台風14号の動きは定まらず、11日(日)は九州から関東まで考えられる予報円
5日後の予報円は直径1300キロ
きのう5日(月)午前9時に発生した台風14号は、発達しながら日本の南海上をゆっくりと北寄りに進んでいます。
きょう6日(火)午前9時の発表では、中心気圧992hPa、最大風速23メートル、最大瞬間風速35メートルとなっており、今後は台風の北側から東側で強まる太平洋高気圧に押されるようにやや速度を上げながら西寄りに進む見込みです。
さらに台風が進む海面水温は平年より高く、30℃前後もありますので、引き続き、発達しながら進む予想で、あさって8日(木)には沖縄の東海上で強い勢力となる見込みです。
そして9日(金)に奄美地方あたりに到達する頃までは比較的揃ってきているものの、ここからの進路予想がかなり不確実性の大きなものとなっており、予報円の中心を進めば、10日(土)午前9時には九州のすぐ南の海上、11日(日)午前9時には四国の南海上あたりの予想ですが、太平洋高気圧の張り出しや北からの偏西風の流れ方次第で、九州の西側の東シナ海へ大回りするパターンや奄美地方付近からすぐに東寄りに転向し、関東方面へ速度を上げながら進むパターンなど、多岐にわたっている状態です。
このあたりを踏まえ、11日(日)午前9時の予報円の直径は1300キロにも及んでおり、九州から関東まですっぽり入るかなり大きなものとなっています。またこの予報円に台風の中心が入る確率も70%ですから、実際にはこの予報円の外へずれてしまう可能性も考えられます。
これらのことを考慮し、もし関東へ近付くことを考えるならば、早ければ10日(土)、遅ければ12日(月)も考えられ、最接近の日時は2日から3日間も誤差がある状態です。
11日(日)は九州?関東?それとも?
台風に関する種々の計算がある中で、参考までにいくつかみてみます。
上図でLマークが台風を表しますが、A、B、C、3つのパターンとも9日(金)頃までは比較的、揃っていますが、このあと開きが大きくなり、Aパターンはすぐ東に転向し、速度を上げながら東進し、11日(日)午前9時にはもう関東あたりまで到達しています。
一方、Bパターンは、転向せずに、太平洋高気圧の縁辺を北西進し、11日(日)午前9時には九州の西の東シナ海に到達しています。
さらにCパターンは、Aパターンと同じく、すぐに転向し、西日本の南海上に進みますが、11日(日)には関東へは近づかずに、伊豆諸島の南へ南下していくようなパターンとなっています。
このように9日(金)以降の台風の動向には様々な計算があり、非常に不確実性が大きくなっていますので、常に最新の情報を入手するように努めて下さい。