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【宮城県 松島町】ポリッポリッ!やみつきになる美味しい歯ごたえ'松島しみ大根' [陰ノ浜・磯崎地区]

Molly Chibaフリーランスライター(東松島市・松島町)

今回ご紹介するのは、とある食材。それは、なかなかスーパーマーケットなどのお店では目にすることが出来ない、珍しくてやみつきになる食感の乾物なのだ。早速、ご紹介していこう!

それは、まるでべっこう飴のような美しい'あめ色'をした「松島しみ大根」。しみ大根とは、寒い時期に大根を下茹でしてから干したもので、お馴染みの「切り干し大根」とはちょっと作り方や食感も違う乾物だ(※切り干し大根は下茹せずに千切りにして天日干し)。

この「松島しみ大根」は、2つの就労支援施設の協力によって製造されたもの。松島町の磯崎地区にある「松島のかぜ」で無農薬の大根を栽培し、それを陰ノ浜地区の「クリエイティブ笑未(えみ)」でしみ大根へと加工をして完成、というとても長い工程を経ている。想像をするだけでも、しみ大根は冬場にしか製造できないということに加えて、一般的に無農薬で野菜を育てるというのも非常に手間がかかるものだ。それを考えると「しみ大根」を手に取った時の喜びと、その味わいも更に深さが増すというものだ。

さて、中身をザッと開けると中から見事な'あめ色'のしみ大根が登場!美味しさがギューっと凝縮されたその色合いは「おいしい印」として、この大根の魅力のポイントとなっている。それに加えて、いちょう切り(※イチョウの葉のような形に切ること)という形状も他ではあまり見られないユニークなもの。それらが大小様々なサイズで、たっぷり1袋に50グラム入っている。また、乾燥している状態でもしっかりと甘い大根独特の良い香りを感じるのだ。これが本当にいい香り!

ザッと熱湯に浸し約10分ほどで乾燥した状態から2まわりほど大きく、ふっくらとした大根らしい姿に変身。そして、美しいあめ色は健在!
戻し時間は、お好みの食感によって調整をすると良さそうだ。筆者は約10分の戻し時間で「ポリポリ」とした食感を残した。そのイメージは、しっかりとシワの入った固めの漬物という感じだ。

▲ レシピの詳細は、購入時のお楽しみのためにここでは伏せておこう!
▲ レシピの詳細は、購入時のお楽しみのためにここでは伏せておこう!

さて、戻した後に色々な調理方法で味付けをして楽しむ訳だが、筆者はこの「しみ大根」のパッケージに付いてきた可愛いレシピを参考に「サラダ」を作ってみることにした。

薄切りにしたキュウリとにんじんに、食べやすく細切りにした「しみ大根」を主材料にして、レシピの内容と自己流を組み合わせて、最終的に胡麻ドレッシングで仕上げた。しみ大根だがちょっと洋風な胡麻ドレッシングとの相性もバッチリで、それに加えて'ポリポリの歯応え'がかなり面白く、やみつきになる食感なのだ。

この楽しい食感の虜となった筆者は、もう少し戻し時間を長くして煮物として調理をするとどうだろうか?と、サラダの翌日に煮物に挑戦してみたのだ。戻し時間を約1時間に延長した上に、クツクツと更に加熱し煮立てて仕上げたところ、なんとも言えない初めての食感となったのだ!噛むとクニャリとだいぶ柔らかいのだが、噛み切る際には「ボリッ」とした歯応えで締めくくってくれる。期待を裏切らない心地よい食感は、戻し時間を延長しても加熱しても残っているのだ。柔らかいのに歯応えがあるというのは、これは新感覚!

目印は、あめ色の「松島しみ大根」。美味しさに加えて食感が面白く、味もよく染み込むので使いやすく優秀な食材だ。いつもの夕飯の中にちょっと加えて、アレンジをしてみるのも楽しいぞ。さあ、ポリポリと美味しい音を立てて、炊き立てご飯と一緒に「松島しみ大根」を味わってみよう。う〜ん、いい音だ!

商品名:松島しみ大根
製造元:[しみ大根加工] クリエイティブ笑未(えみ) 、[大根栽培] 松島のかぜ
販売店:風のマルシェ(※筆者が購入した店舗)
住所:宮城県宮城郡松島町磯崎新浜220 - 1
定休日:月曜日
営業時間:10:00 - 15:00

フリーランスライター(東松島市・松島町)

日本出身/日本と英国を拠点に活動。自然と動物が大好きな人間です。国内地域ニュース、日英サッカーコラム、サステナブル・ツーリズムに関する記事を執筆中。

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