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<ガンバ大阪U-23>エースFW唐山翔自に開幕戦以来の『2発』が生まれるも、2-4で敗戦。

高村美砂フリーランス・スポーツライター

ホームに鹿児島ユナイテッドFCを迎えてのJ3リーグ・5節。入りが悪く、早々の6分に「スカウティングをもとにあそこのスペースを狙っていた」と話したMF中原秀人にゴールを許してしまう。その後も受けに回る時間が続き、鹿児島の猛攻にさらされる展開に。34分には数少ないチャンスを活かし、FW塚元大のスルーパスにあわせて抜け出したFW唐山翔自が決定機を迎えるが決めきれず、得点を奪えない。逆に前半終了間際にも鹿児島にセットプレーから追加点を奪われ0-2で折り返す。仕切り直しの後半も立ち上がりすぐの時間帯に失点。3点のビハインドを追いかける展開になったが、58分に一気に4選手を交代するなどしながら下を向かずに戦い続け、79分にMF川崎修平からのパスにあわせて抜け出したFW唐山が飛び出した相手GKをうまくかわして得点を奪う。その後、さらに1点を失った後も、アディショナルタイムも含めて最後までゴールを目指したプレーがFW唐山のPK獲得につながり、それを自身で決めて2-4で試合を終えた。試合後のガンバU-23の選手コメントをお届けする。

●MF山本悠樹

(昨日もトップチームの試合にメンバー入りしていた中で、今日のJ3に初めて先発しました。どんなことを意識してプレーされていましたか?)試合自体が久しぶりだったのもあって、すごく楽しみにしていたというのがまず1つと、トップにいてもなかなか公式戦を戦う機会がないという状況だったので、こういう場でしっかり自分のプレーをして、アピールしていくことを第一に考えていました。(試合の中で見えた課題、手応えは?)前半、特に自分たちの守備がうまくいかなくて押し込まれる展開が結構続いたんですけど、その中で仁志さん(森下監督)も言っていましたが、試合の中で修正する力、ピッチ内で修正していく力が目に見えて足りないというのがわかったのと、後半のようにゲームを作りながら前に絡んでいって、ゴールだったり、アシストというのをしていくのが自分の持ち味ですが、そういうところをなかなか出せていなかったと再確認できたので、そうした持ち味を自分の良さとしてまた練習からやっていきたいと思います。(公式戦にスタートから出場するのは久しぶりだったせいか、うまく試合に入りきれていないまま失点してしまったように見えました)確かに前半に関してはチームとしても個人としても相手ペースだったというか、なかなかいいところを出せなかったという感じでした。でもそれを言い訳にしていても仕方がないので、試合がなかったとしても短い出場時間でできることもあると思うし、今日のような入りをしていたらよくないと思うので改善するべきだと思います。(トップの試合にはコンスタントにメンバー入りをしている中で、あるいはトップチームで練習する中で、トップで試合に出るためにこのJ3リーグの公式戦で試そうと思っていたこと、チャレンジしようと思っていたことはありますか?)攻撃に関してですが、1つのコマとして使われるというより、もっと自分の色を出していかないといけないなと感じたし、さきほども仁志さんからもそういう話をしてもらって、自分がチームに貢献するということに限らず、自分がチームの中心となって引っ張っていくという強い覚悟を持ってやらないといけないということは、今日の試合でも、またJ1リーグの試合でも思ったところもあるので、そこをもっともっと本気になってやっていくだけだと思っています。

●FW唐山翔自

(開幕戦以来のゴールでした。2点とも持ち味は出せたのではないですか?)2点取りましたけどあれは後半疲れている中での2点で、前半のチャンスを決めている1点の方が、後半の2点よりも個人としてもチームとしても価値は高かったと思っています。前半のチャンスで1点を決めていたらあそこで1-1にできていたので。自分としては決めた2点より、あの1本の方が大事ですし、本当の意味でチームを勝たせる点は外した前半のチャンスだったと思うので、改めて決めるタイミングは大事だなと思いました。(1点目は、フィジカルの強い鹿児島を相手に終盤までパワーを落とさずに持ち味を出して、センターバックの間にうまく抜け出しましたね)あの抜け出しは修平くん(川崎)なら絶対に見てくれているだろう、という信頼関係があってこそなので、修平くんのおかげです。(早い時間帯に先制されて立て続けに攻め込まれる時間帯が続いた。盛り返そうとする中での自分の役割はどう感じていましたか?)ああいう状況になると、前の選手が、自分たちの流れになるきっかけを作らないと状況を覆せないので、そういう意味では責任を感じています。あの時間帯も、ボールを奪ってもすぐに僕も含めた前の選手が失っていたし、そうなると長い時間、悪い流れが続いてしまうので。待っていたら絶対にこっちの流れに来るのはわかっていたんですけど、その悪い時間を短くしなければ勝てないので、前の選手としてそこは責任を感じています。(いつもより悪い時間が長く続いたというイメージはありますか?)はい。今日は悪い時間も長かったし、いつもなら、その中でもたまに前に攻撃にもいけるんですけど…今日も自分にはそのチャンスがあったんですけど、自分としては取れる気がしなかったというか。メンタル面も含めてああいう状況を覆せるような選手にならないとエースにはなれないなと思います。(3連戦を終え、1週間のインターバルがある。この連戦の反省をどう修正して次の連戦に臨みたいですか?)この連戦で出た課題はしっかり自分の中でわかっているので、そこを少しでもよくできるようにというのと、あと毎日、毎日、点を取るための動き出しを常に感覚として鋭いものを出さないといけないと思っているので、そこを意識してやっていきたいです。

フリーランス・スポーツライター

雑誌社勤務を経て、98年よりフリーライターに。現在は、関西サッカー界を中心に活動する。ガンバ大阪やヴィッセル神戸の取材がメイン。著書『ガンバ大阪30年のものがたり』。

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