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【河内長野市】途中参加も可能!オクトーバラン&ウォークに参加し、天野山で文化財修復の現場を見てきた。

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

10月に入りました。暑さも和らぎとても過ごしやすい季節!寒くなる前なのでいろいろ行動したくなりますね。芸術の秋、食欲の秋ともいいますが、10月はやはりスポーツの秋ではないでしょうか?

河内長野市は南河内地域で唯一オクトーバーランアンドウォーク(外部リンク)に参加している自治体です。10月の1ヶ月間、全国の他の自治体と一緒にラン「走る」、あるいはウォーク「歩く」をして競い合うイベント。

大阪府で参加している自治体一覧
大阪府で参加している自治体一覧

ひとりでのランニングやウォーキングは孤独なので、こういうイベントに参加することは目標が持ちやすいですね。

イベントは10月1日から1ヶ月間ですが、途中参加(10月31日23:59まで)もできます。なので、この記事を見た後からでも参加・チャレンジできます。

参加方法は次の指定アプリをスマホに入れます。残念ながらスマホを持っている人限定とのこと。

  • ウォーキング「スポーツタウンWALKER」
  • ランニング「TATTA」

この中で私はウォーキングを選びました。もちろんランニング部門と両方参加ができます。

主催者側の説明では、ウォーキング部門の方はアプリを入れると、自動的にイベント参加可能です。それに対してランニングの方はアカウント登録が必要とのこと。

ちなみに私はアプリを入れた後、今後のこともあるかと思いアカウント登録もしました。

さて、アプリとアカウント登録したところで、10月に入った最初の日曜日(2日)にさっそく歩いてみました。

どこに行こうか考えていましたが、この日天野山金剛寺で大玄関修理見学会があったので、そのときにウォーキングを少し意識して向かいました。

天野山金剛寺にはいつもなら河内長野駅まで電車に乗り、さらにバスを利用するのですが、今回は少しだけウォーキングに挑戦です。というわけで途中のバス停まで歩きました。

本当は金剛寺まで歩けばもっと歩数を稼げたのかもしれませんが、昼間はまだ暑いのとどのくらい時間がかかるかわからず、肝心のイベント開始時刻に間に合わないとシャレにならないのでやめておきました。

ということで西代町南バス停から天野山までバスに乗ることにしました。ラブリーホールの南側ですね。

バス停にはこのような表記があります。秋祭りが行われる今度の土日(8・9日)は、市内に出かける際には注意しないといけませんね。バスの運行にも影響がありますから、合わせて車での通行も相当制限されそうです。

ということでバスに乗り天野山金剛寺に到着しました。

イベントでは、作業者による檜皮葺きの実演が行われていました。

一枚一枚をくぎで打ち込んでいきます。

文化財の修復の場合は、金属が錆びると木も腐食するため、その予防のために竹でできた釘をつかうそうです。この竹釘を作る職人さんももうおひとりだけで、しかも高齢になっていらっしゃるということ。河内長野の爪楊枝の技術で対応できないかともおっしゃっていました。

このように何重にも重ねて屋根を作っていきます。非常に手間のかかる作業が必要なんですね。

釘打ちの時に、職人の方が竹釘を口に含んで1本1本出しながら、スピーディにリズムよく作業されている姿は、まさに職人技でした。

こちらは木材同士を繋げる方法の解説。釘などを使わずに木材をつなぎとめるいろんな方法を教えてもらいました。つなぎ目がどうなっているのか、わかりやすいように、あえて木の色を変えていますが、もちろん修復現場では同じ色の木を組み合わせています。

棟梁による文化財修復で使う道具の説明です。中には飛鳥時代から変わらないものもあるそうです。

飛鳥時代と同じ仕様のやりかんな。その場で実演もしてくださいました。

かんなで削ったものを見ると、鰹節に本当に似ているなと思いました。

イベント当日は、タイミングよく公開日時が限られている摩尼院(まにいん)を見学できました。

摩尼院は南朝の後村上天皇の行宮だったこともある場所。貴重なものが多くありました。ただ建物内部の撮影は禁止されているので、入口だけ撮りました。

このあといよいよメインである金剛寺大玄関の現状を見学しました。昨年は屋根の解体作業の見学でしたが、今年は修理作業の後半部分です。中に入るためにはヘルメットをかぶる必要があります。

「金」と書かれた瓦がインパクトありますね。

文化財修復はすべて新しくするのではなく、使えるものは引き続き使うそうなので、このように古い瓦がそのまま使われていました。

立面図です。説明によれば上の屋根はもともとなかったものを後から付けたのではということなのだそうです。

また新しい瓦には刻印が付けられているそうです。

建物の内部も見学しました。柱も腐っている部分を取り除いて古い部分と接合しています。すべてが出来てから一度古い柱を洗い、そのあと色を合わせるそうです。

普段絶対に見られない修復の様子、貴重なひとときでした。

河内長野は京都国立博物館で特別展を行えるほどの文化財の宝庫。ただそういう文化財を守るためにはこのような努力の積み重ねが必要なんだと改めて感じました。

担当者の説明によると、大玄関は来年の春に完成するとのこと。今から完成した姿を見るのが楽しみです。

また天野山金剛寺では来月11月3日から5日までの間、秋の国宝特別公開があるそうです。まずはこちらにも行かないといけませんね。

今回の金剛寺大玄関修理見学会は、茅刈後継者養成講座の一環で行われたものです。

11月26・27日に滝畑ふるさと文化財の森センターで茅葺実習が、12月11日には岩湧山山頂付近の茅場で、茅刈実習が行われるので、興味のある方はぜひ問い合わせ(外部リンク)てみてください。

帰りにアプリを見てみると4,395歩と表示されています。この数字は定期的に更新されているようで、イベント参加中はどのくらい歩数が増えたのか見るのも楽しみですね。

さて、帰ってみてオクトーバーラランアンドウォークでどのくらい歩いたのか、パソコンでランキングを見てみました。(もちろんスマホアプリでも見られます)

いろんな部門のランキングがありますが、河内長野市内では2日の夕方の時点で19位になっていました。私は普段結構歩いているつもりでしたが今回は歩数が少な目だったようです。それにしても上にはいっぱいいるんですね。

とはいえ、始まったばかり。10月31日まで頑張って少しでも上位を目指して歩いていきたいと思います。ということで興味のある方は今からでも参加してみてはいかがでしょうか?

天野山金剛寺(外部リンク)
住所:大阪府河内長野市天野町996
拝観時間:9:00~16:30
拝観料金:伽藍:大人200円、小学生100円
     本坊:大人300円、小学生100円(令和5年3月31日まで)
     大人のみの共通拝観券400円(令和5年3月31日まで)
アクセス:南海・近鉄河内長野駅からバスに乗車。天野山バス停からすぐ

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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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