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【WBC】1次ラウンド敗退の韓国、中国相手に22得点の猛攻 5回コールド勝ちで大会を終える

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
満塁弾を放ち迎えられるキム・ハソン(写真:CTK Photo/アフロ)

ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンド・プールB、試合前の時点で1次ラウンド敗退が決定していた韓国と中国の対戦は、韓国が22-2でコールド勝ち。2勝2敗で今大会を終えた。韓国の1次ラウンド敗退は3大会連続。

韓 2 2 8 6 4  22

中 2 0 0 0 0  2

(5回コールド)

韓国はこの日の12時から行われたオーストラリア-チェコで、チェコがオーストラリアに勝ち、4失点以上した場合に準々決勝進出の可能性があったが、試合はオーストラリアが勝利。韓国は19時からの中国との対戦前に1次ラウンド敗退が決まった。一方の中国は3戦全敗で脱落が決まっていた。

なおプールBの5チーム中、最下位になると次回大会には予選出場が必要になるため、この対戦は両チームにとって重要な試合となった。

韓国は前日のチェコ戦から3、5番以外を入れ替え、これまでベンチスタートだった5選手が先発オーダーに名を連ねた。

試合は韓国が序盤から相手のバッテリーミスや四球でチャンスを作り、得点につなげた。またセーフティバント3本を含む連打や、パク・コンウ、キム・ハソンによる2本の満塁ホームランなど、小技と長打力を発揮。1番パク・ヘミン、2番キム・ヘソン、8番イ・ジヨンのこれまで控えだったが3人が3安打。今大会好調のカン・ベクホ、パク・コンウも3安打を記録した。

また3番イ・ジョンフは2打数2安打3打点で途中交代。韓国打線は先発全員の20安打、22得点を挙げて中国を圧倒した。

投手陣では2番手のソ・ヒョンジュンが3回を投げて、中国打線をパーフェクトに抑える好投を見せた。

試合後、イ・ガンチョル監督は3大会連続1次ラウンド敗退となった大会を振り返り、「確固たる先発投手を選んだつもりだったが、私のせいでしっかりと決められずいい結果を残せなかった」と話した。

◇韓国先発オーダー

一 パク ヘミン

二 キム ヘソン

中 イ ジョンフ

三 キム ハソン

指 カン ベクホ

右 パク コンウ

遊 オ ジファン

捕 イ ジヨン

左 チェ ジフン

◇韓国バッテリー

投 ウォン テイン、ソ ヒョンジュン、ク チャンモ

捕 イ ジヨン

⇒ 2023ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)韓国代表選手一覧(ストライク・ゾーン)

◇中国先発オーダー

右 リアン・ペイ

遊 ヤン・ジン

中 真砂 勇介

三 チェン・チェン

指 レイ・チャン

一 ツァオ・ジエ

左 コウ・ヨンカン

二 ルオ・ジンジュン

捕 ルアン・チェンチェン

◇中国バッテリー

投 アラン・カーター、チェン・チャオクン、ワン・シアン、スン・ハイロン、ジャン・ハオ、スー・チャンロン

捕 ルアン・チェンチェン、リ・イーファン

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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