「レイザーラモン」、今夜「THE MANZAI」で再ブレイクなるか!?
「京都・祇園で、とんでもないことが起こっている」
今年に入り、関西のお笑い関係者の中で合言葉のように、この話が出てくるようになった。
吉本興業の劇場「よしもと祇園花月」で、お笑いコンビ「レイザーラモン」のRGがプロデュースするイベントが行われるたびに即完売となり、プレミアチケット化しているというのだ。
2011年12月25日に行われた浅越ゴエとのイベントから火がつき、ほぼ2ヵ月に1回のペースでRG関連のイベントが開催。「客席を巻き込んで一緒に盛り上げていくサービス精神と技術がハンパじゃない。今や、間違いなく、劇場にとっての“キラーコンテンツ”になっています」(同劇場担当者)。
初の決勝進出!
イベントの勢いそのままに、実は、コンビとしても新たな局面を迎えようとしている。フジテレビで生放送される漫才バトル「THE MANZAI2013」(15日、午後7時)で、「レイザーラモン」が初の決勝進出を決めた。
昨年からコンビでの漫才に力を入れており、昨年の時点で「THE MANZAI」が定める認定漫才師50組にも選出。今まで個々の活動が目立っていた「レイザーラモン」だけに、“モデルチェンジ”に注目が集まりつつあった中、見事、結果を出した形だ。
「きっかけとなったのは昨年6月8日、RGの38歳の誕生日でした。漫才に使うマイクは、その型番から通称、“38(サンパチ)マイク”と呼ばれるので、38歳をスタートラインに、再び本業である漫才に力を入れようとなったんです。そこから精力的に漫才イベントを行い始めました」(吉本興業担当者)。
その思いの表れとも言えるのが、今年から使用している「レイザーラモン」のオフィシャル写真。これまでの黒革コスチュームにサングラスというスタイルから、爽やかなスーツ姿に一変した。
「実は、この写真は『オール阪神・巨人』をモチーフにしているんです。だから、よく見てもらうと、2人の実際の身長差(8cm)以上に、RGが膝を曲げて背丈の違いを強調しているんです。自分たちが目指すのは『阪神・巨人』師匠のような正統派漫才という思いを、まずは形からしっかり表そうという決意の写真なんです」(同担当者)。
実は理想的なコンビ!?
「レイザーラモン」といえば、2005年には決めゼリフ「フォー!」が新語・流行語大賞でベスト10入りを果たし、HGが一躍大ブレイク。しかし“流行語大賞にギャグが入ると、翌年は姿を見なくなる”というジンクスのど真ん中をいってしまい、露出が激減した。
その一方で、HGと入れ替わるようにジワジワと露出を増やしたのがRGだった。HGのブレイク中は「HGの二番煎じ」「『レイザーラモン』のハズレの方」などと揶揄(やゆ)されることも多々あったが、中身の薄い“あるあるネタ”を力いっぱい歌い上げるスタイルが人気となる中、誰からも好かれる人柄も奏功し、ブームの輪が広がっていった。
「お笑いコンビはどちらかが売れていれば、その屋号が廃れることはない。まさに2人はその典型ですし、理想的なコンビとも言えます」(在阪民放局スタッフ)。
ともに光も浴び、泥水もすすり、迎えた晴れ舞台。鋼のチームワークを手に入れたタッグが、本番でどんな戦いを見せるのか。いやがうえにも、期待が高まる。