地元高校生が食品ロスに一石を投じる「訳ありスイーツカフェ」を期間限定でオープン!【高松市】
本来は食べられるはずの食品が捨てられてしまう食品ロス。政府広報によるとその量は年間522万トンにも及ぶといいます。
身近にも食品ロスがあることを知った高校生があることにヒントを得て、そのコンセプトに共感した友人たちと期間限定で訳ありスイーツカフェをオープンしていると聞き、さっそくお邪魔してきました。
5月の日曜日のみ。はやし家製麺所の店舗を借りてオシャレに営業中!
5月の7、14、21、28日の17:00~20:00(売り切れ次第終了)に、高松市香川町の「はやし家製麺所」さんの店舗を借りて営業している「高校生訳ありスイーツカフェ」。
事前に親御さんからお聞きした情報によると、売れ残った廃棄する前のケーキを使ったケーキセット、キズ物などの訳ありリンゴを使ったカットリンゴ飴、そして農家から規格外のイチゴを仕入れてのイチゴ飴を販売。それぞれ安く分けてもらったものを自分たちで調理して、カフェ形式で販売しているとのこと。
そして販売による利益は、高松市内でこども食堂を運営している団体に全額寄付するそうです。
オープン時間の17:00すぎにお邪魔すると、噂を聞きつけたお客さんで早くも賑わっていました。
なぜ高校生たちがこのようなカフェを始めようと思ったのか? 代表の三好こころさん(写真左)が手が空いたようなので少しお話をお聞きしました。
ーー親御さんにお聞きしたところによると「ごく普通の高校生です」とのことですが、カフェを始めようと思ったきっかけを教えていただけますか?
三好さん「以前、父の勧めで中村文昭さんが主宰する『ご縁紡ぎ大学』に半年間参加させていただきました。高校生は私ひとりだけだったのですが、参加した仲間の人が会社を経営されていたり、新しいチャレンジをされていたりする人ばかりだったので、自分でも何か行動したいと思ったのがきっかけです。」
ーーそこで食品ロスに着目したわけですね。
三好さん「今年の3月に京都に大学のオープンキャンパスに行く機会があり、(京都の)商店街でフルーツ飴の専門店のりんご飴を購入したときに、カットして提供しているのがとても斬新で、リンゴもシャキシャキで『とてもおいしいけど、これなら私にもできる』と思いました。
香川に帰ってきてなかなか行動に移せなかったのですが、ご縁紡ぎ大学の同期であるケーキ屋さんで廃棄していることや、親戚の三木町のイチゴ農家が規格外のイチゴを私の家に持って来ていることにヒントを得て、カフェをやってみたいと思いました。」
ーーいや、でもその行動力がすごいですね! 今日はこれから2回目の営業とお聞きしたのですが、初回の反響はいかがでしたか?
三好さん「イチゴが採れる5月の間に店をオープンさせるということで始めましたが、初回の7日は26人の方に来ていただきました。トラブルもいろいろとありましたが、目標の売上15,000円を達成できました。高校生一人では何もできませんでしたが、料理の得意な人、デザインが得意な人、それぞれのスキルを生かし、多くの大人の人に声をかけて協力を得られたことがオープンできた要因だと思います。」
訳ありスイーツカフェを行うことで、多くの若い人にも食品ロスについて知ってもらうきっかけになれば… という娘さんの思いに応えて今回親御さんからご連絡をいただきましたが、お話を聞いていて、いい大人である僕自身がいろいろ考えさせられました。
せっかくなので訳ありスイーツがどんなものなのか購入してみました。
「こちらに写真撮影コーナーがありますよ」とかわいらしい声で案内してくれるのでとりあえずのっかってみることに(笑)
撮影コーナーというのが今どきの高校生らしくてナイスですね。購入したスイーツは「はやし家製麺所」の店内でいただけます。
まずはカットリンゴ飴から。手作りのラベルと「Have a nice day ^^」と書かれた手書きの文字がめっちゃかわいい!
リンゴも「これのどこが訳ありなの?」と思うほど甘くてサクサク!
イチゴ飴も、ジューシーで糖度の高いイチゴにさらに甘~い飴がカリカリとしてすごく美味しい! お世辞じゃなくて縁日で売っているものよりうんと美味しいかも! これもたくさんの人にぜひ食べてもらいたいと思いました。
ほか、ケーキセットは18:00からの販売だったので今回は買えなかったのですが、これもとっても美味しいそうですよ。
この「高校生訳ありスイーツカフェ」は、残すところ5月21日と28日の2日間だけ。頑張っている高校生たちをぜひ応援してあげてくださいね!
【営業案内】
販売場所 はやし家製麺所(高松市香川町川東下1855-1)
営業日(本記事公開後の日程) 5月21日、28日 17:00~20:00 ※売り切れ次第終了