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【調布市】グラデーションが美しい! 話題の新しい桜「神代曙」の原木が「神代植物公園」に

比嘉麻友トラベルエディター(調布市)

バラの名所としてだけでなく、桜の名所としても有名な「神代植物公園」。なんと園内には60品種(!)、約750本の桜が植えられているのだそう。ちょうど3月23日から営業が再開したので、‘染井吉野’などの桜の開花タイミングとバッチリ重なりました。

今回は、最近知ってとても気になっている存在の‘神代曙(ジンダイアケボノ)’を見に、神代植物公園に行ってきました!

‘神代曙’とは、その名前から察した方もいらっしゃると思いますが、神代植物公園に由来を持つ比較的新しい品種の桜です。神代植物公園に植栽された桜の中から見出され命名されました。花の色は‘染井吉野’よりもピンクがかっていて、グラデーションがとてもきれいなんです。

私は最近この品種を知り、すっかり魅了されてしまいました。神代植物公園にはこの‘神代曙’の原木があります。

桜の木が多く集まっている「さくら園」に向かってみました。‘神代曙’はさくら園周辺のあちこちにありましたが、原木は、はぎ園のトイレの脇にあります。

桜の下にある案内板には、以下のように書かれていました。

本品種は‘染井吉野’と同様にエドヒガン系で、花付きが良く、葉が出る前に一斉に開花します。また、'染井吉野'と比較すると、開花が数日早く、花色がやや濃く、樹形が小振りなどの違いがあります。
当初は、‘アケボノ(曙)’という品種として植栽されていましたが、故西田尚道氏が花の様子が異なることを見出し、専門家の確認を経て、1991(平成3)年新しい品種として、'神代曙'と命名されました。
ここにある個体は‘神代曙’の原木です。

近年は‘染井吉野’の老齢化に伴い、各地で‘神代曙’への植え替えが進んでいますが、はじまりはここ、神代植物公園だったのですね! いつまでも眺めていたくなるような、美しい淡いピンク色の素敵な桜です。

‘神代曙’は‘染井吉野’よりも数日早く咲き始めるので、散ってしまうのも‘染井吉野’よりも若干早いようです。4月1日に行ったときには少し散りかけていました。

「さくら園」には、‘神代曙’や‘染井吉野’のほか、‘ヤマザクラ’や‘東海桜’、‘横浜緋桜’、‘八重紅枝垂’など、実にいろいろな桜が咲き誇っていて、とても華やかです。

さくら園のほか、芝生広場の西側、ばら園入り口にも‘染井吉野’の桜並木があります。

‘染井吉野’や‘神代曙’はそろそろ散ってしまいそうですが、神代植物公園ではそのほかの種類の桜も楽しめそうです。機会があったらぜひ‘神代曙’の原木を見に、神代植物公園を訪れてみてくださいね。

【詳細情報】
名称:都立神代植物公園
住所:東京都調布市深大寺元町5-31-10
営業時間:午前9:30~午後5:00(本園の最終入園は午後4:00まで)
休園日:毎週月曜日(月曜日が国民の祝日や振替休日、都民の日の場合はその翌日が休園日)、年末年始(12月29~翌年1月1日)
入園料:一般・大人500円、65歳以上250円、中学生200円
※都内在住・在学の中学生は無料、小学生以下無料
※無料公開日 みどりの日(5月4日)、都民の日(10月1日)
※水生植物園(9:30~16:30)、植物多様性センターは無料
神代植物公園へ行こう!(外部リンク)
神代植物公園 ニュース 神代植物公園公式 Twitter(外部リンク)

トラベルエディター(調布市)

「地球の歩き方」元編集者。調布市在住歴20年以上。現在はウェブ媒体を中心に、おすすめの旅行・おでかけスポットを紹介するエディターとして活動しています。地元調布の魅力を伝えるため、調布周辺のグルメ情報や散歩写真をインスタアカウント(@chofulunch, @chofusanpo)でも発信中。

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