ドコモが提供していたd払いとドコモ払いという2種類のサービスが2022年6月に統合されます。ドコモ払いあまり知名度は高くないと思いますが、ドコモ回線利用者だけが利用可能なドコモの電話料金と合算して決済が可能なサービスでした。

これと統合するにあたって、d払いの方で変更点があります。どちらかというと改悪が中心の残念な内容となっています。

• d払いの支払い方法でクレジット払いを選択した場合、dカード以外はポイント付与対象外
• d払い（ネット決済）について従来の100円につき1ポイント還元が200円につき1ポイント還元に変更

※変更されるのは2022年6月1日以降となります

公式アナウンスページ「d払いご利用時のdポイント進呈条件の変更について」

d払いのクレジット払いはdカード以外はポイント付与対象外

これまではd払いに対応できるクレジットカードでもポイントが貯まりました。d払いの基本ポイント（0.5％還元）に加えて支払元のクレジットカードのポイントの二重取りができたわけです。

しかしながら、2022年6月以降はdカード、あるいはdカードGOLDを使わないとd払いの基本ポイント還元が無くなり、ポイントの二重取りができなくなってしまいます。

紐づけしているクレジットカード側のポイントは付与されるものと思いますが、それならあえてd払いにせずとも普通にクレジットカードで買い物すればいいやん？ってことになってしまいますね。他社クレジットカードやプリペイドカードなどを紐づけしていた方も多いかもしれませんが、今後はクレジットカードを紐づけするならdカード（dカードGOLD）にする必要がありそうですね。

ドコモ、ahamoユーザーなら他社クレカでも支払いは可能

なお、ドコモ、ahamoユーザーの方はd払い（電話料金合算払い）にしておき、ドコモ料金の支払いを他社クレカにするという迂回は可能です。

ただし、ドコモ料金の支払いになるので、ブランドプリペイドカードなどは決済元として利用することはできませんので、やはり選択肢の幅は狭くなってしまいました。

d払い（ネット決済）について従来の100円につき1ポイント還元が200円につき1ポイント還元に変更

こちらも残念な変更となります。

従来はd払いでのネットのお買い物は100円（税込）につき1ポイント還元でしたがこれが200円（税込）につき1ポイント還元と実質1％還元が0.5％還元になってしまいます。
※こちらも支払い方法をdカード以外の他社クレジットカードにしておくと還元対象外になります

一方で、毎週金曜日・土曜日にd 払い（ネット）の対象加盟店で「d払い」をご利用いただくと、基本還元率に加えてキャンペーンポイントを還元する「毎週おトクなd曜日キャンペーン」は、2022年6月から還元率がひきあがります。

これまでは、基本ポイントの1％に加えてd曜日の+2％で合計3％還元でしたが、2022年6月以降は基本ポイント0.5％に加えてd曜日が+3％になりますので合計3.5％になります。いつでもお得ではなくなりましたが、金曜日、土曜日を使えば従来より還元はお得になります。

なお、基本ポイントは通常ポイントですが、d曜日のポイントは期間・用途限定ポイントとなってしまいます。ただし、dポイントについては限定ポイントであってもSMBC日興証券（日興フロッギー）を経由した実質的な現金化ができるのでそこまで大きな問題ではないですね。

参考： 日興フロッギーでdポイント現金化の裏技？実質99.7％レートでの現金化のやり方を解説

個人的にはd払いのネット決済はd曜日でくらいしか利用しないので、そこまで大きな影響はないかなって感じですかね。

（おまけ）主要なスマホ決済のポイント二重取りの有無について

d払いがポイント二重取りをするならdカード紐づけが必須になりましたが、他のスマホ決済はどうなのか？ということでまとめます。

・d払い
dカードとの組み合わせの場合のみ二重取り可能。また、ドコモ、ahamoを使っている人は電話料金合算で二重取りができます。
①d払い（0.5％）＋dカード（1.0％）
②d払い（0.5％）＋ドコモ料金の支払いをしているクレカのポイント
参考：d払いの使い方とキャンペーンのまとめ！dポイントが貯まるスマホ決済

・PayPay
原則として二重取り不可。ただし、ソフトバンク・ワイモバイル・LINEMOの回線を持っている人はソフトバンクまとめて支払い（ワイモバイルまとめて支払い）を利用すれば実質的に携帯電話料金支払いのクレカ分のポイントが取れます。
PayPay（0.5％＋α）＋ソフトバンク料金を支払っているクレカのポイント
参考： ソフトバンクまとめて支払いの活用術 PayPayチャージやソフトバンクカードでポイントの二重取り

・auPAY
mastercardブランド、AmericanExpressブランド、あるいは特定のクレジットカードであればauPAYにチャージ可能かつauPAY決済（0.5％）のポイントの二重取りが可能です。主要なスマホ決済サービスの中では一番汎用性が高い。
参考： auPAYをお得に使う チャージやクーポン、キャンペーン、Pontaポイントを上手に利用しよう

・楽天ペイ
チャージできるのはJCBカード。ただし、2022年5月末から楽天ギフトカードが発行されており、それを利用すればnanacoやFamiPayを利用して実質的な二重取りもできる。
参考： 楽天ペイのお得な使い方 チャージ方法やポイント払い、ポイント還元、キャンペーン活用を解説