猫が飼い主に『不信感を抱く』原因6つ!些細なことでも猫の心を閉ざしてしまう…!?
「いつも一緒にいるのに、どこか猫が素っ気ない」
愛猫との間に、壁を感じる飼い主さんもいるでしょう。猫は繊細な心の持ち主なので、ちょっとしたことで飼い主へ不信感を抱いてしまうことがあります。
では一体どのようなことで、猫は飼い主に不信感を抱くのでしょうか?
1.猫が飼い主に『不信感を抱く』原因6選
1‐1.体罰をする
猫にとって体罰は心の傷となり、飼い主への不信感を高めます。
体罰をすると猫は痛みや恐怖を記憶し、一度体罰を受けると、その瞬間から飼い主を脅威と認識することがあるのです。
そして猫の精神的トラウマは、長期にわたって修復不可能な信頼関係の崩壊を引き起こすきっかけに…。
その場ではいうことを聞くので「しつけ」をしたと感じるかもしれませんが、猫は「悪いことをしたから体罰された」と理解できません。
つまり体罰はしつけとして何らメリットもなく、百害あって一利なしの行いなのです。
1‐2.怒鳴る
猫を怒鳴るのも、飼い主に不信感を抱く原因となります。
猫は繊細な動物であり、とくに大きな声や激しい音には非常に敏感です。
そのため怒鳴られると猫は恐怖を感じ、飼い主を信頼するどころか、逆に避けたり警戒心を強めたりするようになります。
また怒鳴る行為も、猫にとって何が悪かったのかを理解させることにはつながりません。
猫は怒鳴られたことによるストレスを抱えるだけで、問題行動がさらに悪化する可能性もあるでしょう。
1‐3.しつこい
猫に対してしつこく接することは、飼い主に対する不信感を抱かせる原因です。
猫は独立心が強く、自分のペースで過ごすのを好む動物。そのため過剰に撫でたり構いすぎたりすると、ストレスを感じたり不快感を抱くことがあります。
とくに猫がひとりでリラックスしている時間や、嫌がっているサインを無視してしつこく接すると、飼い主に対する警戒心が芽生え、距離を置こうとするように…。
また飼い主のしつこさがエスカレートすると、攻撃的な態度を取ることもあるため注意が必要です。
1‐4.嫌いな場所を触る
猫が嫌いな場所を触ることも、飼い主に不信感を抱かせる原因です。
猫には個体差がありますが、尻尾やお腹、足先など触れると嫌がる傾向があります。これらの部位は猫にとって敏感で、危険を感じやすい部分だからです。
無理に触ろうとすると猫に強い警戒心を抱かせてしまうので、撫でるのは猫が好きな部位だけにしておきましょう。
なお猫好きがやめられない「猫吸い」ですが、この行為も嫌がる猫も少なくないので、まずは猫の気持ちを尊重してください。
1‐5.隠れ家をあばく
猫は、自分だけの隠れ家を大切にします。
隠れ家は猫にとっていわば城のようなもので、外敵から身を守り、心身ともにリラックスできる大切な場所。
しかし飼い主がその隠れ家を頻繁にあばくと、猫は大きな不安を感じ、飼い主と距離を置いてしまうことがあります。
それが大好きな飼い主でも、隠れ家をあばかれるのを嫌がる猫は少なくありません。
そのため、たとえその隠れ家が「丸見えの隠れ家」であっても、猫にとっては大切なプライバシー空間だと思って、そっとしてあげてください。
2.猫と信頼関係を築くには?
もし猫との信頼関係が崩れてしまったときは、次のようなアプローチをしながら、もう一度少しづつ信頼関係を構築していきましょう。
• 猫のペースを尊重する
無理に触ったり抱き上げたりせず、猫が自ら近づいてくるのを待ちましょう。
• 落ち着いた声で話しかける
話しかけるときは、静かで穏やかなトーンで。騒いだり、大きな声は控えましょう。
• おやつを与える
おやつやご飯を通じてポジティブな経験を積み重ね、信頼を得るのもOK。ただし与えすぎには注意してください。
• 猫の嫌がる行動を避ける
敏感な部分を無理に触ることや、過剰に干渉する行動は避けましょう。
• 遊びを通じて関係を築く
猫が好きな遊び方を見つけ、一緒に楽しい時間を過ごしましょう。
このようなアプローチをしながら、猫との関係を再構築してくださいね。
3.まとめ
猫が飼い主に不信感を抱く原因は様々ですが、共通しているのは、飼い主が猫の気持ちや行動を十分に理解できていないということです。
猫との信頼関係を築くためには、猫の視点に立って考え、その子の個性や状況に合わせて接することが肝心。
猫と飼い主は同等の関係なので、お互いを尊重することを忘れてはいけません。