【川越市】みんなの想いをのせて大空へ! 川越の街を元気にする「およげ鯉のぼりくん」
毎年、3月末から5月中旬まで川越の「大正浪漫夢通り」で、たくさんの色鮮やかな鯉のぼりが空を元気よく泳ぎ、川越の春の風物詩となっています。
この時期、全国でも鯉のぼりの掲揚イベントが各地で行われていますが、川越の鯉のぼりは街の人々によって1枚1枚色塗りされており、約700匹の鯉のぼりは、十人十色。
今回は、この川越「大正浪漫夢通り」の「およげ鯉のぼりくん」についてご紹介します。
大正浪漫夢通り
川越には、古き良き大正時代を思わせる情緒あふれる「大正浪漫夢通り」というレトロな商店街があります。毎年、この時期に700~800匹ほどの色塗りされた鯉のぼりが飾られ「およげ鯉のぼりくん」と呼ばれています。今年で15年目を迎え掲揚期間は、3月26日~5月16日まで。
始まりは、1本の渡し鯉のぼり
今から15年前、大正浪漫夢通りにある「小川菊」と「スガ人形店」にご子息、ご息女が誕生し、子供が生まれた記念にお互いの店から紐を繋いで「渡し鯉のぼり」をしたことが、最初のきっかけ。その後、色塗りするタイプの鯉のぼりを大正浪漫夢通り商店街全体に泳がせよう!とアイディアが出され、現在の「およげ鯉のぼりくん」が誕生しました。今では、毎年私たちの目を楽しませてくれる、川越の春の風物詩となりました。
「およげ鯉のぼりくん」の色塗り
以前は、鯉のぼりの色塗りイベントを大正浪漫夢通りで毎年開催していましたが、コロナ禍で開催が難しくなりました。そこで今年は、街の地元企業や一般の方から希望者を募り、自宅で色塗りして持ち寄ってもらう方法に変更。また、川越市内の保育園や幼稚園にも配布し、子供たちにも色塗りを協力してもらいました。そして今年は、新規約300匹制作されました。
そこで、3月中旬に私も真っ白な鯉のぼりをもらい、色塗りを初めて挑戦してみました!
絵の具は、100円均一にアクリル6色セットが売っており、手軽に手に入ります。アクリル絵の具を水で2~3倍に伸ばして色塗りしていきます。
大人になってから塗り絵なんて、久しくやっていませんでしたが、案外楽しいです!
今回の色塗りは、子供だけでなく、大人や地元企業の方々も多く参加しており、想いの詰まったカラフルな鯉のぼりが続々と集まってきました。
自分の鯉のぼりがわかるように名前や文字、願い事を鯉のぼりに書いて、各々の想いを乗せて完成させていきます。色は、原色やはっきりした色の方が空に映えるようです。
いよいよ掲揚へ!
3月25日の夜間、大正浪漫夢通り商店街の各代表者が集まり、約700匹の鯉のぼりが掲揚されました。始めた当初は、掲揚作業に4時間位必要だったようですが、今では2時間ほどの作業で掲揚することができるそうです。
商店街の方が夜間や早朝に作業してくれているおかげで、沢山の鯉のぼりを私たちは見上げることが出来るんですね。改めて、感謝です!
「この鯉のぼりをたくさんの方に見に来てもらい、皆さんや街が元気になってくれると嬉しいです。」と大正浪漫夢通り商店街のスガ人形店の店主須賀さん。
みんなの想いをのせて!
小さな子供から大人まで、みんなの想いを乗せて鯉のぼりが約700匹元気よく泳いでいます。1つとして同じものはなく、千差万別で個性豊かな鯉のぼり。
今回、色塗りに初めて参加し、自分が塗った鯉のぼりを見つけた時、とても感動しました。参加してみると、いつもの風景がさらに思い出深い景色に変わります。
この素敵なイベントは、ずっとこの大正浪漫夢通りで続いて欲しいと願います。
毎年700~800匹の鯉のぼりのうち、300匹ほど新規で入れ替えが行わなわれるそうです。
皆さんも来年は、「およげ鯉のぼりくん」の色塗りにぜひ参加してみてはいかがでしょうか?
家族と一緒に参加し、自分たちが色塗りした鯉のぼりを探しに行くのは、とてもわくわくします。イベントは、参加した方が楽しさが倍増しますね。
「およげ鯉のぼりくん」の掲揚期間は、3月26日~5月16日まで。GWは、ぜひ個性豊かな鯉のぼりを見に「大正浪漫夢通り」へ足を運んでみてくださいね!
大正浪漫夢通り商店街
場所:川越市連雀町・仲町
SNS:Facebook
開催期間:2022年3月26日~5月16日
※取材・撮影協力
大正浪漫夢通り商店街・スガ人形店