ドバイ「空飛ぶタクシー」2017年7月から運行開始へ
アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ道路交通庁(Roads and Transport Authority:RTA)は2017年2月にドバイで自動運転ドローンを2017年7月には運行開始する計画を明らかにした。
1人乗りの飛行機で、目的地まで飛んで行けるいわゆる「空飛ぶタクシー」で、既にドバイでは試験運行をしているとのことだ。中国メーカーが開発した自律型ドローン「EHANG184」で平均速度100km(最高速度160km)で、電気で動くため1回の充電で30分以内の巡航可能とのこと。
ドバイ当局の責任者のMattar al-Tayer氏は「空飛ぶタクシー」の導入によって、道路での渋滞の回避を実現できることを目指しているとのこと。ドバイでは2030年までには乗り物の4分の1を「自動運転」にしていくことを掲げている。そうなるとドバイでは移民のタクシー運転手も今後不要になっていくだろうし、自動車を自分で所有する必要もなくなってくる。
必要な時に自動車でも飛行機でも「必要な交通手段」を呼べば、自分で運転しなくても目的地にすぐに連れて行ってくれる時代になる。各国で規制の問題などは残っているが、交通手段の自動化と簡易化はドバイだけでなく全世界で共通している。
当局では下記にも動画を掲載している。1人乗りの「空飛ぶタクシー」の中にはタッチパネルのディスプレイがあるだけのようだ。
EHANG184の紹介動画。開発の経緯やドローンの管理状況なども描かれている。重量240kgでカーボンファイバーなどを本体素材に用いている。