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1泊2日!公共交通機関で巡る、四国高松の地元民おすすめ観光地5選【高松市】

原田伸一ガーカガワ編集部(高松市)

有名観光地では、オーバーツーリズムと言われるほど人が多くてのんびり観光なんてできない。でも、ここ香川県の高松市には滅多に混雑することはなく、ゆったり観光できるスポットが目白押しなんです!

今回は、秋の行楽シーズンを前に、公共交通機関を使った1泊2日の旅を想定して、特におすすめする高松の王道観光地を紹介したいと思います。

【アクセス】意外と便利な高松へのルート

高松へは全国主要都市からの高速バスをはじめ、新幹線で岡山乗り換え、瀬戸大橋を渡る快速マリンライナー、そして東京からは羽田・成田からの飛行機も利用することができます。
中でも特におすすめなのが成田発のジェットスター。曜日や時期などで変動はしますが、例えば10月や11月の片道料金の最安値を見てみると3,780円(本項執筆時点)とリーズナブル! もっとも、受託手荷物や座席指定などはオプションになるので実際にはもう少し高くなりそうですが、それぞれの旅行スタイルに合わせて選択できるのも魅力ですよね。

そして、高松市内の交通と言えばやっぱり高松琴平電気鉄道(通称ことでん)。高松市の中心部から周辺の市町を繋ぐ市民の足として親しまれているローカル線です。都会でシュイーンと走っている最新の電車ではなく旧式のお古。でもそれがコトコト走って旅情を感じるんですよね。

香川へは車で観光に来られる人も多いのですが、実は公共交通機関を駆使しても十分楽しむことができるんです。
ここからは電車やバスを使って行くことのできる高松のおすすめ観光地をピックアップしますね!

おすすめその1 サンポート高松

JR高松駅は瀬戸大橋が開通する以前は、本州と結ぶ宇高連絡船の発着地として四国の玄関口と呼ばれていました。今はその宇高連絡船も廃止されましたが、旧国鉄の広大な車両基地を再開発して誕生したのがサンポート高松と呼ばれるエリアです。

JR高松駅の駅ビル「高松オルネ」や高松シンボルタワーと言った商業施設にもぜひ立ち寄ってもらいたいのですが、特におすすめなのが高松港に面したエリア。美しく整備された港周辺はちょこっと散策するのに最適! 瀬戸内海に浮かぶ島々を眺めながらまったり過ごすと、仕事で溜まったストレスなんてあっという間に消えていきますよ~!

おすすめその2 新屋島水族館

源平合戦の古戦場として知られる屋島は、台形の形が特徴的な高松を代表する観光地の一つです。
JR高松駅からは、徒歩3~4分の場所にある高松築港駅からことでんに乗って琴電屋島駅下車。屋島山上へは徒歩で登る強者もいますが、ここはおとなしく屋島山上行きシャトルバスを利用することに。1日6往復しか運行されてないので注意しましょう。

屋島山上には四国霊場第84番札所の屋島寺などの観光名所が点在しているのですが、今回は世界的にも珍しい山頂にある水族館・新屋島水族館に立ち寄ってみましょう。

新屋島水族館はほのかに昭和を感じるちょっとレトロな水族館。最近の超ドデカな水槽に圧倒されるオシャレな水族館もいいのですが、人もまばらな平日に、ゆっくり水の生きものたちに癒され、「独り占め」感を味わえる新屋島水族館こそ、ストレス解消にもってこいなのではないかと思っています。

去年の春に生まれたバンドウイルカのナナちゃんも立派に育っています。ここで生まれ育っているからか好奇心旺盛で、人がプールに近付くと興味津々に近寄ってきます。愛嬌たっぷりでとっても可愛いですよ!

他にも国内には沖縄の美ら海水族館とここにしかいないアメリカマナティーや、水槽を横切るとき必ずガン見してくるバイカルアザラシ、和モダンな空間で楽しむ金魚など見どころもたっぷり。

イルカライブやアザラシライブといったショーのほか、海獣などのエサやり体験もあるのでゆっくり滞在してもいいと思います。

◆LOCATION
新屋島水族館
高松市屋島東町1785-1
9:00~17:00(無休)

おすすめその3 やしまーる

続いてお隣の高松市屋島山上交流拠点施設「やしまーる」です。
このやしまーるは、瀬戸内海や高松市街地を見下ろす展望スペースをはじめ、学びのための展示スペース、会議等に対応できるホールなど、多機能を備える複合施設です。しかも入場無料!

今回同行してくれたモデルのるかさんも「こんな施設が東京にあったら人が押し寄せますよ!」というくらいここからの眺めやアーティステックな建物が気に入ったよう。平日という事もあって人もガラガラ! オーバーツーリズムとは無縁の、自分のペースで眺めることのできるこの贅沢をぜひ味わってみてください。

ちょっとしたカフェスペースもあるので休憩にも最適!

