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【自由研究】テーマが決まらない人は「教科書からネタ探し」がおすすめ

YORI先生元教師/子育て・教育系ライター

夏休みの宿題と言えば「自由研究」が定番ですが、小学生が最も悩み、苦しむ課題でもあります。

「そもそもテーマが決まらない」そんな人も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、誰もが持っている「教科書」から夏休みの自由研究テーマを上手に探す方法を元教師が解説していきます。

自由研究のテーマはどう決める?

自由研究のテーマはどう決めれば良いのでしょうか。

まずは、基本的な考え方について解説していきます。

自由研究は4種類

そもそも「自由研究」は、大きく分けると以下の4パターンになります。

  • 実験
  • 観察
  • 工作
  • 調べ学習

このどれかに該当すれば、基本的に自由研究として成り立ちます。

自由研究のテーマを決める際には、どの方向性になるのかを意識すると進めやすくなりますよ。

上手な自由研究テーマ探しとは

一般的に自由研究のテーマを探すとなると、以下のような方法が考えられます。

  • 自由研究に関する本を参考にする
  • 「自由研究 おすすめ」でネット検索して探す
  • YouTubeで「自由研究」を検索して探す

しかし、このような方法でテーマを探すと、動画や記事に書かれている内容を参考にしすぎて、ただそのまま内容を紙に書き写しているだけの状態になることもあります。

教科書からネタは探せる

そこでおすすめなのは、「教科書からネタを探す」ということ。

準備されたテーマから決めるのではなく、興味を持ったネタから自分でテーマを決めるという方法です。

実際に、具体例を挙げてみましょう。

【具体例】教科書からネタを探す方法

自由研究でオリジナリティが出やすい方法は、「教科書からネタを探すこと」です。

特に4月~7月の間で学んだ内容を深掘りするようなテーマは、教員側からすると正直ポイントが高いのです(※個人的な感想)。

小学1・2年生であれば「生活」、3~6年生であれば「理科」や「社会」の教科書からネタを探してみると、自由研究のテーマ探しがはかどるでしょう。

例:「しゃぼん玉」のネタからテーマ作り

出典:新編 あたらしい せいかつ 上 【東京書籍】p44~45
出典:新編 あたらしい せいかつ 上 【東京書籍】p44~45

例えば「せいかつ」の教科書からネタを探してみましょう。

ここでは、夏の遊びとしてストローやうちわを使ったしゃぼん玉遊びが紹介されています。

この内容を自由研究として発展させるなら、

  • 身近にあるものでしゃぼん玉の道具を作る【工作】
  • 割れないしゃぼん玉作りに挑戦【実験】
  • しゃぼん玉の歴史【調べ学習】

といったテーマが考えられます。

興味を持った内容から、子どもが自分でテーマを考えられると良いですね。

まずは子どもと教科書を一緒に見ながら「興味を持ったものがあるか」を聞いてみると良いでしょう。

例:「交通標識」のネタからテーマ作り

出典:新編 あたらしい せいかつ 上 【東京書籍】p20~21
出典:新編 あたらしい せいかつ 上 【東京書籍】p20~21

せいかつの教科書に「交通標識」が載っています。

この内容を自由研究として発展させるなら、

  • 学校から家までにある交通標識の種類と意味をまとめる【調べ学習】
  • 実際にある交通標識を学んだ上で自分で考えたオリジナル交通標識を作る【調べ学習&工作】

といったテーマが考えられます。

教科書ネタからテーマ決め

教科書を参考にする場合は、

  • 教科書で習ったことをさらに詳しく調べる
  • 教科書に載っている方法と違う方法を試してみる

といった視点でテーマを決めると良いでしょう。

教科書をパラパラめくり、子どもが興味を持った内容でテーマを考えてみると、割とオリジナリティの高いテーマが生まれやすくなります。

また、自由研究には書き出しとして「研究のきっかけ/調べたきっかけ」を書くことが一般的ですが、この方法を使うと自分でちゃんとテーマ探しをしているため、「なぜこの研究テーマを選んだのか?」という部分が書きやすくなるというメリットもあります。

教科書からネタ探しをするメリット

教科書からネタ探しをするメリットをまとめると、以下のようになります。

  • オリジナリティの高いテーマになりやすい
  • 学校での学習が活かされる
  • 「研究のきっかけ」が書きやすい
  • パソコンや本がなくてもテーマ決めができる
  • 「授業で疑問に思ったことや興味を持ったことについて自分で調べてみる」といった習慣が身につく

夏休みの自由研究テーマが決まらないときには、この方法をぜひ試してみてくださいね。

元教師/子育て・教育系ライター

出産前までは中学校や高校で教員として働いていました。また、学生時代には家庭教師や塾講師などでも経験しました。これまでの教員生活や教育活動、自身の子育て経験を活かして、学校生活や学習、育児での悩みが解決できるような情報を発信していきます。

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