再び大雨と大猛暑の危険な同居型に、関東内陸は40度予想が続々と
北日本は大雨、関東はフェーン現象で大猛暑
今夜15日(月)の予想天気図をみると、低気圧や前線が北日本方面へ進み、非常に湿った空気が流れ込むことから、北日本や北陸では大雨が心配されます。
北日本や北陸は、先々週、先週と、記録的な大雨により、至る所で大きな災害が発生しましたが、三度同じような大雨に見舞われるおそれがあり、復旧作業や後片付けを行っている方など、二次災害や新たなる災害に厳重な警戒が必要です。
その一方で、関東地方は再び極端な暑さに見舞われそうです。
フェーンで上昇
関東地方は北日本にある低気圧や前線に向かって、暖かな西寄りの風が吹き、これが西部の山沿いを吹き下りるため、典型的なフェーン現象で、大きく昇温するでしょう。
あす16日(火)の上空1500メートル付近の風と気温の予想をみると、いずれも上空は西寄りの風が卓越しており、午前9時の気温は関東の広範囲で21度以上、そして午後3時には内陸を中心に、一段と高い24度以上が広がっています。
上空1500メートル付近で24度以上の暖気は、よく晴れる場合、地上で40度前後の高温をもたらすポテンシャルがあり、今年あまりにも早すぎる梅雨明けがあった、6月末から7月初めにかけての40度続出時も同じような気温場でした。
ただ上空にわずかに雲が広がるなど、微妙な気象条件により失速する場合もあるため、やはり40度というのはなかなか出るものではないことも事実ではあります。
40度予想続々
ウェザーマップが発表した各地の予想最高気温は上図の通りで、あす16日(火)は関東の内陸で、40度予想が続々と計算されています。
最も高い予想となっているのは、埼玉県鳩山で41度と、日本の歴代記録41.1度(浜松、熊谷)に匹敵するような暑さが計算されています。
多少雲が広がるなどして失速した場合でも、体温を大きく上回るような猛暑がやってくるのは間違いないとみられ、際立った暑さに十分な警戒が必要です。
なお東京都心はすでに今年の35度以上の猛暑日数が15日に達し、過去の記録13日を上回っていますが、あす16日(火)、あさって17日(水)ともに35度予想ですから、さらに上乗せが生じることになりそうです。
今年これまでの暑さ
今年これまでに記録した暑さをまとめたものが上図で、39.6度以上のものを示してあります。
すると、8月3日栃木県佐野で記録した39.7度以外は全て、6月末から7月1日にかけて記録したもので、ここまでくると、あのあまりにも早すぎる梅雨明けとともにやってきた猛暑がいかに記録的だったのか、季節外れだったのかが分かるかと思います。
あす16日(火)はこれらの上位に食い込むような40度前後の気温が多く予想されていますので、実際にどうなるのか、ある意味注目です。