湾奥とは？

そもそも”湾奥”とは、「ここからここ！」と決まっているわけではなく、いわゆる”〇〇湾”などの奥の方を意味する言葉として使われています。

日本では東京湾・大阪湾などが有名ですが、その奥の方。

より人間の生活域に近いエリアの海を一般的に湾奥と呼ばれています。

湾奥は魚の宝庫だった？

かつて湾奥の海は、アサリ・ハマグリ・その他豊富な魚介類の棲み処であったとされています。

しかし、湾奥の周辺都市が発達するにつれ、工場建設・人口増加による埋立、生活排水・工業廃水などの水質汚染により、湾奥の魚介類は数を減らしてしまいました。

それでも、現在湾奥にはまだ多くの生物が生息しており、ビル・工場が立ち並ぶ場所でも魚が釣れるので、多くの釣り人を魅了しています。

湾奥で釣りをする魅力

『いつもの景色で釣りができる』

現在、東京・大阪などの都市圏には多くの人生活していますが、都市圏の人にとって、一番身近な海であるのが湾奥です。

いつも見ている何気ない海で、いろんな魚が釣れるのは魅力です。

『手軽に行ける』

湾奥の魅力の中で外せないのがその『手軽さ』です。

都市圏は街が発達しているので、釣り具屋も多くあります。

釣具屋に行けば、釣れている魚・ポイントなどが聞けるうえ、釣具も手軽に入手可能。

”仕事終わりにちょこっと釣りへ…”なんてこともできるんです。

『魚が着く場所が多い』

都市部の海は、橋・海を照らす街灯・水門など、多くの人工物があります。

そんな人工物たちは、実は魚の絶好の隠れ場所・棲み場所なっているのです。

狙うポイントがわかりやすいのも湾奥の楽しさの一つです。

湾奥で釣れる主な魚

シーバス

シーバスは湾奥で狙える代表的な魚。

東京湾奥のシーバス釣りは超人気ゲームの一つです。

チヌ

チヌも湾奥で釣れる大人気の魚。

エサ・ルアー等釣り方も豊富でゲーム性の高い魚です。

根魚

現在、大阪湾では根魚の放流等も行われているため、USJ付近などの都市部でもキジハタ・カサゴなどの魚を釣ることができます。

実際、大阪湾奥の護岸際で40センチ越えのキジハタを何度か釣ることができています。

アジ

アジも湾奥で釣れる魚の一つ。

居着きと回遊の2種類いますが、アジングなどのルアーで狙うのが大人気な魚です。

回遊魚

イワシ等の小魚が大量に湾奥に入ってきた時にハマチなどの回遊魚が狙えます。

実際、「こんな工業地帯の奥の方の海でブリが釣れた！」といった経験もあります。

湾奥で狙うべきポイント

護岸きわ

湾奥の中でも、魚が一番ついているのが”護岸きわ”です。

シーバスは護岸きわを回遊し、チヌは護岸きわの貝類を食べ、根魚は護岸きわのえぐれに着いています。

湾奥でも、まずは足元から探るのがおすすめです。

橋脚

湾奥には多くの橋が架かっています。

その橋を支えている橋脚、そして橋の陰でできる明暗は絶好の釣りポイント。

特にシーバス狙いの時は外せないポイントです。

消波ブロック

湾奥でも消波ブロックが積まれている場所があります。

そのような消波ブロックには根魚などが隠れており、その他エビやカニなどの生物も多くいます。

常夜灯の明暗

都市部の湾奥には、夜の暗がりを照らす常夜灯がいくつも点在しています。

そんな常夜灯が作り出す明暗は、絶好の釣りポイント。

常夜灯の明かりに寄って来た小魚や小生物を捕食するために多くの魚が寄ってきます。

水門

都市部の湾奥には運河があり、水の流れを制御するための水門が点在しています。

水門自体が魚の着き場になるうえ、水門が開いたときの水の流れで魚の活性があがることも多々あります。

湾奥で釣りをする時の注意点

『周辺の迷惑にはならないようにする』

都市部の湾奥には、釣り人だけでなく、散歩・ランニングなど釣り人以外にも多くの人がいます。

また、住宅街がある事も少なくありません。

周辺をしっかり注意しながら、周囲の人に危険が及ばないように釣りをしましょう。

『釣り禁止の場所では絶対にしない』

湾奥は工場などがたくさんあり、立ち入り禁止の場所・釣り禁止の場所が多くあります。

そのような場所ではしっかりとルールを守らないと、さらに釣り禁止の場所を増やすことになるので、注意が必要です。

湾奥は身近な魚の宝庫

都市部に住んでいる人には、一番身近な海が”湾奥”です。

そんな湾奥は、多くの環境問題を抱えていますが、その中でも多くの魚が棲んでおり、釣り場としても成り立ちます。

実は湾奥は一番身近な魚の宝庫なんです。

湾奥で大物連発の動画

私たちのYouTubeチャンネル「タビカツリチャンネル」では、湾奥で多くの大物を釣った動画を公開しています。

誰でもマネできる釣り方などの紹介もしているので、ぜひご覧ください。

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