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元恋人から提訴されたタイガー・ウッズ、元恋人を反訴。ゴルフ界の王者の泥沼戦争の行方はいかに!?

舩越園子ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授
(写真:ロイター/アフロ)

 タイガー・ウッズの元恋人エリカ・ハーマンが、ウッズからセクシャルハラスメントなどを受けたことや住居から不当に追い出されたことなどを理由に3000万ドルの損害賠償とNDA(秘密保持契約書)の取り下げを求めてフロリダ州の裁判所に提訴した後、ウッズ自身がハーマンを反訴(逆提訴)していたことが、米スポーツイラストレイテッド誌によって明かされた。

 ウッズ側が提出した訴状の主な内容は、ウッズの豪邸にハーマンが住む権利が無かったことを訴えているという。

 ウッズとハーマンが交際を始めたのは2017年8月のこと。ウッズはハーマンをフロリダ州ジュピターの自宅近くに創設した自身のレストランのマネージャーに抜擢し、自身の豪邸に同居させるようになった。

 ウッズの豪邸には、ウッズの長女と長男も居住していたが、ハーマンが同居するようになってからは、2人の子どもたちはハーマンにもなついていた様子。4人が家族としてともに行動する場面は、試合会場でもプライベートでも当たり前のように頻繁に見られていた。

 だが、2022年10月13日、ウッズはハーマンとの関係に終止符を打ち、ハーマンに自宅からの退去を求めたという。しかし、ハーマンによれば、いきなり一方的にウッズの自宅から追い出されたとのこと。

 それから13日後、ハーマンはフロリダ州の裁判所に訴状を提出。セクハラを受けたことや、その内容を具体的に明かしていく目的でNDA(秘密保持契約書)の無効化を求めている。

 これを受けてウッズはすぐさま反訴。「そもそもハーマンにはウッズ家に居住する権利はない」として、ハーマンが住居から追い出されたことによるダメージを求めることに意味はないと主張した。

 しかしハーマンは、ウッズ家におけるさまざまな「サービス」を提供する代わりに、ウッズの自宅に無料で居住し、生活を保証してもらう約束をウッズと交わし、その約束は「あと5年残っている」と反論しているそうだ。

 ウッズは4月のマスターズに出場する予定とされているが、それまでに訴訟関連が解決できているのかどうか。ゴルフ界の王者のプライベートにおける泥沼戦争の行方が注目される。

ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授

東京都出身。早稲田大学政経学部卒業。百貨店、広告代理店勤務を経て1989年に独立。1993年渡米後、25年間、在米ゴルフジャーナリストとして米ツアー選手と直に接しながら米国ゴルフの魅力を発信。選手のヒューマンな一面を独特の表現で綴る“舩越節”には根強いファンが多い。2019年からは日本が拠点。ゴルフジャーナリストとして多数の連載を持ち、執筆を続ける一方で、テレビ、ラジオ、講演、武蔵丘短期大学客員教授など活動範囲を広げている。ラジオ番組「舩越園子のゴルフコラム」四国放送、栃木放送、新潟放送、長崎放送などでネット中。GTPA(日本ゴルフトーナメント振興協会)理事。著書訳書多数。

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