ベビーベッド卒業後、どう寝る?!7種類の寝方を25家庭のリアルな写真付きで専門家が解説
ベビーベッドを使っている方の中には、ベビーベッド卒業後の寝かせ方をどうしようか悩まれている方もいるのではないでしょうか?
「ベビーベッドの対象月齢を過ぎてしまうので、そろそろ違う寝床を検討したい」
「まだ対象月齢ではあるが、ギャン泣きしてしまったりしてうまく寝かせられないからベビーベッドをやめたい」
など、ベビーベッド関連ではこういったお悩みは多いもの。
では世のお子さんたちはベビーベッドを卒業した後、どんなところで寝ているのか、Instagramのフォロワーさんにいただいたリアルな写真と共に専門的な意見も交えながらご紹介します。
他のご家庭の実際の寝床のお写真は、なかなか見る機会がないので非常に貴重です。(※写真の掲載はすべて許可をいただいております)
大前提:ベビーベッドをなるべく長く使うのがおすすめ
小児睡眠の専門家としてはできるだけ長く、特に「1歳半未満」のお子さんはベビーベッドを使っていただくことをおすすめします。やはり赤ちゃんにとってベビーベッドが1番安全な寝床だからです。
なぜ1歳半かというと、ベッドガードが使用できる月齢になるというのが最も大きな理由です。それまでは大人のベッドに一緒に寝たり、シングルベッドに寝かせるなどは危険を伴うためおすすめできないのです。ベッドガードはSG基準で18ヶ月以降の使用と定められています。
ベビーベッドでぐっすり寝る方法
もしお子さんが1歳半未満なのであれば、可能ならベビーベッドで寝られる方法を練習していただくと安全で親子共にぐっすり寝られるかと思います。
そのための赤ちゃんに寝床を認識させる方法(10分ネントレ)、背中スイッチ対策などのYouTube動画も公開しています。
ですが!色々やってみたけどどうしてもベビーベッドは無理!という方もいらっしゃるかと思います。
それを無理やりなんとかしてベビーベッドに寝かせてください!とは言いません。つらいなぁ苦しいなぁって思いながらやることって幸せではないと思うので、そういう場合はベビーベッドをやめることを検討して良いと思います。
ベビーベッド卒業後、リアルな寝床7種類
今回はInstagramのフォロワーさんにご協力をいただき、ベビーベッド卒業後にどうやって寝ているのかの写真を集めて掲載する許可をいただきました。
まず考え方として、
- 18ヶ月未満なのか
- 18ヶ月以上なのか
ここは分かれ目になります。
低月齢からできる方法、そして、18ヶ月以上になるとできる方法を順番にご紹介しますね。まずは18ヶ月未満でも使える最も多かった方法です。
①ベビーサークル+布団(0歳OK)
リアルな赤ちゃんの寝床で最も多かったのは低月齢でもできる「布団をベビーサークルで囲む」という方法です。我が家がやっている方法でもあります。
まず我が家。
そして、同じようにされている方々の実際の写真です。
この方はカトージのベビーサークルにぴったりおさまるサイズの布団を探したそうで、生後8ヶ月からこの寝床を使われています。
「ベッドのように落ちる心配もないですし、布団やスノコマットは簡単に片付けられるのでお掃除もできます!」とのことでした。
こちらの方はサークルが動かないように、手前に大きいペットボトルを何本も置かれています。お子さんがサークルを掴んでズレてしまうこともあるので対策されているようです。
