食パンは「冷凍して下さいー!」料理人からのお願い【そのワケとは?】
こんにちは、料理人のぱぷちゃんです!
皆さん、今日の朝食は何を食べましたか?
私はコメダ珈琲で『小倉あんトースト』をいただきました。一見、異なる味わいの「小倉あん」と「バター」ですが、なぜこれほどまでに完璧にマッチするのでしょうか。控えめにいって…たまりません!!
今回は朝食に食パンを食べる方にとって必見の内容となっております。食パンが好きな方はぜひ、最後までお付き合いください!
今回の目次
- 食パンの「常温保存」は…
- 「冷蔵保存」は…
- 「冷凍保存」のメリットとやり方
- まとめ
食パンの「常温保存」は…
皆さん、食べきれず余った食パンはどのように保存していますか?
2〜3日で食べきれる量なら、常温で保存をしている方がほとんどではないでしょうか。しかし、3日以上の長期保存をしたい場合、「常温保存」だと厳しいのが現実です。
常温保存での1番の問題は「乾燥」です!
食パンの小麦粉に含まれる「でんぷん」と「グルテン」は、水分が蒸発すると硬くなります。特に食パンは、他のパンに比べて切り口(断面)が大きいため、乾燥して硬くなるスピードが非常に早いです。
「冷蔵保存」は…
一方、「冷蔵保存」はどうでしょうか?結論から言うと…
食パンの冷蔵保存はNG!
『常温がダメなら、冷蔵』と考える方がほとんどだと思います、しかし食パンの冷蔵保存はNGなのです。冷蔵保存のNG理由は2つあります。
1つ目は「でんぷんの劣化」です。
冷蔵庫の設定温度は約2~5度に保たれています。この温度帯というのは…でんぷんの劣化が最も加速します。この現象は「レトログラデーション」と呼ばれています。
2つ目は「ニオイの吸収」です。
冷蔵庫内というのは、他の食品のニオイが混ざり合う場所です。
そして、食パンはニオイを吸収しやすいため、冷蔵保存すると他の食品のにおいを吸収して風味が変わる可能性があります!
食パンが周りのニオイを簡単に吸い取ってしまう理由は、パンの中にたくさんの小さな穴があるからです。この小さな穴が、空気中(冷蔵庫内)のニオイを吸収するのです。
「冷凍保存」のメリットとやり方
常温→NG、冷蔵→NG!ここまで来たらもう“あのお方”しかいませんね!
そうなんです、余って食べきれない食パンは「冷凍して下さい!!」
食パンを冷凍保存する1番のメリットはなんといっても「長期保存」にあります。先ほども軽く言いましたが、食パンはあまり日持ちしない食材です。
しかし、冷凍することで2週間もの長期保存が可能になるのです!
それでは、具体的なやり方を皆さんにお教えしましょう。
【食パンの冷凍方法】
① 食パンを1枚ずつ、ラップでしっかりと包む。
② 保存袋に入れ、冷凍室で保存。
保存手順はたったこれだけです。
食パンは必ず、1枚1枚ラップで包んでくださいね!市販袋のまま保存してしまうと…食パン同士がくっついてしまい、冷凍焼けを起こす可能性があります。
また、嬉しいことに冷凍した食パンは、解凍せずにそのままトーストできます。
まとめ
- 3日以内に食べきれるなら、常温保存でOK
- 食パンの冷蔵保存は「でんぷんの劣化」と「ニオイの吸収」が起きる為、NG
- 余った食パンは「冷凍保存」
- 食パンは冷凍すると2週間もの長期保存が可能になる
- 冷凍する際は必ず、1枚1枚ラップで包む
- 冷凍した食パンは、解凍せずにそのままトーストできる
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