ノート(186) めまいがした裁判所地下の「仮監」と総連事件の弁護側尋問
~工場編(14)
受刑104/384日目
最後の打合せ
この日は午前中に工場で差し入れ本の整理作業をやったあと、午後から東京高検の和田澄男検事による取調べを受けた。総連事件の証人尋問を翌日に控え、最終チェックを兼ねた打合せのためだった。
といっても、前回と同じく、一審における証言や供述調書などを時系列に沿って整理した一覧表を示されるというやり方であり、和田検事からはこれをしっかり頭に入れておく必要があると言われた。
そのうえで、一つ一つの項目ごとに和田検事から確認され、答えていくといった形で「リハーサル」を行った。
こうして最後の「証人テスト」は午後4時すぎころに終了した。週2日の入浴日であり、同じ工場の受刑者らは早めに作業を終え、入浴も済ませて舎房に戻っていた。
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