大谷翔平のドジャースはワールド・シリーズに進出できるのか #専門家のまとめ
メジャー・リーグのポストシーズンが、現地時間10月1日に幕を開けた。本塁打と打点の二冠に輝いた大谷翔平を要するロサンゼルス・ドジャースは、ナ・リーグ西地区優勝とリーグ勝率1位で5日のディビジョナル・シリーズからの出場に。その対戦相手を決める2戦先勝のワイルドカード・シリーズは、サンディエゴ・パドレスがアトランタ・ブレーブスに2連勝。ドジャースは、最後まで地区優勝を争ったライバルとの対戦から、世界一への道を走り出す。長いスパンでコンスタントな活躍が求められるレギュラー・シーズンに対して、ポストシーズンでは瞬発力あるパフォーマンスが勝敗を左右する。そんな戦いでも大谷は、持てる力を存分に発揮できるか。そして、ドジャースは4年ぶりの世界一に届くだろうか。
ココがポイント
エキスパートの補足・見解
ドジャースは、ナ・リーグ勝率1位となる戦いの中で投打に故障者が続出し、特にタイラー・グラスノーらが戦列を離れた投手陣には大きな不安がある。そして、リーグ勝率1位が必ずしも有利ではないということも、過去のデータが物語っている。だが、そうした予測のできない戦いだからこそ、大谷がシーズン終盤に見せた大活躍と、それに刺激されたチームの勢いには大いに期待したい。では、大谷は短期決戦のポストシーズンにも強いのか。メジャー・リーグでは初出場だが、北海道日本ハム時代の2016年には広島との日本シリーズに出場している。この時は第1戦で先発マウンドに立ち、6回3失点で敗戦投手となった。だが、打者としては3打数2安打で、第2戦は代打、第3戦は三番を任されて4打数3安打1打点の活躍を見せた。チームは2連敗のあと4連勝で日本一となり、大谷は16打数6安打の打率.375。ちなみに、クライマックス・シリーズでは打率.188だったものの、投手として1勝1セーブの活躍を見せた。舞台も変わり、打者に専念している今回は、どんなパフォーマンスを発揮してくれるか期待したい。