◆LOCATION
高松市屋島山上交流拠点施設「やしまーる」
高松市屋島東町1784-6
9:00~17:00(金・土・祝前日は9:00~21:00)
火曜日休館(休祝日の場合は、翌平日)

おすすめその4 栗林公園

ことでん栗林公園駅から徒歩10分ほどにある栗林公園(りつりんこうえん)は、国の特別名勝に指定されている回遊式大名庭園です。その規模と美しさは、偕楽園、兼六園、後楽園といった日本三名園に匹敵するレベルなんじゃないかと個人的には思います。

商工奨励館や掬月亭といった歴史ある建物も園内に点在し、しみじみとした趣きを感じる日本庭園です。

ゆっくり見て回ると1時間半から2時間くらいはかかってしまうので、時間があまり取れない人は入り口の案内マップを見て、ピンポイントで回ることをおすすめします。

◆LOCATION
栗林公園(りつりんこうえん)
高松市栗林町1丁目20-16
開演時間は季節により変動あり、ほぼ日の出から日没まで(年中無休)


おすすめその5 麺匠くすがみ

高松に来たならぜひ讃岐うどんを召し上がっていただきたい。いや、讃岐うどんを食べるのも立派な観光の一つと言っても過言ではありません!

ことでん栗林公園駅から徒歩10分弱。讃岐うどん店といえばセルフスタイルが有名ですが、こちらの麺匠くすがみは一般的なフルサービス店です。定番のうどんも当然ありますが、個人的にはネギたっぷり系のうどんがお気に入り。他につけうどんなども人気があるそうです。

麺は硬すぎず柔らかすぎず、しっかりコシを残した美味しさど真ん中のもの。きざみでも千切りでもないブツ感のあるネギが本当に美味しいんですよね。コシはあるけどもっちりとした讃岐うどんをぜひお楽しみください。

愉快な店長さんと、飛び入り参加してくれた讃岐うどん系YouTuberのヤグタウンさんと。

◆LOCATION
麺匠くすがみ
高松市楠上町2丁目6-36
10:00〜15:00(L.O.14:30)・火曜日定休

JRホテルクレメント高松

そして高松でのお宿は、高松屈指のハイセンスなホテル・JRホテルクレメント高松をチョイス。港に面していて部屋からの眺めもいいし、交通アクセスもいいので県外の人からおすすめの宿を聞かれたら真っ先にすすめるホテルです。

スタンダードなシングルやツインルームは元より、スイートから和室までバラエティに富んだ客室があるので、おひとり様の宿泊から家族やグループまで対応。海側の部屋からは瀬戸内海の眺望が素晴らしいのです。

朝食ブッフェも最高ですよ!
目の前で仕上げる料理を味わえる「ライブキッチン」や、香川の美味しいもんを堪能できる「郷土料理」をなど、高松での素敵な朝を彩る朝食メニューがたっぷりです。

もちろん讃岐うどんもあります!

◆LOCATION
JRホテルクレメント高松
高松市浜ノ町1-1

高松空港

旅の最後は高松空港で。実は時間つぶしに利用するだけじゃ勿体ない、立派な観光スポットのひとつなんです。

まずは空港ターミナルビル3階のスカイウォークに12月16日まで展示されているアート作品「Sky Art Link」。これめっちゃ映える!

そしてそのまま真っすぐ進み、送迎デッキと呼ばれる屋上展望デッキに出ます。なかなかこの場所に行く人は少ないと思いますが、飛行機の離陸着陸はもちろん、航空機を駐機場に誘導するマーシャリングが見れる場所として、案外人気なんだそうです。

せっかく香川まで旅行に来たのだからお土産も買って帰りたいですよね。では、搭乗口のある2階フロアーに進んでみましょう。ここにある四国空市場(YOSORA)さんはじっくり見て回りたいお店です。
さぬきうどんはもちろん、オリーブオイルや銘菓などの香川の銘品逸品がずらりと勢ぞろい。

工芸品やアートグッズなども豊富で、見ているだけでも楽しくなります。
香川の造形作家・ベン山口さんの作品も揃っていて、そのまま購入してしまいそうなくらいめっちゃ熱心に見てました。

ほんと、香川をはじめ四国の魅力的な商品がたっぷり並んでいるのであまり見入っていると時間を忘れてしまいそう。
飛行機に乗り遅れることのないよう気をつけてください(笑)

ということで、公共交通機関で巡る四国・高松の観光地をざっと紹介しました。
冒頭にも書きましたが、香川の観光地は今のところオーバーツーリズムとはほぼ無縁。人が多すぎていろんなシーンで時間を取られてしまう有名観光地に比べると、ほんと快適に観光ができると思います。

日本の中の穴場、香川へぜひお越しください!

おしまい。

モデル = るか / Instagram @rk19_photo

ガーカガワ編集部(高松市)

香川のあれこれweb「ガーカガワ」編集長。カメラ片手に香川県内を飛び回るフォト&ライター。グルメや観光などの定番記事のほか、地元の人やモデルなどを積極的に活用する人肌感のある記事が得意です。明太子は心の友。

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