「稲妻」がニックネームのスーパーライト級が11勝目
プロ11戦目にして初黒星を喫したオマー・フアレス(22)が、再起した。23勝(17KO)13敗のハイロ・ロペス(30)を相手に初回から思い切りよく、力のこもったパンチを振るっていく。
10戦全勝5KOの戦績で注目を集めながらも、手痛い敗戦を喫したフアレスは、早い回で仕留めてやるとばかりに、積極的に前に出る。
手数もスピードも22歳が上回っていたが、ロペスも粘った。接近戦でショートの連打を振るい、活路を見出そうとする。咬ませ犬としてセレクトされながら、プロの意地を見せた。
が、第5ラウンド2分7秒にフアレスの右ストレートを浴び、ダウン。
ここでフアレスは勝負を決めるかに見えた……。しかし、ロペスは更に我慢強さを表す。8歳年下の若手のパンチに耐えつつ、ショートのコンビネーションで応戦する。
勝敗は抜きに、終了のゴングまで試合を捨てないことがロペスが己に課したテーマであるような戦い振りであった。
フアレスは557のパンチを放ち、35%の195をヒットさせた。ロペスは466分の103で22%。
80-71、79-72、79-72のスコアで22歳が勝利を掴んだ。
プロモート会社であるPremier Boxing Championsに大事に育てられているフアレスだが、力の差がある対戦相手を前に関係者はKO勝ちを望んでいただろう。「Relámpago(稲妻)」というニックネームで売り出される彼は、それに相応しい場所まで上っていけるか。