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【先回りしすぎてない?】今だから思う!本当にやってよかった子どもの自主性を育む食事時の声かけ3選

にこはな4人の子どもと育つママ/モンテの視点を子育てに

子どもが思っていることを、先回りして考えて動いてくれるママ。一見、とても素晴らしい、子ども思いのママに見えるのですが…子育ての中では、つい先回りしすぎてしまうことで、実は、子どもの自主性を奪ってしまうこともあるかもしれません。

私の母は、子どもや家族のために一生懸命動いてくれて。本当に感謝しているし、尊敬しています。でも、4人の子どもを育てながら、私はそんな風になれるほどの器はなく…。
自分が穏やかに過ごすためでもあるけれど、子どもたちが大人になって、困ることがないように、小さなうちから少しずつ、自然に生きていく土台を作れたらと、日々意識して、やっていることがあります。

この記事では、4人の子どもを育てる中で、気をつけてきてよかったなと、子ども達3人が小学生になった今、実際に感じていることを、今回は、「食事の時」に絞って3つご紹介します。

物の名前だけでは、絶対に動かない

例えば、お茶が欲しい時。「お茶!!」と言われて、ささっとお茶を持ってきてあげることは、正直子どもから読み取り、出来てしまいます。ただ、我が家では小さな頃から、「お茶下さい。」と子ども達が頼めるように。そして、「どうぞ」「ありがとう。」を家族間でも当たり前に言えるように。もちろん、子どもにいじわるをしたいわけではなく、人にお願いする時には、丁寧な言葉を使って欲しい。将来飲食店などでも、店員さんに、優しい大人でいて欲しいなと思って、これは徹底しています。

先読みしてやってしまわないようにする

子どもがもし、食事中にフォークや食器を落としてしまっても、本人が自分で言うまでは、わざと、知らないふりをします。「落ちちゃった。」と言ってくれたら、「落ちちゃったね。どうしようか?」と聞きます。すると子どもは、自分で考えて、「拾う。」「拭く。」などと答えてくれます。

まだ上手に話せない小さな頃は、こちらから「落ちたら拾おうね。」と声をかけたり、2歳の娘には、「拾って下さい。」と言われたら拾ったり。その際にも、拾ってもらった時には、ありがとうって言いなさい。などと教えるのではなく、「どうぞ。」と渡しながら、子どもが何もいわなければ、「ありがとう。」とこちらからいうようにします。

すると、子どもも一緒に言ってくれるんですよね。そんなまだ話始めの頃からのやりとりが、今、当たり前のように定着しているなと感じます。

こぼしたり、食器が割れてしまった時は

こぼしてしまったり、食器を割ってしまったことに対しては、よほど遊んでいたり、わざとではない限り、怒ることはありません。

というのも、私もよくこぼすので、人のことは怒れないのもありますが…。

それよりも、こぼしたことで熱くなかったかや、食器が割れてケガをしていないかを先に、言葉に出して確認するようにしています。

丁寧に扱わなければこぼれてしまうし、食器も割れてしまう。そんなことを実際の経験から、自分で理解して、一番考えているその時に、あえて親がそれを責める必要はないですよね。

そして、他の子が同じように失敗したのを見た時に、失敗をせめるよりも、その子に寄り添い、心配できる子になってほしい。そんな風に考えています。

割れ物などで、危険な場合を除いては、誰かにふいてもらう、片づけてもらうのは当然ではなくて、自分で雑巾を持ってきてふけば良いと考えられるように、一緒に動くようにもしています。

失敗した時こそ、その対処法を学べるチャンス。そして、何か失敗した時にも、そのあとどうすれば良いのかを考え、行動できる。そんなことにもつながっていくのかなと思っています。

まとめ

子どもにとって、ママが先回りしすぎてやってあげることは、実は必要ないのかもしれません。子どもが自分で自分のことができるようになると、ママも少し楽になる。そして、子どもにとっても、生きていく力を育むことができる。親としても、少し力を抜いたくらいがちょうどよいのかもしれませんね。

4人の子どもと育つママ/モンテの視点を子育てに

モンテッソーリ教師資格取得中の4児のママ。産婦人科/NICU/小児科で看護師として勤務。ダウン症のある次男を出産後に退職。現在は保育園や障がい者福祉施設、放課後デイなどをまわり支援する看護師として勤務する傍らフォロワー5万人越えのInstagramを中心にSNSで日々の子育ての気づきや関わりを発信

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