JR讃岐塩屋駅に近い住宅街に、美容室「hair make tutti（トゥッティ）」が併設するホットサンドのカフェ「neu cafe（ノイカフェ）」がオープンしました。注目のメニューは、美容と健康を意識したその名も「美容サラダ」。メニューには、「体の内側から美しく、健康になってほしい。体に良いものを提供したい」というオーナーの願いが込められていました。

和風テイストのサラダで美をチャージ

涼しげな器に盛られて登場した「美容サラダ」（単品300円）。一口食べると、キヌアのプチプチ感と昆布の優しい味わいが口の中に広がりました。野菜を中心に12種類の素材がたっぷり味わえて、和風テイストのドレッシングで味付けされています。ドレッシングはカロリー控えめに仕上げられているそうですが、一皿食べるとお腹の満足度が高まりました。

「美容サラダ」は、オーナーの平塚貴子さんが考案したオリジナルレシピです。「身近な野菜とスーパーフードを使って、家庭ではなかなか食べられないような美を意識したサラダを提供しよう」という思いが込められています。娘の葉月さんと「サラダをたっぷり食べられるカフェがあるといいね」と会話したことが、きっかけだそう。

12種類の素材は、メニューに詳しく紹介されています。内容を見ていくと、キュウリやトマト、枝豆などお馴染みの野菜があるかと思えば、キヌアやクコの実など珍しい素材も。それぞれ美容面での効果が期待される素材を選んだそうです。

例えば、キヌアは「コラーゲンの生成に必要なタンパク質が含まれている」ので美肌への効果が期待され、キュウリは「シミのもとになる色素の合成を抑える働き」があるとされます。一つ一つ見てみると、身近な素材にも肌に対する働きがあって、「なるほど」と感じさせられました。

このレシピには、普段から食材について調べることが好きな平塚さんの知識が生かされているとのこと。平塚さんは、「たるみやむくみなど肌の調子が気になる人は、野菜をしっかり摂って体の内側からきれいにしていくことを心がけると良いと思います」と話していました。

エスプレッソを使ったゼリーパフェ

ドリンクにはスペシャルティコーヒーを使っており、シモネリのエスプレッソマシンで抽出されます。アメリカーノとカフェ・オレがあり、どちらもホットとアイスを選べます。「このマシンは誰でも同じ味が出るのではなく、熟練者が淹れるとより美味しいコーヒーが飲めるようになっています。コーヒーの奥深い味も楽しんでください」と平塚さん。

コーヒーは、スペシャルティコーヒーに詳しい松原大地さんと田中恭平さんが監修。２人は東京都内のカフェで活躍しています。松原さんはバリスタ競技大会「ワールド・バリスタ・チャンピオンシップ」の認定審査員を務めており、田中さんは「ジャパン・コーヒー・イン・グッド・スピリッツ・チャンピオンシップ2019」で優勝した経歴の持ち主です。

デザートメニューの「スペシャルティコーヒーゼリー」（680円）には、そのマシンで抽出したエスプレッソを贅沢に使っていると聞いて、興味津々に。ご提供いただいて試食しました。

苦味とコクがしっかり残るコーヒーゼリーとアイスクリームの甘さがちょうど良い具合にマッチしていて、食べ応えも十分。トッピングには、ココア風味のスポンジとナッツ、ブドウ、ブルーベリーなどが並びます。

平塚さんは「コーヒーが苦手な人にも、安心して食べてもらえると思います」と自信を持って、おすすめしてくれました。

メニューのメインは、ホットサンド（450円から650円）です。高級食パンを使っており、外はカリッと中はフワッとした食感が楽しめるそうです。「エビとアボカド」や「たまご」など５種類から選べます。セットメニューにするとプラス200円で、美容サラダ（小）と薬膳スープ、ハーブゼリーが付きます。

「人が集まる場所になれば」

ノイカフェは、創業20年以上になる美容室「トッティ」が道路を挟んで向かい側の土地に移転したことに伴い、新たに併設されました。オープンは８月２日です。美容室には美容サロン「Statice（スターチス）」の機能もあり、脱毛や痩身施術などが受けられます。

ノイカフェの「ノイ」は、ドイツ語で「新しい」という意味。地域の人が集うことで、「新たな出会いをもたらす場所にしたい」という平塚さんの願いが、ネーミングに込められています。

平塚さんは「長年お世話になっているこの場所に、少しでも明るさを灯したいという思いで、カフェを併設しました。平日の昼下がりにも是非、立ち寄ってください」と話していました。

美容室・エステサロンとカフェは入口が別なので、カフェだけ利用する人も使いやすくなっています。ご近所の家に遊びに来たような、気軽なニュアンスで利用できそうな雰囲気でした。日常の疲れを癒しに、立ち寄ってみませんか。