南千住駅高架下の伝説的な大衆酒屋の一つ「大坪屋」。 創立大正12年と書かれています。かつて労働者が多かった町に長年にわたり営業しています。

メニューの一部が店の前に貼ってあります。時代が止まったままのような、かなりリーズナブルな料金なのが分かります。わざわざ南千住で途中下車して「大坪屋」に行く人も少なくない大衆酒屋です。

夜が深まった時間の「大坪屋」の様子です。暖簾越しにもれる光は何とも言えない風情です。仕事帰り1杯飲んで疲れを癒したくなりますね。店内はコの字型のカウンター席とテーブル席があります。お店に入った時は一人のお客さんが多く、皆、カウンター席に座っていました。「大坪屋」は居酒屋ですが、皆さん、何かのルールに従って飲んでいるような静かな雰囲気がありました。ホールのサービスはお姐さんと呼びたくなる女将が担当しています。「大坪屋」ではお姐さんの言う通りに過ごしましょう。

昔ながらの大衆酒場「大坪屋」は写真撮影はあまり好まれないと聞いていました。もしかしたら店内の撮影をお願いしたらできたかもしれませんが、カウンター席で静かに飲んでいる方が多かったので撮影はしませんでした。今回、注文したのはウーロンハイ、肉豆腐、豚足です。

お姐さんは「肉豆腐にゆで卵入れる？」などと、さりげなく気配りをしてくれます。そして、ウーロンハイですが、とても美味しかったのです。ウーロンハイのお代わりを頼むと「少し、時間いい？うちは茶葉から作ったウーロン茶で作っているから。」ということでした。ウーロンハイが美味しい理由が分かりました。茶葉から作られたウーロン茶を使っているので、スッキリとした後味でほのかに甘みも感じられるのです。大きなペットボトルに作りたてのウーロン茶が入れられていました。安価なウーロンハイにも手を抜かない「大坪屋」。長年、皆に愛される理由がわかったように思いました。

南千住に「大坪屋」あり。これからも「大坪屋」で仕事の疲れを癒しに飲みに行く人が多いでしょう。ごちそうさまでした。

【店舗情報】
「大坪屋」
住所　東京都荒川区4-3-1
営業時間　月～金曜日 17時～22時　 土曜日 16時～22時
定休日　日曜日