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Amazonブラックフライデーセールの激安モバイルバッテリーや互換バッテリーに注意 #専門家のまとめ

篠原修司ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門
仮想のモバイルバッテリーが発火する様子。ChatGPTで作成

 Amazonで11月29日より、毎年恒例となりつつあるブラックフライデーセールが始まりました(正確には27日から先行セールが、29日からブラックフライデーセールが始まりました)。

 様々な商品が安くなるためこの機会に欲しいものを買おうとしている人は多いと思いますが、激安で販売されている怪しげなモバイルバッテリーや互換バッテリーに注意してください。

 性能や安全性の不足による火災の恐れがあります。

ココがポイント

【注意!】Amazonの激安モバイルバッテリーの闇…「偽装」の実態を調査|ずんだもんと学ぶ「激安商品」の実態㉓

アマゾンのサイトを通じて中国メーカーの充電式モバイルバッテリーを購入。(中略)充電中のバッテリーが突然発火した。
出典:産経ニュース 2022/5/8(日)

消費者庁は6月27日、安価で入手しやすい“非純正バッテリー”により、火災を伴う事故が多発しているとして注意喚起した。
出典:ITmedia NEWS 2024/6/27(木)

家電や電動アシスト自転車などに搭載するリチウムイオン2次電池(LIB)の非純正品を巡り、火災事故が多発している。
出典:日経クロステック 2024/8/30(金)

【閲覧注意】爆発したバッテリーが原因で火災が起こり僕の趣味を全部失いました

エキスパートの補足・見解

 激安のモバイルバッテリーや互換バッテリーの注意点は以下の2つです。

  1. バッテリー容量が偽装されている可能性がある
  2. 安全性が低く、火災が起きる可能性が純正品よりも高い

 「1」は宣伝されているバッテリー容量が本来のものとは異なるというものです。期待を裏切られるわけですから腹立たしいことですが、これはいわゆる「安物買いの銭失い」をしただけですみます。勉強代と思いましょう。

 しかし、「2」の火災が起きた際はモバイルバッテリーの金額以上のお金を失ってしまいます。財産だけですめばまだマシで、最悪の場合は家族や自分の命が失われてしまうことになるかもしれません。

 販売されている激安モバイルバッテリーの全てがそうだというわけではありませんが、ただの購入者である私たち一般ユーザーの目ではどの製品が安全性に優れているかなど見ただけで分かるはずがありません。

 なるべく安い商品を買いたいという気持ちはわかりますが、発火する恐れがある以上、モバイルバッテリーは信頼のおけるメーカーのものを、工具のバッテリーは互換品ではなく純正品を買うようにすることをおすすめします。

ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門

1983年生まれ。福岡県在住。2007年よりフリーランスのライターとして活動中。インターネット(SNS)で起きる炎上の解説、デマのファクトチェック、スマホやガジェットの話題、生成AIが専門。最近はYouTubeでも活動しています。執筆や取材の依頼は digimaganet@gmail.com まで

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