【京都市左京区】琵琶湖疏水って、いつ、何のためにつくったの?《琵琶湖疎水記念館》
京都に住む私達の生活に必要な水は、琵琶湖から疏水によって運ばれてきているのは、よく知られています。
しかし、琵琶湖疏水は、いつ、誰が、どのように作られたのかは、あまり知られていません。
そんな、琵琶湖疏水にまつわるいろんな疑問を解決できる博物館、それが琵琶湖疏水記念館です。
第3代京都府知事となった北垣国道は,明治維新による東京遷都のために沈み込んでいた京都に活力を呼び戻すため、琵琶湖疏水の建設を取り上げました。
疏水の水力で新しい工場を興し、舟で物資の行き来を盛んにしようという計画です。
工事に必要な技術や知識が乏しかった当時においては、まさに大事業だった事でしょう!
琵琶湖疏水は着工から5年後の明治23(1890)年に完成。水力発電により、新しい工場が稼働し路面電車も走り出し、京都は活力を取り戻しました。
それから20年後、第2疏水を建設して水道ができあがったのです。
施設には、蹴上・岡崎エリアのジオラマやアーカイブ映像の視聴コーナーなどもあります。
琵琶湖からはるばる水を引き、それを活用する様子がわかりました。
屋外テラスには、琵琶湖疏水を活用した水力発電に使われたペルトン式水車等を展示しています。
巨大な水車はもちろん本物で重厚感があります。
またこちらのテラスからは、噴水越しに疏水を望む素晴らしい景色も楽しめます。
この噴水、電気の力は使わず逆サイフォンの原理で、高低差を利用した自然の力で吹き上げています。
カフェも併設されています。
琵琶湖疎水記念館は無料で楽しめる施設ですので、岡崎・蹴上エリア散策の際はぜひお立ち寄り下さい。
《施設情報》
京都市左京区南禅寺草川町17
075-752-2530
開館時間 午前9時~午後5時
※入館時間は午後4時30分まで
入館料 無料
休館日 毎週月曜日(月曜日が祝日・休日の場合は翌平日休館)
年末年始(12月29日~1月3日)
交通
地下鉄東西線「蹴上」下車徒歩7分
市バス5系統「岡崎法勝寺町」下車徒歩4分
近くに京都市国際交流会館駐車場があります(有料)。