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夜間断乳ってどうやるの?"優しい卒業の仕方6ステップ"と夜間授乳が必要な月齢目安を解説

夜間授乳はいつまで続くんだろう…と、ゴールが見えず不安と疲れがたまってきていませんか?

今回は、2500人以上の夜泣き改善実績がある、乳幼児睡眠コンサルタントの三橋かなが、夜間授乳が必要な月齢目安のご紹介とともに、夜間授乳の優しい卒業方法を解説していきます。同時に、赤ちゃんが夜間授乳をなくしていける=夜間断乳できる状態であるかも確認していきましょう。

まずは、<夜間の授乳回数の目安>をご紹介します。

・新生児~  何度でもOK

・生後5~6ヵ月 1~2回

あくまで目安で、それ以上がダメということではありません。離乳食の食べ具合や発達状況によっては、生後6ヵ月以降でも、夜におなかが空いて起きている可能性はあります。(ただし、月齢が高くなってもなお、夜中に何度も起きている場合は、空腹で起きている場合より他の原因があるかも。と一度考えてみましょう。)

昼間の授乳は続け、夜間のみ親が意図的に授乳をやめることを夜間断乳といいますが、そもそもわが子は夜間断乳ができるのか?を見ていきましょう。

夜間断乳できる条件は以下の3つの条件がそろったときです。

①赤ちゃんの発育が順調(お医者様から順調との判断)

②赤ちゃんの体重、身長が発育曲線の幅にあり、少しずつでも上向きになっている

③小児科の先生から夜間の授乳はもう必要ないと言われている

ただし、ママが昼間は授乳を続けたいと考えている場合――――――

母乳の生産は夜間に活発になるので、どうしても夜間断乳をすると母乳生産量が落ち、母乳がでなくなるということも考えられます。いきなりやめると、おっぱいトラブルにもなりますので慎重に行ってくださいね。

また、夜間に栄養が必要な赤ちゃんに対して、無理に夜間断乳を決行するのはやめましょう。赤ちゃんの成長に影響が出てくる可能性がありますので、夜間断乳をすることに心配があるママパパは一度、かかりつけのお医者様に相談してみてくださいね。

赤ちゃんとママに優しい"夜間授乳の卒業の仕方6ステップ"

step1 -睡眠環境をしっかり整える

・同じお部屋の別の寝床で、赤ちゃんは寝られている?

・快適な温度(20~22度)、湿度(40~60%)になっている?

・真っ暗な環境になっている?(豆電球は覚醒の原因になるので、明るさが欲しい場合は、暖色系の薄明りの授乳ライトを足元に置いてみてくださいね。)

STEP2-ねんねルーティーンを入れる

安心して「寝る」行動へ移れるよう、入眠儀式と言われる"ねんねルーティン"を導入してみましょう。

例えば、

・新生児~【お風呂や沐浴→スキンシップ→就寝】

・生後3ヵ月以降【お風呂→保湿→授乳→絵本→スキンシップ→就寝】のような流れもおすすめです。毎日継続することですので、ご家庭の負担のない内容で行いましょう。

STEP3-日中の栄養を足す

日中、現在の授乳や離乳食のタイミング以外で40mlでも100mlでも、少しでもいいのでエネルギーを足す時間をつくってみてください。おやつタイムを摂り入れるのもよいです。

ただし、無理には食べられないので、いつもより少し多めにご飯をあげた後の機嫌や、吐き戻しがないかも気を付けてみていきましょう。

STEP4-月齢にあったお昼寝をとる

赤ちゃんの入眠をスムーズにし、ぐっすり寝てもらうために、月齢やその子にあったお昼寝時間をしっかり確保しましょう。なぜなら、日中疲れすぎていると、入眠が浅くなったり、夜何度も起きるトラブルにつながりやすいからです。

夜間断乳をするときには、その子に合ったお昼寝時間をしっかり確保しておくと、スムーズな卒業につながりやすいと覚えておいてください。

目安として以下の月齢毎の「活動時間」=赤ちゃんが機嫌よく起きていられる時間を参考に、最適なタイミングで寝かしつけをはじめてみて下さいね。

STEP 5 -おっぱいバイバイのカウントダウン

夜間授乳卒業の3日程前から、カウントダウンをはじめます。「もうすぐ、おっぱいはバイバイだよ~!」と、しっかり何度も声をかけましょう。言葉の意味をすべて理解できなくても、ママが同じことを毎日繰り返して言っているということは伝わります。

STEP6-一貫した強い気持ちを持つ

夜間授乳を卒業する!(夜間断乳する)と決意したのなら、泣いて、おっぱいくれ~とぐずっていても、「おっぱいで寝かさない」を貫くことが大事です。これは子どものためでもあります。ギャン泣きしてかわいそうに思っておっぱいをあげると、泣き続けたらおっぱいをもらえる!と学習するため、次の日にはさらに、泣き続けることも。

最後に

夜間断乳をする意味をもう一度考えましょう!いつまでに絶対やめないといけないということはないのです。ママが望み、子が望んでいるならおっぱいを与える、寝かしつけの道具の一つとして使うのは、私はありだと思います。

ただ、子どもが何度もおっぱいを求めて起き、おっぱいで寝るを繰り返して、親子で睡眠不足なら、寝る癖をとるという意味で夜間断乳を一度検討してみても。(やめられる時期に)

はじめは、自分の寝方がわからず混乱して泣き続けるかもしれませんが、自分で寝る「チャンス時間」を与えていると、考えてあげてくださいね。

応援しています!

IPHI乳幼児睡眠コンサルタント。ねんねブーケ代表。自身が夜泣きに悩んだ経験から乳幼児睡眠の国際資格を取得。小・中・高校教員免許保持。保育士養成系大学での講師活動や、企業と連携し睡眠講座も開講。instagramを中心に発信を続け、総フォロワー1・6万人。月150組相談、のべ2500人以上の睡眠相談実績を持つ。自身が運営する「るるるん。ねんねサロン」では、毎日夜泣きや離乳食、子育て相談ができる。元アナウンサー。

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