60万円住宅 3Dプリンターハウスなら24時間で出来上がり 自然災害大国の日本にこそ必要だ!
KNNポール神田です。
■2019年、夏、ラテンアメリカの低所得者層に3Dプリンターハウスコミュニティを提供
ラテンアメリカの住居は多世代家族の子だくさんの大家族が基本だ。また近所とのつながりも多く、戸建てというよりも、日本のかつての『長屋』的発想で提供されようとしている。また、『パティオ』と呼ばれる庭を兼ねた、BBQキッチンやコミュニティスペースを提供される。ビデオを見てもらうと早いが、なんといっても建築期間がたったの24時間というおそるべき速さだ。しかも事前に内部はカスタマイズすることも可能だ。
New Storyは、ホームレスの地域でもこの3Dプリンタで家を提供するプロジェクトを進めている。10億人に家を提供したいというプロジェクトだ。
樹脂ではなくセメントを流し込めば基本的に住宅のプリント化は可能だ。 ICON3DTechは巨大な3Dプリンターを提供しようとしている。
甚大な自然災害対国の日本でこそ、最も必要な技術ではないだろうか?24時間で仮設ではなく本物の家が建てられるのだから…。
■2016年、世界初のドバイの3Dプリントオフィス
世界最初のプリンティングハウスは、ドバイの3Dプリンターオフィスからだった。
http://www.museumofthefuture.ae
ドバイの3Dプリンターオフィス 2016年
■2019年、ドバイのサステイナビリティシティ
2019年、ドバイのサステイナビリティシティ
実際に筆者が、ドバイに訪れ、訪ねてみた『The Sustainable City』。ここで、おこなっているプロジェクトの規模の大きさに驚いた…。ゼロ・エミッションをテーマに『持続再生可能な社会』を実証実験ではなく、実際に分譲販売し、商業的にスタートしているのだ。
開発を進めているのはドバイのDiamond Developers社。すでに90%のレジデンスには入居者がいる。
■公共投資をするならば、もっと大きなビジョンが必要だ
2020年、東京オリンピックを前に、日本は歓迎ムード満載だが、世界から見ると単なる一イベントにしか過ぎない…。UAEのドバイでは、DUBAI 2020 のEXPOが開催される(2020年10月20日〜2021年04月10日)。
東京五輪の英語ページと比較してほしい…
2020年、東京オリンピック、パラリンピックは、申し訳ないが、一瞬で終わるイベントだ。むしろ、そんな瞬間風速的なイベントだけでなく、ミライにむけて価値ある取り組みをする自治体として、24時間、60万円住宅 3Dプリンターハウスが実現できるのならば、過疎地域ですぐにでも、キャンペーンができそうだ。もはや、郊外に家をもつことが夢でない価値観だからこそ、地方移住も考えられる。
公共投資をするならば、地方で斬新なことをやったことのほうがよくないだろうか?