また、メッシュのサークルでベビーベッドサイズになっている商品を使っている方も多くいらっしゃいました。
こちらの方も似たようなメッシュのサークルを使ってらっしゃいました。
メッシュサークルは通気性の良さがメリットです。囲いの壁に顔が当たっても通気性が良ければ呼吸を妨げる心配が少ないです。
柵のタイプのように、隙間から手を入れらない(トントンなどするため)のが懸念点でありますが、窓を開けられる部分があるので、そこから手を差し伸べてトントンすることは可能です。
こうしたベビーサークルで布団を囲むというやり方は、床置きのベビーベッドを作っているのと同じなので、
- 新生児からできる
- 動くようになっても転がり出たり転落したり脱走したり…の心配がなく安心
- ネントレもしやすい
というメリットがあります。
さらに、ベビーベッドと違って中に大人が入ることもできるので、抱っこして寝かせてから着地させられたり、トントンしに入ったり、ちょっと寄り添ってあげたりしやすいのが特徴です。
ちなみに、場所に余裕がなく布団1枚分しかスペースがないという方のアイデアがこちらです。
しっかり囲む形ではなく、ゲートを設置されています。「部屋が狭くてベビーサークルで布団を囲えなかったのでゲートにした」とのことでした。スペースがない方はこういう方法もあります。
体重かけると倒れやすいことがデメリットかなとは思いますが、両方の壁にしっか取り付けられれば良さそうです。
②大人ベッドを壁にして布団(0歳OK)
2つ目は「布団をサークルで囲む」ではなく、大人ベッドを壁代わりにしてお子さんのスペースに区切りをつけている方もいらっしゃいました。
壁と大人ベッドの間にお子さんの布団を敷かれています。
別の方も、同じように大人ベッドと壁の間に子ども用の布団を敷かれていました。
この方法は、脱走してしまうお子さんだと柵がないので出ていってしまうリスクはあります。ですが、「ここでねんね」ということで納得してもらえればその限りではないので、絶対に柵が必要というわけではないんです。(ただ心理的に柵がある方が脱走はしづらいと思います)
③布団で添い寝(0歳OK)
3つ目は「布団で添い寝」です。定番の寝方ではありますが今まで紹介したパターンと異なり、サークルやベッドの壁などで境界を設けるわけではなく、シンプルに布団で添い寝する形ですね。
ただし0歳の場合は、寝床に柔らかいものがあることはリスクになるので親の掛け布団がかからないように、枕で窒息しないように、など注意する必要はあります。
少し大きくなってからは寝相で干渉し合うのもデメリットですが、添い寝でなければ感じられない幸福感はあるものです。
実際の例としてはこんな形がありました。
こちらの方は「おねしょとか汚れた時に変えるのが楽なようにシングルのマットレスを2つ敷いています」とのことでした。
フローリングにお布団だとカビの心配もあるので、この方はその対策として下にスノコを敷いておられました。
また別の方の場合。
この方もフローリングに布団で、下にスノコを敷いています。
さらにミックス型として、サークル内で添い寝している、という方もいらっしゃいました。
ここまでは0歳のお子さまもOKの寝床を紹介しましたが、ここから紹介するものは0~18ヶ月未満のお子さまにはおすすめしませんのでご注意ください!
