ABEMA クロアチア戦、視聴者数2,343万人、通常WAUの69.73日分!投資額200億円の価値
KNNポール神田です。
【追加】日本VSスペイン戦 2022年12月2日(金)
フジテレビ系での関東地区での試合後半部分 世帯視聴率は28.7 %
個人で15.4% 試合前半部分は、世帯16.9 % 個人8.6 %
未明としては異例の高視聴率で、世帯の瞬間最高視聴率は、日本が勝利した直後の午前5時54分の34.6 %だった。
https://www.yomiuri.co.jp/culture/tv/20221205-OYT1T50092/
スペイン戦は28時の未明の28時キックオフ、前半よりも後半の方がダブルポイント近く上昇。つまり早起き世帯が視聴率を支えたか? ABEMAは1,700万人視聴数
視聴率1%はおよそ38万人とするならば世帯瞬間最高視聴率34.6%で、1,314万人となった。
スペイン戦
テレビ VS ABEMA率は、1:1.29
日本VSクロアチア戦 2022年12月5日(月)
最高視聴率38.3%×38万人で、1455万人。
一方、ABEMAの視聴数は2,343万人だった。
クロアチア戦
テレビ VS ABEMA率は、1:1.6
やはり昨晩、2022年12月5日(月)24時からの日本VSクロアチア戦のABEMAでは入場制限が行われた…。
24時のキックオフからの開始してからの前半終了間際で入場制限を投入したようだ。
…そして結果は、PK戦の末だった。
結果をまだ知らない人にもABEMAは優しい…。
ベスト8の結果をすぐには反映しないので、見逃しの人も安心して視聴できる。昨日の28時の試合までも把握している人ばかりではないからだ。
12/5ベスト16勝者 VS 12/5ベスト16勝者 が
12月9日(金)の24:00から戦うとなり勝者を明らかにしていない。
表記も12月10日(土)0:00時でないので間違いがない。
■ABEMAの視聴数は、2,343万人まで増加!
ABEMAの日本VSクロアチア戦視聴者数は2,343万人。
スペイン戦1700万の1.37倍! 入場制限がなければもっと増加していた。
それでも平日の月曜、深夜の24時のキックオフ。
しかも、延長線の末のPK合戦で終了時は、未明の27時だ。
もしもの世界で…クロアチアではなく、ベスト8で、日本VSブラジル戦だったら12月9日金曜日24時のウイークエンドは、さらに入場制限が続いたことだろう。
サイバーエージェントの2022年11月の株主向け資料によると、ABEMAのWAU(1週間あたりの利用者数)は1,896万だったので、クロアチア戦の2343万は、ABEMAの直近のWAUで8.6日分に値する。
しかし、ゲームはたかだか3時間だ。
24時間のうちの3時間とすると…なんと、69.73日分であり、
2.3ヶ月分のWAU換算となった。
ABEMA WAU 1896万
1日あたり270万 1時間あたり11.3万
3時間で33.6万
2343万÷3時間33.6万=69.73日分=2.3ヶ月分
■高騰する放映権料350億円の57.14%の200億円をABEMAが負担
W杯放映危機を救った「ABEMA」本当はいくら払ったのか?
https://news.yahoo.co.jp/articles/b98e541fd0362c69402fdd9f9a81cc4f8f327bc8
今回の日本向け放映料は350億円以上。
ABEMA側の放映権料は推定200億円。
つまり今回のW杯の放映権料の57.14%はABEMAが支払っている。しかもW杯の予選に日本が通過するかどうかわからない時点からの契約締結だった。
過去6大会でNHK対民放の割合は6:4。
350億円のうち200億円をABEMAが、残りの150億円に対して、NHKが90億円、今回は他の局が降り、テレビ朝日とフジテレビで60億円を負担した計算となる。
ABEMAが最大の投資であるが、傘下企業の『ウマ娘』などのCMをABEMAで見ることはない。
多大なABEMAへの投資額200億円が、日本のサッカー界の救世主となったことは、間違いがなさそうだ。問題はその投資が、ABEMAにそして、サイバーエージェントへいつどのくらいがリターンされるかが今後の課題だ。
もちろん、この投資額200億円は放映権料なので、実質これにかかる配信料、アカマイなどのCDNの費用は変動費として加算される。好評な本田圭佑GMのギャランティから、今回の番組製作に関わるコストもW杯関連総投資額としてのしかかる。同時に広告収益なども勘案し最終的な今回の損益分岐点の達成がどの程度であったのかも気にかかる。
最終的な、ABEMAのW杯のおけるWAU増加や収益面、チャーンレートなどが測定できれば、推定200億円の『資本コスト』を、『WACC(加重平均資本コスト)』や『IRR(内部収益率)』のファイナンスの側面からも分析できるだろう。
■ABEMAは『アカマイ』の『CDN(コンテンツデリバリーネットワーク)』を利用している。
顧客が無料でABEMAを見続ける限り、広告収入&プレミアの収入でアカマイの費用を賄わなければならない。