【教師が解説】子どもの喧嘩、相手の保護者に連絡すべき?経験豊富な教師がアドバイス
「お子さんが今日、学校で喧嘩をしました」
担任からこんな連絡を受けると、どうしていいか迷ってしまいますよね。特に「相手の保護者に連絡した方がいいのかな...」と悩む方も多いのではないでしょうか。
小学校で約20年間担任をしてきた経験から、保護者の方にアドバイスさせていただきます。
まず、保護者が落ち着いて状況を確認
喧嘩のことで学校から連絡する場合、以下のポイントについてお話をします。
- いつ、どこで、だれとどのようなことで喧嘩をしたのか
- 学校でどのように対応したのか
- お子さん同士で解決できているのか
担任の先生が伝えることを落ち着いて聞き、状況を確認することが何よりも大切です。すぐに相手のご家庭に連絡したい気持ちは理解できますが、落ち着いて状況を確認してみましょう。
担任の先生との連携が大切
私の経験上、以下のような場合は、まず担任に相談することをお勧めしています。
- 喧嘩の詳しい状況を知りたい
- 学校での子どもたちの様子が気になる
- 今後の対応について相談したい
担任は双方の子どもたちの様子を日々観察しており、適切なアドバイスができる立場にいます。相手の保護者に連絡した方がよいかどうかを相談してみましょう。
保護者同士の連絡が必要なケース
以下のような場合は、保護者同士の連絡が必要になることもあります。
- 医療機関での受診が必要な怪我があった
- 学校の備品や持ち物が破損した
- 相手の子の持ち物を壊した
ただし、この場合も必ず事前に担任に相談し、適切な連絡方法を確認しましょう。
逆に避けた方がよいケース
経験上、以下のような場合は、直接の連絡を避けた方が良いと考えています。
- 感情が高ぶっている時
- 事実関係が明確でない時
- すでに学校で解決している場合
- 子ども同士で解決できている時
子どもの成長のために
実は、適度な喧嘩は子どもの成長に必要な場合もあります。
あるクラスでは、休み時間の鬼ごっこでぶつかってしまい、喧嘩になった二人が、給食時間には仲良く話をしている場面がありました。子どもたちなりに、関係を修復する力を持っているのです。
具体的な対応のポイント
1. まず、お子さんの話をよく聞く
- 感情的にならず、事実を確認
- 相手の気持ちも考えられるよう促す
2. 担任の先生に確認すること
- 学校での対応状況
- 両者の子どもたちの様子
- 保護者としてできるサポート
3. 今後に向けて
- 類似の問題を防ぐための話し合い
- 必要に応じて、定期的な様子確認
- 子ども同士の関係性の見守り
まとめ
子どもの喧嘩に関して、保護者同士の直接連絡が必要なケースは意外と少ないものです。まずは担任の先生と連携し、お子さんの様子を見守ることをお勧めします。
そして、何より大切なのは、この経験を通じてお子さんが成長できるよう、適切なサポートを行うことです。
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