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離婚するなら養育費を。浦添市がひとり親支援で公正証書にかかる補助金を交付します【沖縄県浦添市】

ホクト地域情報発信ライター(浦添市・宜野湾市)

ご訪問ありがとうございます。保育園へ通う長女(5歳)と次女(3歳)とお出かけが趣味のホクトです。

沖縄県は婚姻率以上に離婚率が高いことはご存知でしょうか。離婚に伴いシングルマザー率、児童扶養手当(母子手当)の受給率も全国的に高いことが特徴です。離婚の理由はともあれ「養育費」は子供の権利。浦添市が交付している養育費確保に関する補助金を紹介させて頂きます。

浦添市役所 外観
浦添市役所 外観

*こちらの記事掲載にあたり松本 哲治市長より掲載許可を頂いております。別記事にて浦添市役所こども未来部こども家庭課に取材する内容も掲載予定です。

浦添市が取り組む『養育費確保』の支援とは?上限5万円を目処に養育費に関する公正証書等作成に必要な費用を支給します。

養育費確保に関する案内はこちら(浦添市役所公式HP)
【支援内容】
○公正証書等作成費補助金○
養育費に関する公正証書等作成に必要な費用を支給します。(上限5万円)
○養育費等弁護士法律相談○
養育費の取り決めなどに関することを弁護士に無料で相談できます。

浦添市役所 公式HPより引用
浦添市役所 公式HPより引用

浦添市役所 公式HPより引用
浦添市役所 公式HPより引用

そもそも養育費とは何か?「子供が大人として自立するまで親が支払うべき費用」のことです

浦添市役所 公式HPより引用
浦添市役所 公式HPより引用

沖縄県は養育費の支払い以前に公正証書による取り決めがなされていない方が多い印象を受けました。そもそも養育費とは何か。それは「子供が大人として自立するまで親が支払うべき費用」です。生きる上での衣食住に関わる費用のみならず勉強や習い事に要する教育費も含まれています。無償の愛も大事ですがそれと同等に経済な支援も必要ではないでしょうか。誠意ある親であれば、必ず支払い続ける意思があるのであれば公正証書を組むことは必須だと筆者は考えております。

調停離婚の際は調停成立日が離婚日になります。
調停離婚の際は調停成立日が離婚日になります。

養育費の額は自由に取り決めが可能です。双方納得のいく額で合意できれば数万円〜数十万円でも問題ありません。しかし、そもそも離婚という事案が生じていれば養育費の取り決め自体が難航します。最終的な解決案として双方の年収や子供の人数・年齢をもとに裁判所が制定したもの、それが「養育費算定表」です。公正証書を組む際の根拠資料として参照されるものであり、よほどの特例事案がない限り決定されるものになります。

裁判所が定める養育費・婚姻費用算定表はこちら(裁判所 公式HP)

公正証書ってなに?強制執行する際に必要となるものです

公正証書に関する案内はこちら(沖縄公証人役場 公式HP)

そもそも公正証書とは何か。それは公証人が中立・公正な立場で作成する文書のことです。取り決めを行なった養育費の内容を公正証書で残し、かつ強制執行を受けることを承諾する文言を付け加えておけば、強制執行(差押え)をすることが可能です。離婚時に口約束で養育費の取り決めを行なっただけでは強制執行はできません。かならず公正証書、もしくは公正証書と同等の効力をもつ調停調書が必要になります。公正証書は沖縄公証人役場(沖縄市)にて作成可能ですが手数料は一律ではあません。

公正証書の作成にかかる手数料の額は、養育費、財産分与など契約に定める額に応じて公証役場で計算されます。だいたい数万円程度になりますが、契約内容により金額に差が生じます。

離婚するなら養育費の取り決めは必要?公正証書による取り決めが必須だと筆者は考えます

調停成立した5日後に提出した離婚届。結婚休暇ではなく離婚休暇の新設を願うほど手続きが煩雑でした。
調停成立した5日後に提出した離婚届。結婚休暇ではなく離婚休暇の新設を願うほど手続きが煩雑でした。

筆者は昨年離婚しシングルマザーになりました。協議離婚ではなく双方弁護士をたてての調停離婚。そのため養育費・財産分与にかかる取り決めを調停調書にて作成しました。相場以上の養育費を要求しましたが結果的に養育費は「相場」の額に。弁護士をたてても余程の事案がない限り裁判所は算定表通りの額しか提示を行いません。

何度も足を運んだ那覇地方裁判所沖縄支部。
何度も足を運んだ那覇地方裁判所沖縄支部。

筆者が養育費の取り決めを調停調書(公正証書)で行なって良かったと実感したのは離婚成立の翌月。取り決めをしたにも関わらず養育費は初月より未払い元夫は筆者の連絡先を着信拒否しているため音信不通状態

「本人と連絡が取れないため養育費未払いにかかる強制執行をします」と元夫の職場へ連絡。結果的に養育費は振り込まれましたが不誠実な対応に閉口したのは言うまでもありません。余談ですが養育費の振り込み方法について振り込み自体を失念しないよう自動振替を調停中に提案。しかし義務ではないと拒否されました。筆者のように調停離婚のケースですら養育費は未払いになることもあるので公正証書による取り決めをぜひ。筆者の離婚に関する内容はこちら(2023年12月31日)の記事においても記載しております。

【施設情報】
名 称:浦添市役所
住 所:〒901-2114 沖縄県浦添市安波茶1丁目1−1
電 話:098-876-1280(こども家庭科母子父子係)

地域情報発信ライター(浦添市・宜野湾市)

「ホクトおきなわブログ」を運営する生まれも育ちも沖縄のホクトです。現在は非常勤の事務職の仕事をしつつ副業でWEBライターの仕事を行なっております。特別な資格や職歴はなし。30代半ばにして離婚や失業危機という人生においてあまり嬉しくないイベントを経験しました。自身の反省も踏まえ人生設計を再構築中。せっかくなら4歳・5歳の子供たちと思い出をつくりつつ自分自身の人生も豊かにしたいと思案。行政の非常勤で勤務していた期間が長かったため独特な文言(失念する、存じます)が登場しますが日常生活の中でも馴染んでいるためブログ内でも記載します。最終学歴は琉球大学法文学部。

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