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【河内長野市】次世代の子どもたちのために!市内の公園トイレを順番にピカピカにする活動が始まりました

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

例えば人間生活を営むのに絶対に必要だけど忌み嫌うものがありますね。トイレもそのひとつ。トイレがなければ人間の体から出てくる排泄物が野放しになり、とても文化的な生活が送れません。トイレはそういうものを処理できるとてもありがたい場所ですが、一般的にトイレといえば臭くて汚いと忌み嫌われます

しかし、河内長野でそんなトイレをきれいにしようという試みが始まったとのこと。とても気になったので、先日作業が行われている野作第一公園に行ってみました。

野作第一公園です。この大きな公園といえば、やはり夏の盆踊り大会を思い出します。

昨年の野作第一公園で行われたふれあい盆踊り大会
昨年の野作第一公園で行われたふれあい盆踊り大会

そして、このときにトイレがあったのでとても助かったのですが、河内長野のすごいところは、どの公園にもトイレがある点でしょうか?

参考:汐の宮公園のトイレ
参考:汐の宮公園のトイレ

公園にトイレがあれば私のような暇人が散歩する途中での利用だけでなく、タクシーの運転手さんなど、外回りのお仕事の方にもとっても重宝します。後で聞いた話では、市内のトイレは週一回掃除をしていて、ごみも収集しているとのこと。

というわけで、野作第一公園のトイレに行くと人が集まっており、市役所の方もおられました。

せっかくなので、野作第一公園のトイレがいつできたかお話を伺うと、2001(平成13)年3月。23年前のことですね。この日作業をしている若者によれば、生まれた時から公園にトイレがあったと証言していました。

今回のトイレプロジェクトを行っているのは、コーディングBOSSを展開しているジェイホークトレーディング(株)(外部リンク)です。代表取締役の池垣友祟さんは、かつてミャンマーに法人を設立していたこともある河内長野のやり手実業家さんです。

では、池垣さんがなぜ市内の公園トイレの清掃プロジェクトを行なっているのでしょうか?池垣さんは次のように言いました。

「それは環境問題や子どもの教育を考えた時に、身近な公園のトイレがゴミだらけという状況はとても喜ばしい状況ではありません。臭いですし近づけず、治安面も心配です」

そこで池垣さんは次世代の子どもたちのためにトイレの床のコーディングを行うことで、トイレが常にきれいになるようにという無償プロジェクトを始めました。

一度コーティングすれば、汚れが付きにくく、臭いも大幅に抑制できるそうです。その理由として、池垣さんは「トイレがキレイになることで公園がもっと身近になり、捨てるゴミも少なくなり、みんながトイレを大切に使うだろう」と考えたとのこと。

そして日本全国の公園や道の駅の公衆トイレをコーティングでピカピカにする「トイレピカピカプロジェクト」として、河内長野以外でも、名古屋や福井でも同様の試みを行っているそうです。

床のコーティングのほか、割れた窓の補修も行います。

前はガラス窓でしたが、ボールがあたって割れてしまったのだそうです。そこで透明な板を貼っていきます。アクリル板を張っているのかなと思えば違います。ポリカ(ポリカーボネート)と呼ばれる衝撃にとても強い素材です。

ポリカなら誤ってボールがトイレの窓を直撃しても割れることはないということでした。

一度コーディングを行うと30年は持つので、掃除がしやすいだけでなく、汚れもつきにくくなります。

無償とは驚きですが、池垣さんは活動をもっと広げていきたいと、池垣さんは意気込んでいらっしゃいました。

池垣さんによれば、市内に40ある公園を順次、数年かけてすべてコーディングを行うとのこと。公園のほかくろまろの郷のトイレなどにも対応するそうです。

この時、ちょうど作業の様子が気になったお子さんが見学に来ていました。

なんと!そのお子さんが、トイレをきれいにする活動の話を聞き感動。自分の貯金箱の中から100円を池垣さんに寄付してくれたのです。池垣さんも、また周りにいた人たち全員が思わぬ出来事にとても喜んでいました。

お小遣いを寄付するということは、大人がしっかりとビジョンを持ち、公園のトイレをきれいにしようという気持ちが、子どもの心にもしっかりと伝わったんですね。横で見ていて感動的なシーンに出会えたので驚きました。

作業見学後、野作第一公園に先立って作業が行われた野作第三公園のトイレを拝見することにしました。

野作第三公園のトイレです。どう変わっているでしょうか?

トイレを覗いてみましょう。見た目だけではコーティングの様子はわかりません。

しかし、トイレにありがちな異臭がしません。コーティングの影響があるような気がします。

そして水をはじいている様子です。コーティングの影響がここにもあるような気がしました。河内長野の公園に設置している公衆トイレ、すべてが終わるまではまだまだ先ですが、少しずつ美しくなっていくというのを考えるととてもありがたいですね。

野作第一公園

住所:大阪府河内長野市昭栄町4−4

アクセス:南海・近鉄河内長野駅からバス 市民交流センター前バス停徒歩3分

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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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