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LINE再上場申請における注目点は

高橋暁子成蹊大学客員教授/ITジャーナリスト
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LINEが昨年延期していた上場を再申請しました。前回上場延期した理由が解消したためでしょう。

昨年延期した理由は、親会社NAVERの黄仁ジュン最高財務責任者(CFO)によると、業績を拡大することで価値を更に高めることができるという考えがあったと言います。LINEは絶好調であるものの、LINE事業自体は赤字と言われています。現時点では黒字化していなくても、少なくとも黒字化する目処がたったと考えられるでしょう。

なお、LINEの収益源は主に以下のようになっています。

1. スタンプ販売などLINEアプリ内課金

2. ゲームなどLINE関連アプリ課金

3. 企業公式アカウント収入

4. ライセンス事業

中でもゲーム課金は好調のようです。

その他、LINE乗っ取り被害が続くなどのセキュリティ上の問題、「NAVERまとめ」などにおける著作権問題等コンプライアンス上のリスクも、上場延期に影響したと言われていました。そのような問題は上場後、さらに注目されるようになるはずです。

上場した場合のLINEの時価総額は1兆円規模と言われています。現在、日本のIT企業で時価総額1兆円超えはソフトバンク、Yahoo!、楽天の三社のみ。四社目になるかどうかに注目が集まります。

上場すると、売上高、収益源などが明らかになります。Twitterも上場して赤字続きだったことが判明しました。このように、これまで明らかにされていなかった情報が明らかになる点が最大の楽しみと言えるでしょう。

LINEは2015年中に上場すると言われており、続報が待たれます。

成蹊大学客員教授/ITジャーナリスト

ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。SNSなどのウェブサービスや、情報リテラシー教育などについて詳しい。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、企業などのコンサルタント、講演、セミナーなどを手がける。テレビ・ラジオ・雑誌等での解説等も行っている。元小学校教員。『ソーシャルメディア中毒 つながりに溺れる人たち』(幻冬舎)、『Facebook×Twitterで儲かる会社に変わる本』(日本実業出版社)等著作多数。教育出版令和3年度中学校国語の教科書にコラム掲載中。

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