射日光で鉢が熱くなることと、水切れさせないようにすることだけ、気を付けています。
2月中頃には咲き始めます。小さな花が密集して咲き、もうすぐ『園芸が楽しい春』が来る!と感じられる日が楽しみです。まだまだ寒い日が続きますが、お店に足を運んで、ぜひハーデンベルギアを手に取ってみて下さい。1年後はたくさん咲く様子を楽しめますよ。