今日から3日間開催の「フードロスミュージアム」 フードロスについて学びませんか?(札幌市中央区)
10月は「食品ロス削減月間」、10月30日は「食品ロス削減の日」です。本来食べられるのに捨てられてしまう食品の量は、年間どのくらいあると思いますか? 会場にはフードロスに関するパネル展示がされており、現状や取り組み、そして、私たちができることなどが学べます。今週末にちょっとのぞいてみませんか?
10月30日は「食品ロスの日」!
2019年5月に成立した「食品ロスの削減の推進に関する法律」により、10月は「食品ロス削減月間」、10月30日は「食品ロス削減の日」と定められたことは、ご存知でしょうか? 残念ながらまだまだ周知されていませんね。
「食品ロス」とは、“本来、食べられるのに捨てられてしまう食品のこと”をいいます。消費期限切れや賞味期限切れによってそのまま廃棄してしまったもの、食べ残し、皮の厚むきなどが該当します。
日本における「食品ロス」は年間600万トンと試算されています(農林水産省及び環境省「平成30年度推計」)。これは、日本人1人あたりが1年間で約47キログラム、1日に換算すると130グラム(茶碗およそ1杯分)の食品ロスを出しているという計算になります。こうやってみるとすごい量の食品が捨てられているんですね。
フードロスミュージアム
10月29~31日、Pivot5階の特設会場にて、「フードロスミュージアム実行委員会」のメンバーで作り上げたフードロスミュージアムパネル展などが行われます。
パネルには、イラストの力士「どすこいくん」と浮世絵のお姉さんの「はんなりさん」によるわかりやすい解説があって、ついつい次のパネルを読みたくなります。
どすこいくんの素朴な疑問に対して、わかりやすい説明のパネルが続きます(会場でじっくり見てくださいね)。
どすこいくんの言葉を受けて、北海道の農家さんの声もパネルに収められています。
長ネギ農家さんの仕事の大変さも紹介。これを見ると大切に食べなくちゃという気持ちになりますね。
入場料→エコバッグを購入
入場料1000円を支払って入場しますが、その際にエコバッグを受け取ります。
パネルの最後の方に、生産者の紹介とともに野菜が置いてあります。生産者さんからの無償提供です。
引き換えたエコバッグに、野菜を選んで入れて持ち帰れます。ただ、あくまでも食品ロスにならないことを考慮し、大切に食べられる量をお願いします。
SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」
SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」は「持続可能な生産消費形態を確保する」ことを目的としています。この持続的開発を阻む要因の一つには、食品廃棄や有価物の投棄など資源の浪費があげられます。少ない資源で、良質でより多くのものを得られるように生産や消費ができる形態を目標12では求めているのです。そのためには、生産工程での廃棄物の発生の抑制やユーザーへのリサイクルやリユースの協力の呼びかけ、および実際に行われることが不可欠となります。
そして、目標12.3は、「2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、 収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食品ロスを減少させる」です。
2030年って、もうあと8年しかない! みんなで真剣に考えないといけないテーマですね。ぜひ、この機会にフードロスを学び、一人ひとりができることを考えてみませんか。
<フードロスミュージアム>
*場所:Pivot5階(札幌市中央区南2条西4丁目)
*日時:10月29~31日 10:00~20:00
*料金:1000円(エコバッグ購入代)
*詳細はこちらをご覧ください