【寝屋川市】大阪府立大学工業高等専門学校として最後となる2021年度卒業式・修了式が行われました。
2022年3月16日、幸町にある府大高専で、「大阪府立大学工業高等専門学校」としての最後の卒業式・修了式が行われました。
大阪府立大学工業高等専門学校(おおさかふりつだいがく こうぎょうこうとうせんもんがっこう、英称:Osaka Prefecture University College of Technology)は、寝屋川市幸町にある公立の高等専門学校です。
前身は大阪府立大学工業短期大学部で、大阪府立工業高等専門学校として、寝屋川市秦(現在の幸町)に開校したのは、1963年のことです。
2011年4月に大阪府から公立大学法人大阪府立大学に移管され、略称は主に府大高専などと呼ばれてきましたが、それ以前は府立高専と略していたため、現在でもそう呼ぶ人もいます。
2019年4月に公立大学法人大阪府立大学が公立大学法人大阪市立大学と統合し、公立大学法人大阪が新たに発足し、2022年4月からは、いよいよ「大阪公立大学工業高等専門学校」と改称することとなります。
2011年~2021年入学生まで
■総合工学システム学科(準学士課程)5年
通称R科(Renaissanceより)
(1学科5コース制)
機械システムコース「Mechanical Systems Course」 (通称 Mコース)
メカトロニクスコース「Mechatronics Course」 (通称 Hコース)
電子情報コース「Electronics and Information Course」 (通称 Eコース)
環境物質化学コース「Environmental and Materials Chemistry Course」 (通称 Aコース 応用科学に相当するApplied Chemistryより)
都市環境コース「Civil Engineering and Environment Course」(通称 Cコース)の5つのコースに分かれて学んでいました。
■専攻科(学士課程)2年
総合工学システム専攻
機械工学コース
電気電子工学コース
応用化学コース
土木工学コース
2022年度からの変更点(4コース)
特別選抜(推薦)80名、学力選抜80名 計160名
※特別選抜(推薦)による入学定員を40名から80名に拡大し、府内の優秀な学生を広く募集
学力選抜において、出願時に大阪府外に居住しておりかつ合格後も大阪府外からの通学を希望する者も受験できるようになりました(府外枠受験)。
ただし、府外枠受験の合格者の上限は16名です。
■エネルギー機械コース
・輸送機械や発電所等の産業インフラの設計と運用に必要な技術
・水素エネルギー等のクリーンエネルギーの創生と貯蔵に関する技術
・自然災害の予測分析や対策に関する技術
これらを特色とし、人のより良い暮らしと環境との共生を実現する技術者の育成を目指します。
■プロダクトデザインコース
コンピュータやネットワークを利用し、工業製品の設計だけでなく、それらを生産するシステムの設計も行います。
■エレクトロニクスコース
電気自動車やロボットの駆動に必要な電気電子機器の基盤技術とともに,太陽光・風力発電等のクリーンエネルギー及びその電力運用といった先端技術についても実践的に学び,安全で豊かな未来の社会を実現する技術の習得を目指します。
■知能情報コース
高度情報化社会の到来、知能情報コースでは、AI(人工知能)、IoT(モノのインターネット)、VR(バーチャルリアリティ)などのコンピュータ技術を駆使し、様々な問題の解決を図り、新たな価値を創造するエンジニアを育成します。
この発表内容から、これまでの都市環境コース(Cコース)に当たるコースはなくなるようです。
また、2026年度以降、大阪公立大学の中百舌鳥キャンパスへの移転を申請しており、寝屋川市幸町に大阪公立大学工業高等専門学校が存在するのも、あと4年間ということになる見込みです。
このため、大阪府立大学工業高等専門学校としての卒業生は、今年度の卒業生が最後となります。
寝屋川市では長年、高専として親しまれ、高専祭は地域住民や進学希望の小中学生や親子連れも来場し、ロボコンでは入賞の常連で、府下唯一の府立高専として優秀な人材を世に送り出してきただけに、完全移転には一抹の寂しさもあり、広大なその敷地が今後どのように活用されていくのかも気になるところではあります。
【施設情報】
〒572-8572
大阪府寝屋川市幸町26-12
英称Osaka Prefecture University College of Technology (O.P.U.C.T.)
設置者 公立大学法人大阪