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【キーボード】JIS配列からUS配列への乗り換えは心配するほど大変じゃなかった噺

ばんかWebディレクター/ITツールエバンジェリスト

Macをはじめて手にしたその日から、ずっとJIS配列キーボードを愛用してきました。ですが、どうしても使ってみたいキーボードがUS配列しか取り扱いがなく…。

そこで意を決してUS配列キーボードへの移行を遂げたのでした。もともと「JIS配列で身体が馴染んでしまったから、いまさらUS配列に変えたくない」と敬遠していたので、かなり思い切った決断となりました。

ですが心配していたことのほとんどは杞憂で、切り替えてから2・3日もしたら慣れてしまったのでした

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JIS配列になれたらUS配列への乗り換えは大変!は勘違い

US配列とJIS配列とでは、キーの大きさ・配置について細かい差異があります。

キーボードで重要なのは指先の感覚なので、配列が変わるのは大きなストレスになる……と、思っていました。

ですが、いざ乗り換えてみると、多くの点で「自分の気にしすぎだった」とわかったのでした。

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英数 / かなキー問題

スペースキー横にある「英数 / かな」キー。英語にはこういった言語の切り替えは不要なので、US配列には「英数 / かな」というキーは存在しません。

これがUS配列とJIS配列の、もっとも大きな違いであり、使い勝手を左右するポイントではあります。

この違いだけは許容できなかったので、アプリにて対応。US配列のスペースキー横にあるcommandキーに、それぞれ「英数 / かな」の役割を付与するよう、アプリで制御するようにしています。

具体的には「Karabiner」か「BetterTouchTool」というアプリを活用すれば、JIS配列と同様の使用感を再現できます。具体的な手順は以下の記事にまとめていますので、よければ参考にしてみてください。

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Enterキー小さい問題

JIS配列のEnterキーは縦幅も大きく、一方のUS配列は横に細長い形をしています。

一見すると、キーが小さいUS配列ではミスタイプが多くなりそうに感じますが、実はそれほど違いはありませんでした。

慣れの問題ですね。US配列に切り替えたその日のうちに指先が慣れました。

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スペースキーが長すぎる問題

これもすぐに慣れます。

たしかにUS配列はスペースキーが長く、その横にあるcommandキーとの位置関係に戸惑います。が、それも最初だけ。使っていれば問題なく使いこなせるようになります。

それでも、こんなにスペースキーが長くある必要はないと、個人的には思うのですけどね。

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ControlキーとCapsLockキーが逆問題

US配列とJIS配列とでは、ControlキーとCapsLockキーの位置が逆になっています。これは非常につかいにくい。

Controlキーは他のキーと組み合わせることで、文字入力のカーソル位置を自在に移動させられます。矢印キーまで手を動かさずに済むので、文章書きにとっては必須のテクニックとなっています。

そのためControlキーや、左手の小指のホームポジションの近くに欲しいのです。

これに対して対応は2つ。ひとつはキーボード自体のキーマップを変更する方法。もうひとつはMacやiPad側で設定を変更する方法。

前者のキーマップの変更は、QMK/VIAに対応しているキーボードで対応可能。たとえば私が愛用している「NuPhy Air60 V2」はこれに対応しており、キーの役割をユーザーが自由にカスタマイズできます。

後者の「MacやiPad側で設定を変更する方法」は、システムから変更できます。たとえばMacであれば、システム環境設定を開き、「キーボード」→「キーボードショートカット…」→「修飾キー」と進んだ先から変更できます。

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記号各種の配置が違う問題

あとは記号各種の細かい配置の違いですね。ですがこれらも、すこしずつ慣れていくのでご安心を。

キーボードに印字もありますから、迷うことはないです。最初は目視しながら使うことになりますが、よく使う記号から順番に、体に馴染んでいきます。

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最後に

キーボードにこだわり始めると、どうしても海外メーカーのキーボードに行き着きます。そうなると、JIS配列に対応していないケースも多く、US配列での使用を余儀なくされます。

そんなとき「自分はJIS配列しか使ったことないから……」と諦める必要はありません!ぜひ新しくチャレンジする気持ちで、ワクワクしながらトライしてみてください!

Webディレクター/ITツールエバンジェリスト

月間50万PVを達成する「あなたのスイッチを押すブログ」の中の人。Webディレクターとしてサラリーマンをやりつつ、個人でブログや執筆活動をするパラレルキャリアを実施中。iPhone・Mac・Webツールやアプリの活用方法を提案する「ITツールエバンジェリスト」です。

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