④ベッドで添い寝(生後18ヶ月〜)
4つ目は「ベッドに添い寝」です。大人のベッドに添い寝をするというのは転落や窒息の危険性があるため0-1歳にはおすすめできません。
転落を防ぐためにベッドガードを使用する場合も18ヶ月まではベッドガードは使用できないので、それ以前は大人ベッドでの添い寝は安全上NGです。
18ヶ月をすぎるとベッドガードを使用して大人ベッドに一緒に寝ることも検討できるようになります。大きくなって転落の心配がなさそうであれば(しても「痛いな」くらいで済みそうであれば)ガードしなくても大丈夫にはなってきます。
こちらの方はクイーンサイズのベッドの四方をガードで囲われています。お子さんは3歳半とのことでした。
こちらの方は低床ベッドを使って添い寝されているとのことでした。
ベッドに高さがあると転落が心配になりますが、このくらいなら大きな被害はなさそうです。下にジョイントマットも敷いてあるので、落下してもそこまで痛くはなさそうです。
この方は「クイーンサイズのベッド+シングルベッドに親子3人で川の字で寝ていて、下の子はベビーベッドに寝ています」とのことでした。
並び順としてはママが赤ちゃんの隣のシングルベッドで、真ん中がお子さんになるので、大人がお子さんの落下を防止する形ですね。
⑤キッズベッド(生後18ヶ月〜※対象月齢による)
5つめは、「キッズベッド」です。ジュニアベットと呼ばれたりもしますが、大人のベッドよりも小さく作られていて、子ども用のかわいいデザインのものが多いです。
特徴としてはサイドに転落防止ガードが付いている商品が多いと言うことが挙げられます。子どもは寝相が悪い傾向にあるので、横にガードが付いていると転落防止になって安心です。
多かったのがIKEAの伸長式ベッドを使っておられる方!IKEAにある長さ調節ができるキッズベッドです。お子さんの成長に合わせてサイズを変更できます。
この写真の方はベッドの長さを1番短くしています、とのことでした。
この方はもう少し大きく使っています。
同じくIKEAのベッドにIKEAのフードを使って、秘密基地のようにされている方もいらっしゃいました。
子どもをキッズベッドなど1人で寝かせるとなったとき、子どもが気に入るようなテンションが上がる場所にしておくのは大事なので、このような工夫はおすすめです。
他にはこのお写真の場合、上のお子さんのキッズベッドを奥に置いて大人のベッドが壁のようになっています。
手前は下のお子さんのベビーベッドです。
こちらのご兄弟も下の子はベビーベッド、お兄ちゃんがキッズベッドです。このお兄ちゃんのキッズベッドは小さい頃はベビーベッドとして使っていたベッドを、変形させてキッズベッドとして使用されているそうです。
⑥シングルベッド(生後18ヶ月〜)
6つ目は、「シングルベッド」です。シングルベッドも大人ベッドなので、転落など事故のリスクがあります。そのため推奨できるのはベッドガードが使用できる18ヶ月以上です。
こちらの方は2歳からこのようなシングルベッド+四方のベッドガードという形に変更されたそうです。
中にお子さんが寝た様子。
こちらの方は、一辺は壁につけて、他の三辺はベッドガードで囲んでいます。(写真奥がお子さんの寝床)
他のベッドとの隙間にすのこベッドを入れていらっしゃる方もいました。
ベッドガードが部分的に設置されています。
⑦2段ベッド(対象年齢次第)
7つ目は、「2段ベッド」です。
最初は上の子が下段に、下の子は別のベビーベッドなどに寝ていて、その後に上の子が上段に行って下の子が下段に…と移動していくケースが多いようです。
この方も「いまは上段は物置です(笑)」と仰っていました。上のお子さんが下の段に寝ている状態だそうです。
もっと大きくなったらそれぞれ子供部屋に置けるように、シングルベッド2台として使えるものを購入されたとのこと。
このお写真も2段ベッドの下段です。2段ベッドの上にお姉ちゃん、下に妹さんが寝ていて、「ハシゴは絶対に上らない」と強く約束して守ってくれているそうです。
「この高さだと下段は大人ベッドより低いので、たまに転がり落ちてもそんなに痛くなさそうです。笑」と仰っていました。
2段ベッドの上段は、製品にもよりますが6歳〜になっているものが多いです。
対象年齢には注意し、下のお子さんが登ったり、転落したりする事故には十分に注意してくださいね!
まとめ
今回大きく分けて7種類の「ベビーベッド卒業後の寝床」をご紹介させていただきました。
- べビーサークル+布団
- 大人ベッドを壁にして布団
- 布団で添い寝
- ベッドで添い寝
- キッズベッド
- シングルベッド
- 2段ベッド
ぜひリアルな寝床も参考にして、お子さんに合った環境を整えてあげてくださいね。
今回ご協力いただいたママさん、ありがとうございました!
▼YouTube動画でも詳しく解説しています。