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<ガンバ大阪U-23>終盤に失点を食らうも、アディショナルタイムに追いつき勝ち点1を掴む。

高村美砂フリーランス・スポーツライター

今年2度目の開催となった万博記念競技場でのJ3リーグ13節の福島ユナイテッドFC戦。前半から主導権をとって攻勢に試合を進めたガンバU-23だったが、最後を崩しきれず0−0で前半を折り返す。後半も変わらず優勢に試合を進めたものの、74分にカウンターから失点。だがアディショナルタイムのラストプレーでFW一美和成のシュートが相手DFのハンドを誘いPKのチャンスを得ると、それを一美自らゴールに繋げて引き分けに持ち込んだ。試合後のガンバU-23監督、選手のコメントをお届けする。

●ガンバ大阪U-23/宮本恒靖監督

狙いとしていたところはある程度出せていました。ボールを失ってからの守備の切り替えの部分、強さだったり、テンポよくボールを動かすというところで、前半立ち上がりはちょっと良くなかったですけど、途中から少しずつ良くなっていた中で、後半、もう少し3人目が絡んだ動きだったり、ゴール前の迫力だったり、裏への飛び出しをハーフタイムに強調した中で、ある程度チャンスは作れましたがシュートの制度が低くて、カウンターから失点を食らってしまった。ただ、なんとなく選手が疲れて来ている中でも相手ゴールを目指して、相手のカウンターを受けてもしっかり谷が止めたことによって1-1のゲームになったんだと思います。やはり先制点をとりたいという試合が続いているので、次節も引き続きやっていきたいと思っています。

ー福島の堅い守備をこじ開けるために、足りなかったところは?

前半から高い位置でボールを奪えていたと思うんですが、慎也(矢島慎也)との関係を作っていた中でFWが寄ってくるとか、3人の関係性というところが作れなかった。そこはトレーニングをすればよくなるという感触があるので今週、来週に関してはそこをやりたいと思いますし、選手にはもっともっとレベルが高いことを要求したいですし、ボールをもっとテンポよく動かすとか、3人目がいい空間に入っていってそこからワンタッチでとか、そこは判断の速さだと思います。

ー中もバランス良く使っていかなければ崩すのは難しい、と。

そうですね。その時に市丸(市丸瑞希)とか高(高宇洋)とかがもうちょっといいポジションをとって、前につける、落とす、もうひとつ、5メートル先まで進んでペナルティエリアのところまで最後までいくっていうところまでやれると、もっとシュートも増えると思います。

●DF野田裕喜

ピンチらしいピンチもそこまでなかったし、逆にチャンスがたくさんあった試合で勝ち点1はもったいなかった。前半から前からいこうっていう話があって、そこがうまくハマっている感じがあったし、今日はチームのバランスも良かったと思うので、勝ちたかったというのが一番です。(前半あれだけ押し込んでポゼッションできていたことを考えればもったいなかったと?)そうですね。相手の守備も堅いって話は聞いていたんですけど、チャンスはあったので、決めきるところを練習から、みんなで追求していきたい。

●MF泉澤仁

最後のシュートの精度っていうところも含めて、最後、しっかり崩しの部分で崩しきれなかったというところだけが課題で、あとの時間帯は良かったので。攻守の切り替えもしっかりできていたし、あとは本当にアタッキングサードの個の能力、質が足りなかったなというだけで。でもこの展開で勝ち点0で終わりたくなかったので、最後追いつけたというのはプラスに考えたいと思います。

●MF森勇人

決めるべきところで決め切りたかったというのはありますし、その中で僕自身のクロスの精度だったり、質をもっと上げられれば、得点になったシーンもあったのでそこは練習していきたいと思います。(前半からあれだけ押し込んでいた展開だっただけに失点がもったいなかった)サッカーってそういうものだと思いますし、こちらが攻め疲れというか、後半、落ちてしまったところもあったのは事実なので。ああいう時に1点取りたかったなっていうのはありますね。うまく攻めれてはいましたけど、決定的なシーンはもっともっと増やさなきゃいけないと思いましたし、カウンターの精度だったり、崩しきる形だったりとか、もう1つ質の高いものにすればよりよいチャンスになったはずなので。パスの精度を上げるとか、動きの質をあげるということをもっと突き詰めていきたいです。(最後追いつけたところはプラスに考えたい?)そうですね。負けなかったことは大事なことだし、ただここ3試合、勝っていないので、次はしっかり勝てるようにどのポジションでも頑張りたいなって思います。

フリーランス・スポーツライター

雑誌社勤務を経て、98年よりフリーライターに。現在は、関西サッカー界を中心に活動する。ガンバ大阪やヴィッセル神戸の取材がメイン。著書『ガンバ大阪30年のものがたり』。

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